トム・カークウッド「生命の持ち時間は決まっているのか」を読む。老化についての本。老化は生物の世界を脅かす最大の謎のひとつであり、科学、医学、社会学の研究対象である。満足できる老後を万人に保障するためには、もっと知識が必要だと著者はいう。
なぜ老化するのか。
遺伝子が身体を使い捨てにするから。維持のための投資をほどほどに抑えて、繁殖のための投資を増やす。
われわれが生き続けることで遺伝子が得る利益は、われわれ自身の利益と一致するとは限らない。
ヒトの身体の修復システムは、高齢になるまで生き抜くことがほとんど期待できないような今日よりはるかに過酷な環境のもとで進化してきた。ところが過去2千年の間に文明が急激に発展し、環境を自分たちに都合のよいように変えられるようになった。事故や病気など、外的な要因による死亡率が低下し、その反動として、老化という内的な要因による死亡率を浮き立たせることになった。。。
生殖細胞が優先されて、その後の体細胞は不要。生殖期を過ぎた後の人生は考えようによると、まったく自分自身のためにあるともいえるのかもしれない。
なぜ老化するのか。
遺伝子が身体を使い捨てにするから。維持のための投資をほどほどに抑えて、繁殖のための投資を増やす。
われわれが生き続けることで遺伝子が得る利益は、われわれ自身の利益と一致するとは限らない。
ヒトの身体の修復システムは、高齢になるまで生き抜くことがほとんど期待できないような今日よりはるかに過酷な環境のもとで進化してきた。ところが過去2千年の間に文明が急激に発展し、環境を自分たちに都合のよいように変えられるようになった。事故や病気など、外的な要因による死亡率が低下し、その反動として、老化という内的な要因による死亡率を浮き立たせることになった。。。
生殖細胞が優先されて、その後の体細胞は不要。生殖期を過ぎた後の人生は考えようによると、まったく自分自身のためにあるともいえるのかもしれない。