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maffnaff living

世界のどこかでこっそり生きているマフナフのちょっぴり孤独で気ままな生活をご紹介します。

コッツウォルズのおもひで その二

2007年01月26日 | 旅のおもひで

コッツウォルズになにを観に行ったかといいますと、主に茅葺き屋根の家を観に行ったのです。

古き良き時代の風景がそのまま残されているというだけあって、ハチミツ色のレンガの上に茅を葺いた屋根をのせた素敵な家(thatched house)がたくさん残っていました。レンガ造りの家だけでも充分に魅力的ですが、その上に茅葺き屋根がこんもりとしていると、味わいはさらに格別です。

私はそうした家を目にするたびに、とても興奮したものでした。

なによりもいいなと思ったことは、そうした家々に普通に人々が住み、美しく手入れがされていたことです。屋根を葺き替えているところも良く見かけました。新築の家の屋根を茅で葺いているところもありました。(写真の家はごくごく新しいものでした)

屋根の採光窓から往来をぼんやり眺めている人と目が合い、その人がにっこり笑って手を振ってくれたこともありました。

観光案内所のお兄さんは「茅葺き屋根の家なんてそこらじゅうにあるから別に珍しくはないよ」と言って、それを聞いた私は少しがっかりしたものです。でもよく考えてみれば、茅葺き屋根の家がごく普通にあるようなことこそが、コッツウォルズの真の魅力ではないかと思います。


r: Rumelaj / Besh o drom

魚は高く躍るよ(フィッシュ&チップス)

2007年01月12日 | 旅のおもひで

昨日に関連して思い出したことをひとつ。

イギリスに旅行した時、せっかくなんだからフィッシュ&チップスくらいは食べて帰らないと、と思っていましたが、なかなか食べる気になれませんでした。そのあまりに油ギッシュな容態とあまりの値段の高さに二の足を踏んでいました。その頃は1£が200円強でしたが、7ポンド位していました。それでいて店の表看板には「Only £7.23」とか堂々と書いてあるわけです。そんな看板を見るたびに、「後悔必至」の四文字が頭に浮かんで私を踏みとどまらせていました。

しかし最後の最後、私は観念してテムズ河沿いのパブに足を踏み入れました。

30分位待ったあげく、ようやく大皿に盛られたFish&Chipsが眼前に出現しました。ものすごいボリュームでした。白身魚の切り身が、油という衣をまとってコッペパンくらいに膨らんでいました。私は胸焼けをおこしながら、時間をかけてその油の塊を胃袋に押し込みました。

外に出ると空気がおいしく感じられました。タワーブリッジを眺めながら私は(よしよし、もう思い残すことはないな)と思い、奇妙な達成感と胃もたれを感じました。


b: Amantito / Titi Robin

コッツウォルズのおもひで その一

2007年01月07日 | 旅のおもひで
突然ですが英国はCotswolds(コッツウォルズ)のおもひでです。コッツウォルズは湖水地方と並んで有名な、風光明媚な田園風景が広がる、いわゆる「古き良き時代の面影」が残る場所です。私は二年ほど前の冬にぶらぶら旅をして来ました。

先日、何気なく手にしたアルバムを眺めていたら旅の情景が懐かしく思い出されましたので、ちょっとコッツウォルズについて書いてみようと思います。

コッツウォルズは噂にたがわず大変美しいところでした。そんな中で一番記憶に残っているのが写真でご紹介している朝焼けの風景です。(ちゃんとマフナフがいますので探してみてください)前日が冷たい雨の降りしきる灰色の一日だったので、大喜びで陽の昇ってくるところを眺めていたものです。その後B&Bで頂いた朝食も大変美味しかった。

強烈で象徴的な場面があると、旅の思い出はいっそう鮮やかに残りますね。


v: Where the Warm Winds Blow / Kate St John