本リストにも上げてあるのですが、『おひとりさまの老後』は、必見というか必読?
私のように、離婚して一人で生きることを余儀なくされた女性の皆様には、読んでもらいたいっていう感じがします。(子をなさなかった方はもちろん)
前に新聞のコラムで、香山リカさんが紹介していた時、読みたいな~と漠然と思っていたんですが、できれば、もう少し、若い時期に読んでおくべきだった! って思ったりしました。
アタシとしてはぎりぎりセーフか、どうかって所かも。
誰に頼るでもなく生きてきた女(もちろん、生活一般)が、どう終末を迎えればいいのか…って、ところが諄々と説かれている感じがします。
もうすぐ私も50です。半世紀です。生きてきましたよ。長い道のり。これくらい生きれば、も、いいか、って心境になるのではって思いますが。
見える先の老後ってのを真剣に考えなくてはならない時期です。
まだ早いっといってもいいのかもしれませんが、私の今の目標はどう死ぬかなのです。
「死」を思うって、ものすごくネガティブって感じる向きも居られると思いますが、死ぬということと、生きるということは同義なのだと、ここ最近思っているんですよね。
できるなら、自分の寿命が示されて欲しいとさえ思います。目標がないとしっかり支線がかけないような、ふがいなさがあるのですよ。私って。
そういう思いに答えてくれた一冊だったので、皆様にもご紹介したいと思うしだいで。
配偶者がいる方でも、私と同年代なら、遠からず「おひとりさま」になるんですよ。男の寿命は女より短い。それは統計的にも言われていることです。
一人になって、さて、死のうっていう時に、うろたえずにすっきりと逝けるようにするには、色々と考えなくてはならないんですよね。
本著の上野千鶴子さんは、私より10歳年上ですから、もうリアルに色んな憂き目を経ているわけで、とても参考になったんですよ。
巷のオバサン化していたアタシとは違って、頭脳明晰、友好関係良好、知識満載の方ですが(東京大学大学院教授の肩書きには、読む前にびびりました)、女の「おひとりさま」のその後ってのに、かなりの理解があると思いました。
人、50を過ぎれば、自分の死に向き合っていいんじゃないか。
織田信長の「人生50年……」もあながち中世代の世迷言なんて思えないなあって心境の私がなぜか共鳴したこの本、読んでもらえる女性が増えることを望みます。
一人は寂しいけど、一人はものすごく自由。
「ひとりでいることのつらさと、ひとりでいさせてもらえないつらさとは、どちらがつらいか。」香山リカさんも、この文言を引用して紹介していたけど、本当、考えさせられるフレーズだと思った。
男の諸君、ちっとは同じように考えて、みィ! なんてね。
年を重ねた夫と私の両親を見ていて、
死とは切り離されない運命なんだと、
最近思うようになりました。
それこそ、人間の終末はくるんだと
毎日突きつけられてるような、感覚です。
私自身は、死んだあとに家族が
荷物の処理に困らないようにと、溜め込まないようにしようって気をつけてます。
旅行楽しかった? また話を聞かせてね。
そうそう、この本、読んだんですよ~。多分読書好きのトミちゃんなら、気にかけたいたかもって、思いましたが、とても具体的に書かれていて、思想的にも共感できる部分もあって、良かったです。
男にゃ、わかんねえだろうなあ、っていう部分にピシッと来るあたり、小気味良いです。
歳をとるって事は、先を考えるようになるってことかなあって漠然と思い始めて、数年経ちました。
息子の歳には、先なんか全然考えてなかったなあ、って彼を見ていて思うんですよね。
結局凡人の人生なんて、人の記憶に残る時間なんて、高が知れている。子どもの世代か、孫の世代それがせいぜいでしょう。友人達の記憶に残るなんてのも、数十年。
そう思ったら、今後、実にさっぱり生きられるような気がします。
でも、持てる愛着のある物をどのくらいの期間残したらいいのか、迷いますよね~。