ものみだか日記~平井堅のことばかり考えるまいにち(仮)~

ものみだかい私が、ふなふな書いております。
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[生観] 合言葉は「高橋由美子の脛」

2004-07-23 13:14:06 | ものみだか生日記

高橋由美子の脛(すね)ってヤラしい。

というわけで、シアターアプルで「真昼のビッチ ~The Bitch Shouts in the Midday.~」を観てきました。


(関係ないけど、シアターアプルは新宿コマ劇場の地下で、風俗店とかボンボンある新宿・歌舞伎町のまんなかにあるので、
行き帰り、下町っこの私は「し、新宿はこわかとこばい~」と涙目で子羊のように震えながら、です)


5月にアカドクロを観て「今年は橋本じゅんは全部押さえるわよ!」と決意。
長塚圭史モノって観てみたい、でもいきなりばりばり阿佐ヶ谷スパイダースより、
最初は見慣れた新感線のキャストで、のほうが見やすいかな。
馬渕英里何ちゃんも『白線流し』の頃からちょっと気になる。

と思ったのが、チケット取った理由なんですけど、
そのときからこの↑宣伝写真をみて深層心理に引っかかっていた、高橋由美子の脛

アイドル時代も思ったんですけど、高橋由美子って、ものすごいO脚じゃないすか?
丸顔と相まって、あれが男性の保護本能(「僕が守ってあげなくっちゃ」ってやつね)そそるんかと思ってたんですが、
実はよくよく見ると、すっげぇ筋ばってるんですよ、脛。
遠目には内股でちょこちょこしてて、足元もおぼつかなそうなんだけど、
近くで見るとガッチリ地面を踏みしめてて、逃げ足めちゃめちゃ速そうな、高橋由美子の脛

なんかね、そこだけ観て
「おお、男をおびき寄せて、がっつり甘い汁を吸う、ビッチって感じ~!似合う~!」
と思ってしまった私。
また、舞台衣装のオレンジのフレアスカートが、non-noとかだと
「脚が太く見えちゃうから、絶対NG!」とか書かれてる、膝下の中途ハンパな丈でねぇ。
ますます、高橋由美子の脛に目がくぎ付けになるのでした。私だけ??


※以下、ネタバレあり※

この劇を観て、いちばん感じたのは、なんだかオンナ目線のエグさよね、ってところ。
書き始めていきなりネタバレしますけど(笑)、
えーっと、これ観た方、ラスト「実は、不幸を求めていたのは、彼女自身だった」ってオチ、びっくりしましたか?

  #観てない方にちょっと説明しますと、精神を病んだ妹を抱えて、生きてくためにビッチをやってる
   (と思われた)女は、妹がマトモに戻ったら、気持ちのよりどころをなくしちゃったんですよ。
   で、「全部、妹のせいだと思うことで自分を支えてきた。これからどうしたらいいのか。」
   「自分は不幸になる方へなる方へと道を選ぶことで、安心できた」と独白しだすんですね。

私はびっくりしませんでした。
勝手な憶測なんですけど、このオチで「ええっ!?」と思ったのって、9割方男性なんじゃないかと。

逆境に陥った時どんな行動するかって、性別によって傾向が違う気が。
男性は、自分以外のモノやヒトに破壊衝動を感じるのに対して
自傷行為に走るのって、女性が多いんじゃないかなぁ…と思うわけです。
(ちょっと統計とか見つからなかったんで、ホントに勝手な憶測)
そこまで行かずとも「私なんか、不幸になってしまえ!」(で、不幸な自分にちょっと陶酔感もアリ)というか。
意外と、そうゆう感情を持ったことある女性は多いんじゃないかと思うんですよ。

だから、このオチ自体は「やっぱりね」と思うんですが、そこにオチを持ってきた、
つまりストーリーを作ったのが男性(長塚圭史)ってのが、ちょっと意外というか、びっくり。

たしかにぴあのインタビューでも、
長塚氏自身「女性達がめちゃめちゃ格好良い芝居を作りたい」とか発言あったんですが、
かっこいいというよりは「なんで男で!その若さで!女子のエグいところを突ける!?」って感じ。

街をのっとろうとする女実業家の悦代(高田聖子) vs その亡夫を寝取った?ベテランのビッチの鳩子(千葉雅子)っつー
“お姐さん”対決も、迫力ありました。
それもさー、なんかケンカの売り方・買い方がまた女のいやらしいとこ、そのものなんですわ。
娘のように可愛がっていた後輩のビッチが殺された鳩子に
「焼き場に行ったらあんたの泣き顔見られるかと思ったら、泣かないんだもぉん、ざーんねん。
泣けよ、泣いてみろよ」
という悦代。
対して、髪の毛をつかんで相手を引き倒す鳩子。とかとか。
んもう、うひ~~~~。って感じ。
しかもこの2人、ひとりの男をはさんで愛情を争って闘ってるって言うよりは(妻にはちょっとあるかな、さすがに)、
どう観ても「オンナとしての格付け争い」&「縄張り争い」
女対女というより、言うなれば雌対雌
エ、エグい。嘘でももうちっと、愛情とかさ、理性とかさー…。
でも確かに、このエグさ剥き出しのところが「かっこいい」。


と、書いてみると結構エグい要素満載な話だったんですが(なんせ題材が「ビッチ」だし)、
観終わっての印象って、そんなにげろげろって感じじゃないんですよ。
珠子をいばら姫、自分を彼女を救う王子になぞらえた、イタ~いストーカー男(中山祐一朗)がいるんだけど、
むしろホントに
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  「娘は王子様たちが救いの手をさしのべたのに、その手を取りませんでした。
  なぜなら娘は、自分から不幸になれー、不幸になれーと願っていたからです」
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みたいな、寓話っぽい感じがしました。
舞台設定が、ほんとにあるようなないような、架空のさびれた町だから、いい具合にリアリティが抜けると言うか。
あとはもう、男性陣がホントに間抜けな狂言回しに徹していたので、
(気付けば、珠子を救うつもりが、振り回されて生活めちゃめちゃ)
女性のエグい部分を飲みこんだら、お口直しに甘納豆が出てきたわ、みたいな。いーいバランス。
でも私の好み的には、もうちっとエグくても良かったかな。


終演後、シアターアプルから出てくる客に
「オカマバーどうですかぁ?」とチラシを手渡してるおかまちゃんたち3人がいましたが、
(なんてったって歌舞伎町だから)
生まれついての女のエグさ、男のかわいさを観てきた目には、なんだか清楚にすらみえたことよ。


ところで、前半で高橋由美子が歌ってる"グリムバーガーの歌"(?)が、
1週間たった今も頭から離れません。
"♪なんにもいいことないけど~ グリムはそこにある~"

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