ケースワーカーうぐぐ日記~生活保護~

生活保護ケースワーカーの愚痴スペース

ケースワーカー刺殺事件の顛末

2005-11-12 15:30:54 | 「ケースワーカー」の境遇を愚痴る
市職員刺殺で懲役15年 長崎地裁、68歳男に判決

長崎市高島町の高島行政センター内で5月、生活保護担当の職員を刺殺したとして殺人罪などに問われていた同市高島町、無職大津秀敏被告(68)に対する判決公判が11日、長崎地裁であり、林秀文裁判長は「犯行は執拗(しつよう)で悪質。自治体の生活保護行政に及ぼした悪影響は非常に大きい」として懲役15年(求刑懲役20年)の実刑判決を言い渡した。 判決によると、大津被告は5月20日午前9時15分ごろ、同行政センター1階の相談室で、生活保護の相談に応じていた長崎市市民福祉課職員谷崎健一郎さん(当時56)の胸や腹などをナイフ(刃渡り14センチ)で数回刺し、殺害した。 大津被告は捜査段階で殺意を認めたが、初公判から一転して起訴事実を否認。弁護側も「殺意はなく、傷害致死に相当する」と主張していた。 これに対し、判決は「確定的な殺意があった」と認めた。 (2005年11月11日13時41分 朝日新聞)

生活保護の相談に応対した長崎市職員を刺殺したとして、殺人などの罪に問われた同市高島町の無職、大津秀敏被告(68)の判決公判が11日、長崎地裁であり、林秀文裁判長は懲役15年(求刑懲役20年)を言い渡した。 論告によると、大津被告は5月20日、生活保護の申請に訪れた同市高島行政センターで、市民福祉課の主査、谷崎健一郎さん=当時(56)=の胸などをナイフで刺し、殺害した。 数日前からセンターを訪れ、谷崎さんに生活保護について相談をしていたが、ギャンブルなど生活態度をたしなめられ、激高したという。 公判で大津被告は「殺すつもりはなかった」と殺意を否認。弁護人は傷害致死罪の適用を求めていた。(共同) (11/11 13:21 産経新聞)

今年5月20日に起きたケースワーカー刺殺事件の判決が昨日出ました。
生活保護が貴重な血税をジャブジャブ費やしている制度である以上、一般市民の理解を得られないような生活保護受給者の言動は注意しなければならない。それは公務員の責務であり、生活保護ケースワーカーとしての職務の一環である。
僕も生活態度に問題のある多くの受給者に口頭で注意することは日常的な業務となっている。
お客(受給者)の中にはアル中や元(?)シャブ中や精神障害者など発作的な行動に移るおそれのある方も少なくないし、場数を踏んで彼等の扱いに慣れた今日であっても、やはり応分のリスクはあるなと実感した事件であった。
それにしても、自己の非を省みることなく激高して殺人を犯した者が懲役15年か。求刑は20年だったのになあ。
刑務所はどこも満杯だし、被告も高齢なので、実際は10年ほどで娑婆に戻ってきて、今度こそ生活保護を受給するのであろう。
仮釈放というやつですね。

刑務所上がりの老人を支える制度となれば、生活保護しかない
これで先々本当に生活保護を受けるとなれば、何たる皮肉。
生活保護の申請を希望していたような68歳の老人に損害賠償なんて出来ないだろうし、谷崎健一郎さんは本当に殺され損ではないか!!まったく何てことをしてくれたんだ!!! 書いてて、改めて怒りが込み上げてきた。

谷崎健一郎さんのご冥福を謹んでお祈りし、ご遺族にお悔やみ申し上げます。