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薔薇の吐息2014

前ブログから引越しをよぎなくされ、流れ着いたおばさんのひとりごと

ある作家さんの訃報

2008-06-07 20:07:41 | 日記

 新聞でそれを知ってびっくりしてしまった。

 私より一つしか上でない作家さんが亡くなった。享年51歳。肺がん。

 彼女、氷室冴子さんを知ったのは、はるか30年前で、一度だけお会いしたことがあったのだ。

 あのときの「わたしの本、買ってねえ~」という元気な声が耳元でよみがえる。

 大学の教授の部屋へレポートか何かを出しにいった時だったと思うけれど、そこに、彼女がいたのだ。助手をしていた先輩と友達だったらしい。

 会話をした記憶もあるのだけれど、覚えているのは彼女の去り際の「わたしの本、買ってねえ~」だった。

 大学を卒業しても時々、図書館の資料を調べるために大学へ来るのだと、助手の先輩は教えてくれた。作家だとは全然気がつかなかったから、「本?」と聞いても、なんのことかわからなかったなあ。

 たいしてかかわりがあったわけじゃないけれど、やっぱり年が近くて知っている人が亡くなるのはなんとも切ない。

 きっとまだ死ぬ準備なぞ、できてなかっただろうにと思う。

 私はまだ生きるつもりでいる。けれど。いつ何時、何があるか、人間には予測できない。もう少したったら、あれをしようとか、どこそこへ行こうだとか思っているけれど、そういう未来はないのかもしれない……。

 なんか、そう思うと、明日にでも旅行へ行きたくなってしまう。はあ~

 パニックの発作なんか気にしてられない、と思ってしまう。ホント。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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氷室さんの小説の続編を待ち続けていたので非常に... (tomitomi)
2008-06-11 19:01:52
氷室さんの小説の続編を待ち続けていたので非常に残念です。
51歳は早すぎるよね。
朝日新聞の訃報に写真入りで載っていたので本当に驚きました。ここ10年くらい、新作が出なくてどうしているのかと思っていたのですが、こうなるとは・・・・。
年が近いだけに人ごととは思えません。
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早すぎるよね。 (ルカ)
2008-06-11 21:26:35
早すぎるよね。
ホント。
ちょっと前にね、中学生の時の同級生が、乳がんで亡くなって、けっこう、へこんだんだよね。
久しぶりの同窓会では、かなり、元気だったんだけどね。

ちょっとずつだけど、死ってもんを意識するような年になっていくんだねえ。
人生50年ってのは、あながち…だよね。
多分、これくらいから、人は自分の死を意識し始めるって気がする。

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