『ナラタージュ』ってフランス語だったんだ。知らなかった。お得意の電子辞書引きで理解。恋愛って、本当に人をわがままにするんだよね。そうじゃない人って居るのかなあ。少なくとも私はけっこう、わがままだった。
高校生から大学生への時間で、教師を好きになった女の子の話。人に恋するって、どこから始まるんだろう。普通→気になる→目がいく→その人を追う→会わないといられなくなる→好きだと自覚する→自分の物にしたくなる→自分のほうを向かないと我慢できなくなる……。いつでも恋愛は自己中心てなことばかりでは無いだろうけれど、やっぱり相手のことを見ないで自分の愛を押し付けるということがありそうだな。(私もそれで失敗したことが、かなりある)
誰かを好きになってもずっと永遠に好きでい続けることができないかもしれないし、途中で違う人に目が行くこともあるだろう。恋愛はそれが許されるけど、それが理解できないでひどく落ち込む。どんなに言葉で確認しても、その時点でのことだから、未来は分からないのに、ずっとそうだと思い込んだりして。
この作品はそうした一通りでない心の動きが丁寧に書かれているなと思う。
こういうの読むと私はちゃんと恋愛してきたのかなあ、と振り返ったりする。どうも、どれもこれも真剣みが足りなかったような気がする。手痛い失恋は厳しい年になったから、もう、機会はなさそうだけど、孤独に生きるのもちょっと寂しいなあと思ったりする。
「あなたは人を変えようとする。変えられるのは自分だけでしょ」てなことを言われたことがあるなあ。確かに、自分が変われば相手も変わるのか。でも、難しいよね。
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