『家族狩り』のシリーズは、ほとんど風呂の中で読んだので、ちょっと読みきるのに長く掛かってしまった。今日は最後の五部だったから、風呂ではなく居間で。
いつも数冊並行して読んでいる。
風呂というのは、半身浴している間、手持ち無沙汰なので軽い文庫本を湯船に持ち込む。だいたい30分も読むと汗だくになるので、そんなにははかどらない。
で、このシリーズは作者が前作の『家族狩り』を新たに書き下ろしたものだそうだ。参考文献の多いこと! かなり勉強して綿密に構成して書いているんだろうなあと思う。
主軸は家族の在り方だけど、中にはもう、色んな問題がひしめき合っている。話は一家心中事件から始まるのだけれど、絡み合ってくる人間関係というか、登場人物たちがすごく濃い。いや、生身の人間に近いということだろうと思う。
色んな角度から人間を描いていて、かなり読み応えがあった。この作品はお薦めかなあ。
あまり内容に触れてないけど、ミステリーの部分もあるので、ネタばれになるのが心配だからかな。気になる人は読んでみてください。
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