ケースワーカーうぐぐ日記~生活保護~

生活保護ケースワーカーの愚痴スペース

はじめまして

2005-11-08 23:01:47 | はじめまして
わたしは某自治体にて、現在は生活保護業務を担当し、その制度の運用に現場で携わっている者です。
「ケースワーカー」と呼ばれています。

唐突ですが、わたしは「生活保護といえば『学会』『』『精神』『在日』だ」…という心無い断定を一般市民から聞かされたことがあります。
生活保護がかなり誤解されているなあと感じました。
制度に対する偏見が少なからずあるな、と。
実際、かなり誤解されているようですし、誇張もされていると思います。
その背景には「自分たちには関係ない」「自分たちが保護を受けることはないだろう」「所詮、他人事」という感覚があるのかも知れません。

生活保護は法定受託事務で、厚生労働省の事務を地方自治体が行っているものであるため、同省からの各種通知でがんじがらめ。
その実、決して使い勝手の良い制度ではないです。
また、その目的の重要なひとつである「自立助長」を現実として促進できているかというと決してそうでないなど、種々の問題を抱えていることは確かです。
ですが、生活保護は日本社会における「セーフティネット」の役割を期待され、少なからず機能していることも確かです。

生活保護は言うなれば「最後の砦」ですので、このような制度を利用しなくて済むように常日頃心掛け、人生設計を立てるべきなのは言うまでもありません。
しかし、そのように生きてきたつもりでも、何が待ち構えているのか分からないのが人生です。
そのようなときに利用するかも知れない制度だと考えてください。
矢尽き刃折れ、力尽きて自殺するよりは保護を受けましょう。
そんな「あなた」のための制度でもあるのです。

ともあれ、生活保護に対する皆様の偏見・誤解も解いていけたら…とも思います。
一応、そのような志も抱いてはいますが、とにかく業務広範で多忙な職場なので(お客様のご狼藉によってしばしば警察官が来る職場でもあります)、愚痴の方が多くを占めるでしょう(むしろ、愚痴ばかりかも)。お客様からも、役所内からも、かなり「虐げられてる♪」感のある職場であることは間違いありませんので。。

更新は間違いなく遅いと思いますし、ブログ初心者なのでヘマもやらかすことでしょう。
また、単なる長時間労働に終わらない職場で、日々心身ともに張り詰めた自分にとっての「憩いの場」としたいので、「生活保護」受給に関するご相談などは基本的にはお受けできません。
受給に関するご相談は、しかるべきHPなどでお願いします。検索すれば、すぐ見つかるはずです。

1 コメント

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頑張らないで頑張って (元ワーカー)
2006-10-25 16:49:07
大変ですね。良く分かります。初の一年はカルチャーショック。翌年は制度の理想と現実に戸惑い、3年目にして初めて一人前に愚痴ります。以後は、この仕事の面白さに(人によっては厳しさ?)はまります。役所内では、異動したくない職場ベスト3に入ります。危険です・きついです・汚いです。(精神的にも肉体的にも)しかし、何故か同僚同士のチームワークが良い(良くないと仕事にならん)でしょう?今後の人生で起こりうる全ての状況を日々りアルタイムで経験できる貴重な職場です。きっと人生のプロになれるよ。だから、気持ちは頑張らないで、仕事を頑張ってください。慣れればサスペンスドラマをどきどき体験。楽しいぞ。
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