ものみだか日記~平井堅のことばかり考えるまいにち(仮)~

ものみだかい私が、ふなふな書いております。
柔軟剤はダウ●ー、料理は卵かけごはん。
そんなマスターに今夜もズキュン!

[生観] 世界フィギュア2014 ~大阪エキシビション~

2014-04-06 13:20:00 | ものみだか生日記
ちらと当日Twitterに書きましたが(って警備の不安ばっかだな;)、
世界フィギュア大阪エキシビション、土曜の夜公演行ってきました。
世選の女子金銀(浅田とリプ)が観られなかったのは残念だけど、
オリンピックの男子金銀銅、女子の金・銅が一同に見られるという充実っぷり。もちろん日本の代表選手も。

(ちなみに思いつくまま書いてってるので↓滑走順とは違います)

私、にわかファンなので、数年前に同じなみはやのアイスショー行って以来
(しかも40度の熱を出し、当時Jr.チャンピオンで最初に滑った羽生選手に間に合わず、
その後もほとんど記憶がないっていう…涙)
2回目の生フィギュアだったのですが、TVを通してとやっぱ全然違いますな。

遠くの席だったので、臨場感をひしひし感じる、というとこまでは正直ないんだけど、
(リンクの冷気は後半じわじわきた)同じプログラムも、TVで見たときと全然違うー!


というには2種類あるように思えて、
1つは『TVを通しても伝わる美点は、生だともっと素晴らしかった!』
2つは『TVで観たのと、【印象が】全然別物ー!』

前者は、小塚選手のスケーティングのなめらかさ、美しさで
       → 「ひいーつるっつるやでー!」
後者は、デニス・テン選手のカザフスタンの民族音楽/衣装でのプログラム
       → 「王子様ー!リアルに王子様ー!!

特にテン様(もう様付けだ)のプログラムは、五輪のエキシでは地味に感じたんだけど、
実際にライブで観ると、高貴で美しくて、静かな中に情熱がたぎってどんどん高めてくような。
いやあ、まさに曲名通り『カザフスタンの英雄』でした。

小塚くんは、スケーティングもスピンも美しい!ひたすら美しい!
7拍子の手拍子に気をとられて、いまいちこちらが集中しきれなかったのが悔やまれる!
(演技に集中しつつ、手は無意識にクラップ可能の域まで、要自宅練習)

村上選手は、やっぱりキュートで、ダンスとしての質の高さは逸品。
小柄な宮原知子選手が、実際はすごく落ち着いた大人っぽい持ち味で驚いた。
無良くんのスケール大きい個性は、ぜひ来期もジャンプを安定させて世界へじゃんじゃん輸出しようぞ!

ペアの高橋・木原組、アイスダンスの渋谷兄妹と、若々しくてすきっとして小気味いい演技。
しかしアイスダンスのテッサ・バーチュー/スコット・モイヤー組は
成熟した大人だったなー。日本でも、ああゆうペアが出てきたらいいのになあ。
   ↑
アンコールが『恋するフォーチュンクッキー』だった(笑)。
年末の練習の成果がここで発揮できるなんてー!と喜んだのもつかの間、

…もう、覚えてなくて、波間に漂うタコ踊りになったよ……。



今回、私がひとめ観たかったのは(今回チケット取った理由でもある)、
現役としては最初で最後の鈴木明子選手。
薄紫色の衣装で、本当にキレイだった。全身から、感謝の気持ちがあふれ出ているようで。
私がフィギュアを観始めたきっかけが彼女なので、最後に観ておきたかったんですわ。
(あと、彼女は衣装含め、へアメイクとか、トータルで目指してる世界観がはっきりしてて、好きだー)

アンコールで、昨シーズンのフリー『O』の終盤、あのカワセミを舞ってくれて、ちょっと泣きました、私。
やはしエキシもいいけど、競技会のプログラムのほうが何度も観ている分&選手の集中度からも
グッと来るなあ…来期は競技会も行こうかな。

そうそう、コストナー選手が滑ったプログラムが、エキシのじゃなくてSPの『アヴェ・マリア』!!
いやもう、美しくて荘厳。でありながら、実はスピードもあってスピンもキレキレ。
しかもアンコールでFS『ボレロ』の最後のステップ~ラストんとこまでやってくれた。

彼女の2つのプログラムは、五輪・世界選手権と、本当に成熟した美しさに魅了されたけど
「はーでもエキシは、それ用のプログラムで来るよねー。(でもあれも好きだからまあいいか)」
と、まさか生で観られるとは思わなかったので、嬉しかったー。
「あああ!コストナーのこれが見られるなら、
リンクに近いたっかいチケットにしとけば良かった!」
と、激しく後悔もしたけど実は(笑)。

しかし全体的に、序盤がジュニアも含め、今後が楽しみな選手から
だんだんランキング上位の選手に滑走順が進んでいくんだけど、

コストナー辺りから一線級の選手、しかも経験豊かなベテランになるほど、
逆に『すごいことやってるように見えない』
世界を作り出すように、優雅に踊っているように見えて、
いつのまにか速いスピードに達してて、
難易度の高いジャンプ、しゃっ!と跳んじゃう、みたいな。

もう引退しちゃったけど織田信成くんも、すんごいオーラでした。
『ラストサムライ』ってスケールの大きな曲
あのジャンプ後の流れるような着氷の美しさを楽しみにしてたんだけど、今回は割と不調だったか?
成功したのは、私の席からは見づらい位置だった。残念。
でもそれ以上に、なんていうか、まとってる雰囲気が重厚でですね、
その空気そのものが、ぐわーっとリンクの上を滑っていくようでしたよ。

(テレビで見る彼からは、全然意外でしたよ)
(そのあと、『恋チュン』のときには、リンクの外でバックダンサーとして踊ってましたよ)

そして、最たるものがパトリック・チャン選手。

静かなピアノのみの曲をバックに、エッジが氷を削る音だけが響く、静謐な世界。
そこに繰り広げられる、無駄や力みのない、シンプルで研ぎ澄まされた演技。

もはや『所作』の域、と思いました。
(でもジャンプの着氷音なんかはドン!って迫力でびっくりするけど)

もう、完全にワビサビの世界で
「茶道、華道みたく、フィギュアスケートに「道」つけてもいい…!」
と思った。

雰囲気対極なのがフェルナンデス(SPのプログラムだった)で
コミカルな振り付けや、彼の明るい個性に引きつけられてると、
突然クワド飛ばれて「ぉうわっ!」ってビビッたり、
ステップ踏んでるのを見てたのに、後になってふと
「あれ?今さらっとやってたけど、あれ、結構すごくね?;」みたいな。
   ↑
EXプロのエアロビもちょっと生で見てみたかった。誰が水掛けるんだ、とか(笑)。


こういう比較する流れで書いたらアレだけど、
そうした、スケートで世界観を紡ぎだす、といった点では、
羽生選手はまだ伸びていく途中なのかなーと思った。

といっても、全然悪い意味じゃなくて、むしろ若々しくしゃきしゃきしてて、
彼自身の個性や、演技の高度さのほうが際立つといった感じ。
ジャンプなんかやっぱり高々とで「おおっ」て声出ちゃうし。

(というか、単に自分がオリンピック→世界選手権と、TVで見すぎていたかも?;
 「おおー!これがTVで見たアレだわー生だ生だー」って感想がどうしても先に立つ(笑);
 ピークはもちろんSP『パリの散歩道』の「へ」ね(笑) )

今季のプログラムは、ある意味『勝つための』高難度盛り盛り構成だったかなーとも思うので
平昌まで、まだ時間的に余裕のある次の1~2年で、表現面も磨かれていくのかな、と。

というか、TVを観ていると、世界選手権のときはもうすっかり
演技も言動も「若き帝王」といった印象で、嬉しい反面、
今後モチベーションを保つとかプレッシャーと戦うとか心配だったので、

「いやーそれよりまだまだクリアすべき宿題あるじゃーん?
のびしろあるじゃーん?まだまだ若手じゃーん?」

とむしろニヤニヤしていました(笑)。


同じく金メダリストのソトニコワの演目は「ブラックスワン」

女優だったわー!いやー女優でした!はー。

登場してしばらくは音楽もかからず、
薄暗がりの中を速いスピードで駆け回る彼女のエッジの音が
ジャッジャッと響くのみ。
と、いきなりリンク中央に倒れこみ、と同時に音楽と照明も。

いやードラマチックだった。

ほつれかけたまとめ髪も相まって(途中で全部解いちゃう)、
黒い衣装の彼女は、まさに傷ついた黒鳥でした。

ダイナミックかつ、表情や仕草まで、ほんっと入り込んで演技してて、
すんごい引き込まれました。

ソチの演技観て、細かい取りこぼしはあるけど、
それが気にならなくなっちゃうくらい、ハッタリが利いて見映えがする(←すごいほめてる)
タイプだと思ったんだけど、
そうか、プログラムごとに演じ分けてる、ホントに女優さんなんだな。
仲代達也が無名塾にスカウトしに来たらどうしよう。

今はまだ荒削りなんだけど、彼女も今後どんどん成熟して、
技術と表現力が結実してきたら、もっとすごい空間を氷上に繰り広げるかと思うと
楽しみなような、こわいような(笑);

それにしても、本当に、一幕の演劇を見ているようなプログラムで
「さっすが芸術の国だわー」とため息でございました。
今回のエキシには欠席だったけど、
リプニツカヤの競技プログラムも、ストーリー性があるしなあ。
ロシア女子、これからも可愛いだけでなく、技だけでなく、表現力もおそロシア
(いちばん怖いのは、ロシアンタイマーの作動か…)


さて。

そして。

我等が町田樹選手ですよ。
(※私が最後に書きたかっただけで、滑走順はもっと前です;)


いやー。
実は、今回ライブで見て、いちばん「TVより何倍もすごいじゃん!」と思ったのが、町田選手。

いや、もちろん
「やっと会えたね…!」(by 辻Jん成)
的なこちらの勝手な気持ちの盛り上がりが、加味されてるかもという気もするけども(笑)!!

TVで観るより、何倍もスケールでかかったーーー!
そして、何倍も美しかったんだわー。はあ(ため息)。

TV越しでも『エデンの東』の長ーい伸びの部分とか、空間をゆったり使っていて
「あの人、語録が取り上げられて個性派っぽく扱われてるけど、絶対滑りは正統派だろ」
と思ってたら、当たってたけど、想像よりずーっと上でした…。

思った以上に、ご本人は小柄で華奢なんだけど、
腕の使い方など、動きがとても伸びやかで、ものすごく大きく見えた。

で、実はそんなにイメージなかったんだけど、
ステップとか、上半身の動きとか、すごい踊れる人だったんだね。

正直、TVで見た限りだと、今季フリーの『火の鳥』は、特に後半に細かな動きが多くて
ちょっとこちゃこちゃしてるなーと思ったんだけど、
実際にはあのスケール感と相まって、ホントに火の鳥大飛翔だったんだろうなー。
やっぱり生で観てみないとわからんもんだなー。

加えて、なんというか……上り調子の選手の持つ、勢い?
あとは安定感かな、そんなものが感じられてですね。
4回転なんか、見てて「コケる気がしねぇ……!」

オープニング、出演選手たちがばーっと出てきたときも、
いっせいにスピンしたり、同じ動きをするとこがあるんだけど、
ひとめでわかるというか、やっぱ目を引くんだよなあ。

他の選手たちは、エンディングで結構ラフに手を振ったりしてるのに
指の先までピシィ!足のつま先もビシィィ!
多分、こういうとこもあって、余計に目立つのだと。
美意識!美意識ですね、先生!


この日のEXプログラムは、『ロシュフォールの恋人たち』←だよね、多分…

私はさっき書いたような理由で、
「どうせ観るなら、正統派でキレイな演目がいいなあ」
と思ってたので大満足だったんだけど、
一緒に行った友達が、なんだかもう「エアギター一択!!!」状態でした(笑)。
正統派の町田選手は新鮮だったらしい。

でも、アンコールで登場する前、一度場外にハケたあと、
リンクに戻ってくるまで、ちょっと時間がかかってたので、

その間は一緒になって

「今、裏でマフラーと眼鏡装着中やで」
「浪人生?に変身中やで」

とコソコソ期待してしまいました(笑)。


(でも「エデンの東」だったので大喜び)

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