公共の場でこんなことが起こってしまうのかと思ったら本当に怖いです。日記で書くにはちょっと気の引ける内容だったのですけれど、やっぱりあまりにことが重大なので思い切って書くことにしました。
特急トイレで女性暴行、３６歳男を再逮捕…乗客知らんぷり(読売新聞)
その時車内にいた約４０名の乗客は、車掌を呼ばなかったし助けもしなかった。この短い記事だけですと、どんな状況だったかを判断するのは難しい。乗客は怖くて通報できなかったのかもしれませんし、あるいはただの痴話げんかだと思って何もしなかったのかもしれません。
ただ、この事件の最大の悲劇であり背筋が寒くなるのは、犯人の狂気というよりも“誰も何もしなかった”という現実なんですよね。
イタリアに住んでいて日本を外から見て、また他の国の人たちと比較したりすると、本当に日本人の他人への無関心さには時々空恐ろしくなります。私は良い意味でも悪い意味でも、日本人はもっと他人に興味を持つべきなのではないかと思うんです。
以前イタリア人の上司と日本へ出張し、大阪へ行きました。地下街のど真ん中で、酔っぱらいの男性が仰向けになって寝ていました。私の上司は「救急車を呼ばなくていいのか？気分が悪いんじゃないのか？」と言ったんです。
確かに常識で考えれば、すごく人通りの多い通路に昼間一人の人間が寝ていたら、それは尋常な光景ではないわけです。ところが周りにいる人は誰一人、この男性に視線さえも落とさなかった。最初から酔っぱらいだろうと決めつけていたか、因縁をつけられるのが嫌だったのか。でも実は本当に調子が悪かったかもしれない。それは尋ねてみなければわかりませんよね。
こういう“おせっかい行為”って、ちょっと昔の日本にはまだ残っていたと思うんです。もし電車の中で泣いている女の子がいたら、乗客の中に「なんでこの子を泣かしているんだ！？」って気付いて問い詰めるおじさんやおばさんが必ずいました。それが今は誰も気付かない、もしくは自己解釈して何もしない。その自己解釈は、自己防衛本能から来るものなのかもしれません。他人を助けるために、なぜ自分がリスクを負わねばいけないのかと。
もしかして日本人はすごい頭でっかちになってしまい、人間として立ち向かうべき恐怖についても大げさに尻込みしすぎているのかもしれない。４０人の乗客のうち５人が一致団結しただけでことは足りていたと思うのは私だけ？
無視、あるいは無関心。現代日本って、本当にヤバイ状況に陥っているんじゃないでしょうか。
イタリア
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特急トイレで女性暴行、３６歳男を再逮捕…乗客知らんぷり(読売新聞)
その時車内にいた約４０名の乗客は、車掌を呼ばなかったし助けもしなかった。この短い記事だけですと、どんな状況だったかを判断するのは難しい。乗客は怖くて通報できなかったのかもしれませんし、あるいはただの痴話げんかだと思って何もしなかったのかもしれません。
ただ、この事件の最大の悲劇であり背筋が寒くなるのは、犯人の狂気というよりも“誰も何もしなかった”という現実なんですよね。
イタリアに住んでいて日本を外から見て、また他の国の人たちと比較したりすると、本当に日本人の他人への無関心さには時々空恐ろしくなります。私は良い意味でも悪い意味でも、日本人はもっと他人に興味を持つべきなのではないかと思うんです。
以前イタリア人の上司と日本へ出張し、大阪へ行きました。地下街のど真ん中で、酔っぱらいの男性が仰向けになって寝ていました。私の上司は「救急車を呼ばなくていいのか？気分が悪いんじゃないのか？」と言ったんです。
確かに常識で考えれば、すごく人通りの多い通路に昼間一人の人間が寝ていたら、それは尋常な光景ではないわけです。ところが周りにいる人は誰一人、この男性に視線さえも落とさなかった。最初から酔っぱらいだろうと決めつけていたか、因縁をつけられるのが嫌だったのか。でも実は本当に調子が悪かったかもしれない。それは尋ねてみなければわかりませんよね。
こういう“おせっかい行為”って、ちょっと昔の日本にはまだ残っていたと思うんです。もし電車の中で泣いている女の子がいたら、乗客の中に「なんでこの子を泣かしているんだ！？」って気付いて問い詰めるおじさんやおばさんが必ずいました。それが今は誰も気付かない、もしくは自己解釈して何もしない。その自己解釈は、自己防衛本能から来るものなのかもしれません。他人を助けるために、なぜ自分がリスクを負わねばいけないのかと。
もしかして日本人はすごい頭でっかちになってしまい、人間として立ち向かうべき恐怖についても大げさに尻込みしすぎているのかもしれない。４０人の乗客のうち５人が一致団結しただけでことは足りていたと思うのは私だけ？
無視、あるいは無関心。現代日本って、本当にヤバイ状況に陥っているんじゃないでしょうか。
イタリア
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酔っ払いが自転車の上で寝てた（笑）
やっぱりイタリア人的には救急車呼ぶべきなんじゃ！？なんだけど、あたしたち日本人にしたらほっておいていい事もあるって感じだったり。
でも、最近思う事多いです、こういう事件の事。
イタリアだったら絶対に誰かが助けてくれるって思うけど、日本だと助けてくれないだろうなぁって。
イタリア人は腹立つ奴も多いけど、差別する奴も多いけど、困っている時には絶対に誰かが助けてくれると思うなぁ。
私1月に仕事で東京にいたのですが、疲れすぎて回送列車にぼーっと乗り、つり革つかんでました。でね、車掌さんが来るまで気づかない・・・確かに外に並んでる人たち、私をチラ見してましたけど、だーれも何にも言ってくれなかった。見てんなら何か言えよ！と思ったけど。イタリアなら絶対誰かが知らせてくれる。
そして、困った時、荷物が持ち上がらなかったり、階段から滑り落ちたり（いろいろやらかす私です）するとイタリアではどこからともなくスーッと助けてくれる手があるけれど、日本では絶対誰も助けてくれません（でした）。
親切にすると「この人なにするつもり？」みたいな目で見られるから本当は親切な人もだんだん手を貸さなくなって行ったという背景があるらしいけれど・・・そんな現状、悲しすぎませんかね？！
そういえば、バスの中でおじいさんが小銭入れをひっくり返してバーっと床に散っちゃったから一緒に拾ってあげたのですが、私以外はただ私達二人の行動を見ているだけでした。
いいのか？日本！そんなことでどうする！と思うのは日本を長く離れて暮らす私達くらいなのでしょうか？
もう2度と同じような悲劇が起こらないよう痛切に願って止みません。(Junko Kaji)
日本ではさほど珍しくない光景なのかな・・・。酔っぱらいが寝ているの。
人情的にはだんぜんイタリア人の方が暖かいよね。でしゃばりすぎな時もあるけど、無視されるよりはでしゃばられる位の方がいいかもしれない。
昔は日本もこんなんじゃなかったのに・・・。
これ、こわいですよ。無関心風って・・・
でも、それ言えてるかもしれません。本当は見ていて、敢えて何も言わないっていうの。その回送車の話も簡単に想像できてしまいます・・・。
たぶん私たちがどんなにつらくっても、不便でも、イタリアで生きることにここまで執着するのって、その辺が関わっていると思うんです。お金や便利さでははかれない、人間として生きていく生活が、ここにはまだありますよね。
本当に日本はどうなっちゃうのでしょう・・・。
こんばんは。書込みありがとうございます。
私は何もしなかった乗客に焦点を合わせましたが、確かに犯人も狂気の沙汰ではありません。電車の中で犯行に及ぶことに何の疑問も感じなかったんですから。それも繰り返しこの手段を使ったって・・・。繰り返しを許してしまう環境が、日本にはあるということです。それにしても日本人はことの重大さに気付いているのでしょうか？
確かにイタリア人、ちょっとした親切が自然な習慣としてあるようですね。
アパートの玄関で、誰か来れば扉を開けておいてくれる。ほんと、些細なことだけど、いいものです。わたしも、最近では真似しています。イタリア人のいい加減さに腹立つことも多いですが、こういったところは見習いたいです。
確かに、この事件は衝撃的ですね。自分が乗り合わせていたら、どうしたろう。でも、電車内で強姦は異常だし、さすがに知らないふりはできないかな。喧嘩だったら、痴話げんかかもしれないし、とか考えられるけど。
あまりに、狂気の沙汰なので、逆に恐怖感があったのかも。刺されたりしたらかなわないですから。
なるべくなら火の粉がかからないように、と思う、わたしも日本的小市民ですが、ある程度の正義感は持っていたいですね。考えさせられます。
私も日本社会の見て見ぬ振り、出る釘は打たれるから、長いものには巻かれておこう、というあり方は異様な気がします。
誰かが暴行されているのを知っていて何も出来ないでいて、気にならない人たちばかりではないと思いますが、立ち上がって助けようという行動に踏み切れる人が一人もいないのは情けない。でも、地下鉄サリン事件のときの様子を村上春樹さん（だったかな）がインタビューして編集したものを読んだことがあるのですが、異常事態に巻き込まれた状況の中で、他人を助けようとした人たちが沢山いらっしゃったことが詳しく書かれています。サリンのときには自分を犠牲にしても倒れている人を助けようとした人たちがいたのに、今回の事件では誰も何もしなかった、その違いは何なんでしょうね。
状況はニュースから知るだけですが、それだけで乗客を非難するのは早計のような気がしますがいかがでしょうか？もちろん、見て見ぬふりを擁護するわけでも、女性が助けを呼べなかったことを非難するものでもないことだけは申し添えておきたいと思います。
う～ん。乗客への批判が多いのでコメントさせて頂きます。
確かにみなさんの言うとおり、最近は無関心の風潮が強くなっているとは感じます。
ワタシ個人は、終点で見知らぬ人に起こしてもらった経験もありますし、けんかの仲裁に入ったこともあります。
仕事柄、このような特急に乗ることも多く、実際に事件のあったサンダーバードもよく使います。
ただ、自分の後ろの席で起こっていることはハッキリいってほぼ分かりません。前の席であっても2列離れてしまえばもう分かりません。
遅い時間でしたので、寝ている人も多かったろうと思います。2人連れだろうと思った人もいるでしょう。もし、女性が助けを求めたのなら、誰もが無関心を決め込むとは、到底思えません。
もちろん、助けを求めなかった女性を責めるわけでもありません。怖くて声が出せないということは当然だと思います。
居合わせた乗客が、この記事を読んでも自分が当事者だと気づかない人の方が多いのではないでしょうか。
ワタシは当事者ではないので、あくまで推測の域を出ませんが。
犯人は以前にも性犯罪の前科があるそうです。
問題があるとすれば、こんな輩を簡単に野放しにしてしまう司法制度ではないかと思います。
更に、メディアの報道にも首を傾げたくなります。
この報道によって、自分が当事者だと気づいた乗客の中には、「なぜ、自分は気づいてあげられなかったのか！」と自分を責めている人もいるのではないかと思います。
とにかく、このような悲しい事件が繰り返されないよう祈るばかりです。
長文失礼いたしました。