新聞でそれを知ってびっくりしてしまった。
私より一つしか上でない作家さんが亡くなった。享年51歳。肺がん。
彼女、氷室冴子さんを知ったのは、はるか30年前で、一度だけお会いしたことがあったのだ。
あのときの「わたしの本、買ってねえ~」という元気な声が耳元でよみがえる。
大学の教授の部屋へレポートか何かを出しにいった時だったと思うけれど、そこに、彼女がいたのだ。助手をしていた先輩と友達だったらしい。
会話をした記憶もあるのだけれど、覚えているのは彼女の去り際の「わたしの本、買ってねえ~」だった。
大学を卒業しても時々、図書館の資料を調べるために大学へ来るのだと、助手の先輩は教えてくれた。作家だとは全然気がつかなかったから、「本?」と聞いても、なんのことかわからなかったなあ。
たいしてかかわりがあったわけじゃないけれど、やっぱり年が近くて知っている人が亡くなるのはなんとも切ない。
きっとまだ死ぬ準備なぞ、できてなかっただろうにと思う。
私はまだ生きるつもりでいる。けれど。いつ何時、何があるか、人間には予測できない。もう少したったら、あれをしようとか、どこそこへ行こうだとか思っているけれど、そういう未来はないのかもしれない……。
なんか、そう思うと、明日にでも旅行へ行きたくなってしまう。はあ~
パニックの発作なんか気にしてられない、と思ってしまう。ホント。
51歳は早すぎるよね。
朝日新聞の訃報に写真入りで載っていたので本当に驚きました。ここ10年くらい、新作が出なくてどうしているのかと思っていたのですが、こうなるとは・・・・。
年が近いだけに人ごととは思えません。
ホント。
ちょっと前にね、中学生の時の同級生が、乳がんで亡くなって、けっこう、へこんだんだよね。
久しぶりの同窓会では、かなり、元気だったんだけどね。
ちょっとずつだけど、死ってもんを意識するような年になっていくんだねえ。
人生50年ってのは、あながち…だよね。
多分、これくらいから、人は自分の死を意識し始めるって気がする。