ケースワーカーうぐぐ日記~生活保護~

生活保護ケースワーカーの愚痴スペース

「メル友」世帯~メル友男性を追う母親達~

2005-11-11 23:06:36 | 「母子」と保護を愚痴る
生活保護受給世帯に母子家庭が占める割合は少なくない
理由は色々あるが、世間の皆様が思いつく理由のほか、未婚の母が増えたことや、母子家庭に対しては生活保護費の基準が高いために保護からの離脱が困難で長期化することなどが挙げられる。
不倫の子や行きずりの行為で出来た子達を母親とともに生活保護で養う例も多い。
また、例えば母子5人・家賃相当額込みで毎月30万円という生活保護基準を上回る所得を稼ぐ母親などそうそう存在しないだろう。
当事務所は最も高い基準(1級地…)ということもあるが、なにしろ毎月公称30時間(実際は倍以上ですが、人事部門の締め付けがきつく、申告させて貰えない…)の残業をしている僕の給料(手取り26万円)よりも多い訳ですから。グスン(泣)。。
そんな母子家庭の中にも、一定のカテゴライズが可能であり、特に我々が呆れかえることの多いカテゴリーの人々がいる(あくまでも我が福祉事務所での話ですが((汗)))。

それが通称「メル友」世帯である
「メル友」世帯の定義は、「子供を一人または数人抱える独身の母親が主として携帯電話などの「出会い系」サービスなどを通じて知り合った遠方の男性と盛り上がり、その男性の居所の近辺に転居して交際を図るも夢は叶わず、見知らぬ土地ゆえに生活基盤の確立が困難で生活に困窮したなどの理由によって、生活保護を受給するに至ったもの」とでも言えようか。

彼女達は離婚・未婚の母親であるが、若くか弱い女性として少なからず男性を求める(らしい)。
求める先は今流行りの「出会い系」であり、そこで彼女達曰く「メル友」になった男性を追いかけて引越しまでしてしまうのだ。
もともと資力に乏しい母子家庭がわざわざ見知らぬ土地へ転居するというのは、もうそれだけで家計は破綻に近づく。
頼みのメル友男性達も、気分転換のために時々会って性交の快感を味わいたいだけで、まあ「遊び」のことが多い。資金援助はおろか、面倒臭がられて交際そのものが途絶することが通例である。
そうなると、もう「生活保護」しかない。で、「縁もゆかりもない我が市に落ち着く」訳ですね。

最近(平成17年4月~)だと「京都府城陽市」「神戸市北区」「兵庫県高砂市」「滋賀県大津市」「東京都西東京市」といった所からメル友男性を追いかけて転居した方々がたちまち生活困窮し、生活保護申請、無事生活保護適用となっております。しかも、なぜか3人以上の子持ちが多いので、20万円以上の手取り(家賃込み)を確保して悠々自適に暮らしている方が多いです。

20万円以上のお金がタダで貰える…
多いでしょ?ホンマたまらないですわ。呆れるし、腹も立つ。
児童扶養手当のみを受給しながら、働いて子供を育てている多くの一般シングルマザーが聞いたら絶対「キレる」でしょう。
その気持ち、僕等現場のケースワーカーも同じです。
で、「メル友」世帯の元の住所が当事務所職員の出身地だったりすると、攻撃(?)対象になったりする訳です。ストレスの捌け口というか(笑)。
最近の例でいうと、京都市・神戸市・高砂市出身の職員がたまたまいて、しっかり攻撃対象になっております。
京都出身の係長に「また変なん来ましたよ~」なんてボヤいてみたり、神戸や高砂出身の同僚に「訳分からん母子世帯を送り込んでくるなよ~」なんて濡れ衣を着せたりですね。
係長も「あほ、わしゃ一応京都市内出身じゃ」などと必死に抗弁してらっしゃいましたけど(笑)。
神戸の子も「僕は灘ですから」などと必死の抗弁。
高砂の子も「よう言うてですわぁ」などと播州弁で切り返してきたり。
こんな風に、上司・部下または同僚間でアホなことを言うております(反省)。

「メル友」世帯の一般的傾向
「メル友」の母子家庭は、前述のように経済的に恵まれているので一般に自活・自立意欲が低く、また、子供の養育があるためになかなか就労が困難だと主張する割には子供の養育がきちんと出来ていない場合が多いため、かなり手がかかります。
母子とも無茶苦茶です(泣)。。
禁止されている車を入手して乗り回すわ、昼間から酒は飲むわ、貯金して東京ディズニーランドに遊びに行くわ(僕は行ったことない…)、まあ生活保護を受けていない一般の母子世帯が聞けば怒るようなことが多いです。
『この現状を納税者の皆様に知っていただきたい』(ドンっ[机を叩く音])などと激しく思う今日この頃です。  

またメル友男性を確保して、どっか他所へ転居してくれないかなあ…。
「メル友」世帯としての特徴をフルに発揮して欲しい。。

おっと口が滑りました。これは冗談。

おやすみなさい。