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「重量との戦い- イオンエンジンの燃料、キセノンの余力」
はやぶさのイオンエンジンは推進ロケット能力の不足故に選択さ
れた方法でもあるわけですが、良い点も多くあるようです。
何と言っても、イオンエンジンは推進のための噴射速度が速い事
が最大の特長だと言います。
普通の化学エンジンなら、最大噴射速度は5km/sが限度、は
やぶさに搭載した化学エンジンは3km/s程度であるのに対し
てイカオンエンジンは噴射速度を30km/sまで高めることが
可能だと言うのです。
そのおかげで、燃料の重量を化学エンジンの1/10に減らす事
が出来たそうです。
イオンの原料としてキセノンガスを用い、面白いことに電子レン
ジの原理でマイクロ波をキセノンガスに充ててイオン化すること
によってエンジンの長寿命を達成しています。
燃料の重量は減らせても、製品の開発と言うものは放っておくと
重量とコストはすぐ増えてしまいます。このプロジェクトでも当
然のように開発を進めるに従って重量が増加していったそうです。
そんな中で苦労して探査機本体の重量を減らし、少し余裕が出来
た分、余分にイオンエンジンの燃料を搭載したそうです。この辺
は科学者の感というか、直感で一番重要なものを選択したのだと
思います。
結局はこの余分に積み込めた燃料のキセノンガスにその後の大
きなトラブルはすくわれることになりました。
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