北海道の大自然の中で(ブログ版)

北海道岩見沢から発信している渓流釣り大好きおじさんです。脱サラ後はクレスとの生活、クレスガーデンのようすを綴っています。

玉泉館で

2012年04月30日 | 家族
今朝の散歩は一週間ぶりに 市民が選んだ「たから」10選の4位に選ばれた玉泉館跡地公園に行ってきました
画像は次の機会に掲載します 
まだ雪が所々に残り池と地面の区分がないのでクレスも足を取られて大変でしたがカモが数羽いてカモの捜索作業をしてはゆっくり休むを3~4回繰り返し
帰ってきました
早朝6時とはいえ 土曜の朝だけあって散歩の人がちらほら 犬といっしょの方も数人 クレスに話しかけてくれる奥さんもいて それなりに楽しい散歩です

家の周りの雪はすっかり無くなりました 
昨日 敷地境界に防風ネットをして 私が担当する春の準備作業は一様終了しました

後は芝がはげないで元気に伸びてくれるか バラ達が芽吹いてくるか 宿根草が元気を出してくれるか
春には必ず心配になる点です


そして豪雪の傷跡の最たるものがこのアーチ ハート形になってしまいました

あまりにも無残 どうしてやろうか いまだ思案中

お隣の山になっていた雪が少し残っていますが それをご主人が気にして病気がちな体に鞭打って雪割を始めました
はーはー言いながらやっている姿に 仏心が芽生えたのか手伝いに行くと 奥さんが息子の仕事を取っておかなきゃダメだから しなくていいですよ
と言いながらイスを用意してきてくれて 少し世間話をして引き上げて来ると 

何やら機会が動く音がするので整体室から外を見ると
ご主人は投雪機を持ちだして山をつぶしています なるほど 機械力できましたか



 きっと今日明日中に雪は無くなるでしょう

やっと春

2012年04月27日 | 家族
積雪が0㎝になりました
庭のあちこちには豪雪の爪後が それはあまりにも重傷
囲い代わりにしていたラティスはことごとく破壊され 一部はバラバラ事件
門扉にしていた2個所と塀代わりのよしずをすべて取り外し ラティスは何とか修復して よしずは防風ネットに交換して
また 妻は昔の薪小屋を改造して昨年粉々になった温室(ビニールハウス)にしようとがんばったが中々うまくいかず
でも何とか形にして ビニールを少し買って仕上げることに

その他 冬囲いを外したり春の準備は大忙しです

ただ まあ その作業を邪魔してくれるのがクレス
あっちでいたずら こっちでごろん 最後には一生懸命やっている肝心な場所に横になる 構わず作業をしていると低い声で「ウー」


自分の前や横で人間が前かがみになったり 正面から人間が近づいてくるのが大の嫌い 唸るばかりかタイミングが悪いと噛んでしまう
それは3年を過ぎた今でも変わらないクレスとの付き合いの注意点 母を除く家族全員が学習済み
でも こっちにも都合があり 疲れて作業している時に邪魔されると思わず「どけろ!」と叫ぶが 聞こえていないクレスは上の空

その時 ふと我に帰り「小休止」を宣言 妻は「またですか」


性(さが)

2012年04月26日 | 家族
今日も早起きしたので もう暗いうちに起きるのは珍しい話ではないのかもしれない
朝4時にクレスが「くんくん」「わんわん」言いだした
甘えていると言うよりも必要に迫られて私達を呼んでいるような感じがしたので
夕べ寝る前に「俺が起きるからお前は寝ていろ 最近寝不足だろう」といった手前 私が起きて行くとクレスは早々にベランダへ向かった
やはりオシッコがしたかったようだ 冷たい雨の中 ウッドデッキからどぶどぶした芝生へ下りる時 少し躊躇はしたが割と速やかに庭の残雪に上がりオシッコを始めた

家の中にすぐ戻ってくるのかと思ったら 雨で濡れているウッドデッキにゴロンと横になり うとうとしだした
この時期 床暖の温度設定は難しいものがあり 高めだと日中は厚く 低めだと夕方や朝は人間にとっては寒いがクレスにはちょっと厚いようだ
人間は床にべたっと寝転んで過ごす訳ではないが クレスはほとんどの時間 床と相当仲良くしている
従って冷たいウッドデッキが心地良かったのだろう 私も一服点けて付き合ったが流石にパジャマにジャンパーを羽織っただけでは寒く
この際だと服を着替えて クレスと一緒に寝ることにした

私がクレスのハウスの前で横になると しばらくはクレスも寝ていてくれたが 10分もするとごそごそ起きだし
寝ている私の足に体をぶつけるように「起きなさいよ」と どたっと横になった
その体制で5分もすると私の顔の前にお座りして「くんくん」
私が寝がえりを打って体勢を入れ替えると 向きを替えた顔の方に私の頭をまたいで移動し 「くんくん」
「寝なさいよ」と言っても聞こえるはずはない
そうこうしているうちに私の眠気が覚めたのが5時過ぎ
えーーー「散歩に行くか」と今度は言葉だけではなくリードを持った
するとクレスはしっぽを軽く振り いつものように私のひざに顔をこすりつけて来る

今日は車で出かけるか と玉泉館跡の公園に向かった

その公園は雪がまだ残ってはいるが 歩道部分は地面が出ていた しかし池のほとんどはまだ結氷しており ほんの少しの水面にカモが数羽体を休めていた
そこに元気よくクレスが歩いてきたものだから カモ達は一斉に飛び立ち上空で鳴き声を上げている 私は思わず「ごめん すぐ帰るから勘弁して」と呟いた
池の周りを歩くクレスのスピードはいつもの二倍 岩やブロックの段差に足をぶつけたり 雪に足を取られてもいっこうに気にしない
足が痛いだろうし歳には勝てない体力も カモの匂いがそれらすべてを打ち消すのか 我武者羅に池の方に進んでは 池に落ちそうになり戻ってくる
運悪く池にハマっては大変とリードを付け 歩道周辺だけを歩くことにした
そんなクレスにとっての楽しい時が過ぎて 6時半を回ったあたりで帰ることにしたがクレスは帰ろうとしない
当たり前だろう 久しぶりのカモ 久しぶりの興奮 本能と言おうか 習性と言うべきか
気持ちが体を奮い立たせる典型だろう また元気に歩き回るクレスが見たいから ここや ゆるやかな流れの川へ 暖かくなったら来ようなと私は心の中で呟いた

いいかげん車に乗ろうよ! 泥だらけのクレス君


早起きは三文の徳

2012年04月24日 | 家族
クレスが4時半ぐらいから騒ぎ出したのもあるが 前日から今の生活に考える所があり
前の仕事を辞めて現在の生活に入った初心に帰るべく 今朝は5時に起きてゆっくりと小雨の中散歩に出かけた

すると「三文の徳」があった 昔の人は本当にいいことを言う

私にとっての徳は
いつものように素通りするごみステーションのわきをクレスは匂いをかんでいく 白い小さな物が落ちていた
それは1円玉 視線をちょっと横に移すと今度は10円玉 周囲を見渡すと100円玉 という具合にはいかなかったが
三文ならぬ11円の特 金額ではない ありがたや ありがたや 
そう言えば昨日は大型ごみの日だった 昔の仕事柄 ソファーや旅行鞄から小銭が落ちるのか ごみステーションにはちょくちょくお金が落ちていたことを思い出した

クレスにとっての徳は
いつもは素通りする家の玄関先に立ち止りオスワリすると微動だもしない
足が疲れたのだろうと立ち止りクレスの様子を見ていると 猫が物陰からゆっくりと姿を現し クレスとにらめっこを始めた
クレスの視線をいやがってか 気迫に押されたのか 庭の地面から木に登り始めた それを凛々しいオスワリで目だけで追うクレス


猫は上へ上へと登り二股に分かれた枝の座りのいい所に陣を構えた
その姿をじっと観察するクレス


そんなにらみ合いが20分ほど過ぎてお互い疲れてきた

猫は捕まっている手足が疲れたのか 枝から落ちそうになり体勢を立て直す

クレスはオスワリから横になり 長期戦に備える


両者の熱く燃える冷戦はいつまで続くのだろうか 私もさすがに冷たい風と雨で疲れてきた
水入りならぬ 抱っこ攻撃でその場を離れる 30mほど抱っこして歩き 降ろすとクレスはすぐに猫がいた家へ向きを変える
久しぶりに強くリードを引いてみても 全体重をかけてクレスはこらえる
私はすかさず躊躇なくまた抱っこ 道路を横断してその家が見えないところまで行った が
クレスは鼻先を逆方向のその家の方に向ける これではいかんと三度目の抱っこ そして おやつ攻撃 やっと普段どおり歩き始めた 何もなかったかのように
しかし 国道を横断しようとしたとき道路のど真ん中で歩みを止める 左右から車は来ないが「こんなところでの立ち往生」は危険すぎる
四度目の抱っこで国道を渡りきり そうなるとクレスはもう我が家を目に浮かべるのだろう 足取りは重く倒れ込む寸前だが 一心に家へ私の後をついてくる
お互い今日は得るものがある早起きでだったな!

 


器用な寝方

2012年04月21日 | 家族
動物の器用さは色々なところに現れます
クレスの場合はこんなところにも

夕飯を作っている妻の側で ごみステーションから10年以上前に息子が拾ってきた小さな椅子の足の間に
こうして頭を入れて寝ることがしばしば
大きな体を上手にコントロールして 頭をねかせるとピタッとこの位置に収まります
実に芸術的です

また 朝夕のご飯の後 庭でオシッコをする習慣があり ベランダを開けてやりますが 終わった後 家に入る時には
私がベランダを開けるタイミングとクレスが戸の隙間から中へ入るタイミングが絶妙です
横腹の毛が戸の端にこすりながら ぎりぎりを入って行きます これは私とのコンビネーションがピタッと合っているのもありますが
クレスの本能的な間の取り方でしょう

それと伏せて寝ようとする場所も絶妙な事が多くあります

これはどういう訳か家の中でもロープにつながれている様子ですが ご飯の後はうろついておやつをせがむので
このようにロープに5分くらいつないでいると あきらめて横になるのですが この場所が絶妙
人間から1mほど離れた ロープが適当に張り 首があまり閉まらない場所に「どたっ」と横になります

そして

うつらうつらして 居眠りを始めるのが習慣となっています
あまり早くから寝てしまうと 朝早くから騒ぎ出して かといって散歩に行こうと言う訳ではなく
誰かにそばにいてほしいと訴えるのです 今朝は4時半頃妻が起きて行き 庭でオシッコさせた後 居間で
妻の横でぐっすり寝ていたそうです 私をお越しに来たのが5時半頃 かといって 妻が起きているのでしつこく起こすことはありません

私が起きて 散歩の用意をしていると 久しぶりに 熱い抱擁(私の足に顔をこすりつける)があり何日かぶりに散歩モードだったようです
そろそろ渡り鳥のシーズンが終わりを告げるのかなーと感じる今日でした
 


雪解けが進みます

2012年04月18日 | 家族
今朝のお天気ニュースで岩見沢の積雪は59㎝ということでした
我が家の雪は

こんな感じで だいぶ解けましたが中途半端な今の状況はクレスの逃亡と足の汚れがピークの時期でもあります

お客さん用の駐車スペースはすっかり解けて 妻の雪溶かし場となっています


昨日から冷たい雨が降り 日が差さないため気温があまり上がらず肌寒い天気です
節電のため床暖の設定温度を妻が下げたため お日様が照らないと室内も少し寒く 薪ストーブに火を入れました
煙突からの煙が見えるでしょうか 曇り空で白い煙が保護色になってしまいほとんど見えないですね


早く日差しの暖かな春が来るといいなー と思うのは北国に住む者みんなの望みでしょう

ただ雪が解けると 大雪の残した傷跡があちこちから姿を現します
芝生スペースの囲いにしていたラティスはほとんどが壊れてしまい
バラのアーチは見るも無残に折れ曲がり
3年目のリンゴと梅の木は真っ二つに折れてしまいました 例年よりも頑丈に冬囲いをしたにもかかわらず・・・
去年竣工した薪小屋は壊れていませんが お隣の屋根雪が落ちて背中から押されて前側に傾いています
さらに一番悲しいのはパーゴラの一本の柱が沈みこんで全体が歪んでいること
上げればきりがありません・・・・・出来るだけお金をかけないで自力で治したいと思います
がんばるぞーー 

せっせと雪割り 2

2012年04月17日 | 家族
今日の日差しは暑いぐらい 気温は10度ちょとまで上がり 雪解けは進むだろうが
なんせ雪の量が量だけあって ある程度解けたが ここからが遅く感じられるだろう
すっかり雪割り・雪解かし作業が趣味となってしまった妻は この天気に誘われて今日も朝食後作業を開始


クレスの方はいつものように現場監督を開始して 悪気はないだろうが邪魔ばかり 


家庭菜園の畑で冬を越した野菜を持って来てくれた整体のお客さんが「奥さん頑張り過ぎだよー」と励ましてくれた と喜んでいる妻は
きっと明日も明後日も この時期限定の趣味にいそしむのだろう
そしてクレスも至極当然に作業の邪魔をしながら 妻に付きまとい

昼寝をしようと暖かい場所を選んで「ごろん」と横になるのだろう

この情景は我が家の定番 来年の春もこうした様子を見たいものだ




せっせと雪割り

2012年04月14日 | 家族
だいぶ雪解けが進んだとはいえ 庭や畑には大量の雪が積もっている
それをせっせと駐車スペースや道路に出して解かそうと奮闘しているのが我が妻

それにどうしても付き合いたいのがクレス
気温は6度ぐらいあっても風が冷たく 長い時間現場監督をしていられないのに必ず「いっしょに行く」と元気よく同行する
最初は少し離れた場所に陣地を構え 作業の様子を監視しているのだが すぐに邪魔に入る

しまいには作業現場のど真ん中 ちょうどいい所にどっかと寝そべってしまう それはどんな作業でも同じだ

そして最後には 家に入れてとベランダに向かって吠えることもある
今日は妻が「寒いから家に入りなさい」とクレスを家に入れて 私が引き継ぎ パソコンをしている私のところに来たので
手話で「ふせ ねんね」と言うと横で居眠りを始めた


最近 素直に従う事が多くなった
言う事を聞かなきゃ と考えるようになったこともあるかもしれないが 多くは動くのが面倒くさくなった というのが実態だろう

でもいつまで大人しく寝ていることやら このブログを書き終えるまでは静かにしていてほしい
背中で語るクレス




クレスの動画

2012年04月12日 | 家族
娘が溜め置いていた動画をまとめてDVDに落とした
夕べ寝る前にひととおり1時間近くかけて観たが 若い頃といっても3年前だがまあ元気で元気で飛び回っている
ボールで遊んだり ジョーズのマグカップで一人遊びをしたり 山道を駆け回ったり 娘に絡んで甘えたり・・・
我が家にやって来て8か月ぐらいの間だ

ただそこには「恐怖映画」ともいうべき恐ろしい映像があちらこちらに・・・・
ボール遊びでサッカーのように私がボールを蹴ってクレスからボールを取ったり
娘のひざで居眠りをしているクレスを娘が顔や首筋を撫でたり
サークルの中のクレスの頭を息子が撫でたり
クレスが遊んでいるボールやマグカップを妻が手で取り上げたり
それは今のクレスでは恐ろしくて到底できない愚業
映像を見ながら「ああー怖い」「手がもげる」「足がなくなる」あああーーあー
私と妻と娘が声をそろえて叫んでしまった

すなわち我が家にやってきた頃は触らせてくれたし それこそ普通にかわいい犬だったクレス
少年のように足り回り 素直に私達に甘えてくれたクレス・・・・・

ところがある映像に衝撃的なシーンがあった クレスの目が怖い目をしているのだ
娘のカメラに向かって 態度は可愛いくても 目が笑っていない きつい目をしている
クレスは我慢していたのだ 自分にとっていやなことでも この家でご飯をもらい 暖かい寝床を提供してもらうためには

そして現在のクレスは元気よく足り回れないし 正面から近づくと「いやだ」とばかりに唸るし かじる
でも目は優しいいい目をしている
そして今日も妻に付きまとい 「妻の城 台所」で居眠りをしている


カメラを構えると「何さー・・」


勝手気ままに自分の思ったように暮らしている
それに振り回されている家族 それでいいじゃないか 家族の一員として無邪気に暮らす時間はもうあまりないのだから

逃避行の末に

2012年04月10日 | 家族
クレスの夜の騒ぎはなかなか治まらない すっかり夜昼逆転の生活になっている
昼間はゆっくりと昼寝をして 夜10時頃になると庭に出て そのまま冒険の旅に出る 
庭から外へ逃げ出す衝動が止まらないため 仕舞いには雪解けを加速させる意味もあって 逃亡予防に庭の雪山を掘って道路を造った
掘り出した雪はスノーダンプで道路わきに出し 解かしてしまおうと思うが量が量だけに これがけっこう大変な作業


ところがクレスはあちこち調査の上 もっとも弱い場所(逃げられるかもしれない箇所)をしっかり探して トライする
夕べは私が早々に寝た後 妻と娘がその相手をしていたが 何やら大騒ぎをしていた
クレスが雪の壁の峰伝いに上り道路へ出ようとした瞬間 足を滑らせ カーポートと中にあるよしずとフェンスの間にお尻から滑り落ちはまってしまったらしい

妻が救助に向かうが正面から手を伸ばせば噛みつかれる危険があり 横から刺激しないように抱きかかえレスキュー 事なきを得た

次の朝 妻はもう一本道路を掘らなきゃ 安心してオシッコにクレスを庭に出せないと 急ピッチの工事をすることになった

これが工事後の完成写真

残念ながらこれでクレスはしばらく逃げ出すことは出来ない 完璧な工事となった
なんにせよ 雪解けが進むことを切に願う


  

夜の逃避行 3

2012年04月08日 | 家族
逃避行の話題は2回で終わりにしようと思ったら また 昨日の夜クレスは逃げ出した いや 冒険に出た いや巡回パトロールにでた

夕べの逃走劇で疲れ果てた私は妻と宝水ワイナリーのピノ・ノワールをワイングラスにもっきりで一杯飲んで 9時30分には布団に入り寝てしまった
寝入る寸前に夕食後クレスがオシッコをしていないので早い時間に起きるかもなー なんて言っていたら
案の定 「くん くん ワン ワン」がなんと10分もしないうちに始まった
妻がオシッコをさせるため起きて行ったので 私は「俺 寝てる・・・・」 ようするに眠気でその程度の思考能力しか持っていない
それから しばらくして 「クレスが居なくなった 第2猫屋敷には行ってみたけど いない これから第1猫屋敷に行ってみる」
「お父さんも探して・・・」と私を起こす 私は寝ぼけ眼で時計を見ると10時30分 ため息をつきながら いつものように身支度をして
車で探しに行こうとエンジンをかけアクセルを踏んだ瞬間 携帯が鳴り妻が「第1猫屋敷に居た」との連絡
車で向かうと冷たい雨でぐしゃぐしゃになった妻とクレスがそこにたたずんでいた 本当にお疲れさん

妻がハッチを開けクレスを乗せて いざ出発 事なきを得たが・・車にひかれたら・・と思うと慣れっこになっているとはいえ
毎回肝が冷える 本当に困ったものだ
2人の会話の第一声は「逃げないように明日 雪山を掘って壁を作ろう」だった

次の日 朝食後 私達夫婦で雪山堀 逃亡回避フェンス建設作業を開始 雨・霙・強風の中の一時間半ほどの作業で疲れ切った
汗をかいてもすぐに体は冷えた そんな中 当のクレスは作業の邪魔こそしないが私の妻のそばに来ては作業の監督
ひととおり検定作業を終え 今度は家に入れろと「わんわん・・」ベランダのサークルとウッドデッキを往復している
寒風が家に中に入るので そのたびにドアを閉めなければならない 作業の邪魔はしていないが何とマイペースな奴
・・・それが我が愛犬クレスだ・・・

夜の逃避行 2

2012年04月06日 | 家族
家の反対方向へ100mほど歩いたところにある四つ角で私が歩みを止めると
クレスはどの方向に行こうかとちょっと迷ったあげく 横になってしまった
目をまっすぐに見て話そうとクレスの正面にしゃがみこみ「どうするの? 帰らないかい」と言いながら見つめる
するとクレスはいつものように横を向いて視線をそらす それは正面から迫ってこられるのが嫌いなこと 目と目を見て会話することが嫌いなことに起因する思う
本当の意味で会話が成立していれば 目と目を合わせるは大切だし必要なことだと思うが クレスの場合 威嚇されているような気がするのかもしれない

寒い 寒い 夜の11時30分には場違いな会話:ひとり言をしていると 足音が近づいてきた
振り返ると娘が寒そうな格好で迎えに来た ・・・救世主現る・・・
いくら待っても帰ってこないから 様子を見に通りまで出たら 遠くで人が立ったりしゃがんだりしているので 
私とクレスに違いないと思ったらしく 歩いて迎えに来てくれた
娘の先導でクレスは再び元気に歩きだし そのまま我が家へ戻った

タライで足を簡単に洗い 家に入ると早々に横になり眠るのかと思ったら 娘と私の後をついて回る
娘は職場の飲み会の帰りでこんな時間にシャワー 私は早く布団に入りたい

クレスにおやすみと言って寝室に入ろうとしたら 付きまとって来るので いったんリビングに戻ると
今度は風呂に入ろうとしている娘を追いかけている
私はその隙に布団に入った 娘も風呂のあるユーティリティーの鍵を閉めたので クレスはリビングで一人ぼっち
でもいつもそうして寝ているので数回吠えた後 静かになった
妻に簡単な事の顛末を報告して
 
おやすみ お疲れ 

と呟いて私は早々に寝入った

今は足が不自由で痛くて走れないけど 耳が聞こえなくて話せないけど 若い頃のトラウマで撫でられるのが嫌いだけど
死んだら 三途の川で私を待っていておくれ 私が行ったらいっしょに釣りをしような 走って遊ぼうな とばかなことを考えながら
あっという間に寝着いてしまった
それから5時間後
「くーん くーん わんわん」まだ暗い朝早く ・・・今日が始まる・・・



夜の逃避行

2012年04月04日 | 家族
今日は一緒に寝るよ と10時過ぎ リビングのハウス側にクッションと丹前をひいて寝る準備をすると
クレスはすかさずベランダの前にオスワリをしてこちらに背中を向ける 背中で語るクレスのいつもの仕草だ

「庭に行く」と語っているその背中は 寂しげで憂いに満ちている 時計を見ると10時半 いつもなら布団に入り眠りに就く時間だ
オシッコをしてすんなり戻ってくることを期待して 外に出してやろうと思うのだが 想定外の最悪のケースがあるかもと
帽子 オーバーズボン 厚手のジャンパー ポケットにはおやつ リード ソレルの防寒靴を用意して いざ鎌倉の出で立ちで
ベランダのドアを開けると クレスはいつもより足取り軽く 雪山に上がりまずはオシッコ
次に雪山の頂上から峰沿いにカーポートの横を抜け 道路に出る絶壁まで歩みを進めた
その間 後ろの左足を雪に取られ 考えられない角度に開き 身動きが取れなくなったが 救いの手を差し伸べるわけにもいかず
最後に絶壁を滑り落ちようとするときだけは タイミングを見計らい抱き寄せて地面に降ろしてやった

すると その恩義も忘れ暗くなければ朝夕の散歩のようにスタスタ歩きだした 私も錯覚してしまうほどだ
しかし 歩みはいつもの倍のスピードがあり特別な散歩であることを再認識した 何がクレスをここまで燃えさすのか
妻と分析して見ると 毎年3月から4月の雪どけの季節は 渡り鳥が北へ帰る時期でもあり 
動物としては活動開始の時でもあるのだろうと言うのが2人の結論である

それはともかく 真夜中の散歩に出かけたクレスに私は 道路の角々に差し掛かる度に「帰ろ」と語りかけ 背中を押し おやつで
誘ってはみても いつもより かたくなに戻るのを拒否するクレス
時計を見たら11時 眠いし寒いし 私もだんだんと腹が立って来て こうなったらクレスが家へ帰ると言うまで朝まで散歩するぞ
と交差点の真ん中で横になってしまったクレスの前に屈みこんで呟くと 何やら大型の四駆が近づいてくる
リードを垂直に引っ張りクレスを立たせ 引かれないようにどけようとしていたら その車が止まり 中から娘が現れた
娘はすかさず降りて来て おやつをクレスの鼻先に持っていくと それまで私に意地を張って言う事を聞かなかった頑固おやじがあっさりと思い腰を上げ歩きだした
お父さんより娘か・・と腹立たしく思いながらも私も早く帰りたい一心で 歩みを速めた

娘は帰宅するきっかけをつくれば順調に家に帰ってくるだろうと ひとまず安心したかのように 車をゆっくりと走らせ始めたので
私も「どうも」と言ってから バツが悪いので 「バケツにお湯を用意しておいて」と頼んだ 娘はいつもの返事「わかった」を残して走り去った
これで順調に帰れるかな・・・と思ったのもつかの間 次の交差点でクレスは家とは反対方向に行くと再び意地を張った いつになったら帰れるの・・・・
つづきは次号へ
 

一緒に寝ようか

2012年04月03日 | 家族
最近 氷割・雪解かしがすっかり趣味となっている妻
クレスが居眠りすると すかさず身支度して玄関前やカーポートの横 生ごみコンポスト当たりの硬くなった雪を短時間でも掘っている
特に面白いのは鍬でアスファルトや枕木の上の氷と化した雪を割る瞬間だ
私も大好きで時々やっているが暖気になった日の氷割ほど楽しいものはない

クレスが起きても私が居るので安心とばかりに 雪割に妻が専念している間
クレスが大人しく居眠りしていてくれたら家族は平和だが もちろんクレスは黙ってはいない
なぜわかるのか分からないが 妻が居なくなった数秒後には起きて妻を探し始める
空気が動くのを察知するのか 妻の匂いがなくなるからか ドアが閉まる瞬間の気圧の変化か・・・・・すごい能力だ
私は曲がりなりにも耳が聞こえるから理解できないし感じられないが 聴力を失うとその他の感覚・能力が研ぎ澄まされる
というがクレスの場合その能力は想像をはるかに超えた域に達している

うろうろ 寝室か台所かトイレか玄関か・・・・としばらく家の中を捜すと
今度は「外へ行く」とベランダのドアガラスの前で「くんくん わんわん」が始まる

私は聞こえないクレスに向かって「お母さんは外で雪割だよ」といいながらベランダを開けていっしょにウッドデッキに出る
山となった雪がなければ芝生から玄関 カーポートのそばまで行って 見ることができるのだが今は雪山があるだけ
それじゃかわいそうだから玄関から外へ行って妻の姿の少しでも見せてやろうと
玄関を開けいっしょに外へ行こうとしたら なんとドアを閉められない位置にゴロン
ドアは何とか閉めたが動こうとしない

困った私は身支度して リードを持って クレスに家に入ろうと誘導するとリードの威力は強烈で すんなり家の中へ
そのままハウスにごろんとしたので いっしょにそばに座り 寝転んで私も一緒にうつらうつらした様子がこれ

我が家へ来た頃の数カ月はこうしてスキンシップをしながら夜寝かしつけたものだが
最近はこんな光景は望んでも出来なかった

30分ほどして妻が戻ってきても気づかずいたが 数秒で目を開け妻を確認

いつもなら 起き上がってすり寄っていくところを 私への義理立てか 眠気に負けたかしばらくこうしていた

クレスとの付き合いは面倒なことが多い でもそんな時間と心の余裕を持つようにと諭されて脱サラしたこの身
悟りの境地に未だ達せない煩悩の塊 凡夫な私である

朝飯前のまどろみ

2012年04月01日 | 家族
散歩から帰り 朝飯前にちょっとテレビを見ているとクレスは日だまりの寝転がる場所を探している
いつものように時計回りに3回 逆回りに2回まわって右側を下にして横になったのが私の足元だった
ちょうど私の足が目の前にあるもんだから これ幸いにとあごを乗せて首の力を抜く
するとクレスの頭の重みがじわっと私の足に伝わり「クレス 重いわ」といっても知らぬ顔
記憶の中ではこのような状態は初めてだと思う


今朝5時前にクレスが甘えた声で吠えるものだから 起きて行くと「起きて来てくれた抱擁」を暗い中私にしてくれた
起きたついでにトイレをすませて また布団に入り「もう少し寝ようよ」と寝に入ると クレスも30分ぐらい私のベッドの下で寝ていた
そんなことがあったためか ちょっとだけクレスは心を開いて私のそばに横になり 私にちょっかいを出してくれたのかもしれない
これがいつもだとうれしいし クレスにとってもいいことだと思う

あごを私の足に乗せたまま まどろみながら私を薄眼で見ている

普通なら目をじっと見つめてお互いの気持ちを確認するのだろうが クレスの場合「ガンつけたな!」
とばかりに唸ったり吠えたりすることがいつもなので 私も薄眼でクレスを見ていた
朝飯ができて妻が「食べるようー」と言ってもクレスはあごをどけてくれない
いつまでもそうしていたいのだが 娘が出勤しようとクレスに「行ってきます」をしているので「さあ ご飯食べようかな」と言いながら
足をどけるとクレスは「何があったの」といった感じでぼーとしている


そんなのどかで平和な朝である