セレブリティが集う国、モナコ公国へ行ってきました。
モナコはグランカジノやF1で知られる故グレース・ケリーが嫁いだ小さな国。
イタリアに近い、フランスに囲まれた位置にあります。
ニースからモナコへ日帰りで観光したことは何回かあったけど、滞在してみたくて、9日間のツアーに参加しました。
ツアーと言っても、添乗員同行ですが、基本的にフリーの日程。
気に入ったオプションがあれば、参加できるという融通の利く内容だったので参加しました。
エルミタージュは泊まってみたいホテルだったので、期待大!
モナコと言えば、オテルドパリかエルミタージュか。
エルミタージュは五つ星ホテルです。
モナコからはマントン、ニース、ヴィルフランシュ、サンジャンカップフェラ、アンティーブなどが日帰りで行けるので、ジャン・コクトー、マティス、シャガール、ピカソ、ペイネの美術鑑賞にも打ってつけです。
今回はマントンのコクトー美術館、市庁舎の結婚の間、ニースのマティス美術館、ヴィルフランシュのコクトーが手掛けた教会を訪れました。
コクトーの作品はあまり日本に来ないので、とても楽しみにしていました。
線画が特徴的な作風です。
粋というか、お洒落というか、恐らく見たら好きになる方が多いのではないでしょうか。
お昼ご飯そっちのけで、コクトーを鑑賞し、大満足。
コクトー美術館には絵画だけでなく、陶器なども展示されていました。
戯曲なども手掛けていたコクトーは才能の塊。
プロジェクターで彼の動画も再現されていました。
マティス美術館はニースの高級住宅街にあります。
私は十数年前、彼の切り絵に感銘を受けて、ファンになりました。
ヴァンスにある教会のステンドグラスのモデルなどが展示されています。
切り絵も少しだけ展示されています。
後世に残る素晴らしいアートは観る人に感銘や刺激を与えます。
好みは人それぞれですが、どんな種類のアートにも関心が持てない人というのは、感性が鈍っているのではないでしょうか?
感性が鈍ると感動しにくくなり、自分を磨いたり、向上させる気も薄れていきます。
アートは創る側になると、費用も結構かかりますが、観る側だとそれほどでもありません。
気になる展示会やイベントがあればぜひ、行ってみましょう。
新しい関心を発見し、新しい可能性が生まれるかもしれません。
アートは生きていく上で必須ではありませんが、豊かに生きようと望むならお薦めです。
さて、ホテルですが・・・
エルミタージュはすべて内装が異なるので、どんなお部屋に当たるのかはクジのようなもの。
ホテルの前には黄色のアウディが展示され、華やかさを演出していました。
お部屋は・・・よかったです!
港が見える、明るい、素敵なお部屋でした
クローゼットは鏡張りになっていますが、手形なし。
キレイにお掃除されています。
アメニティはブルガリ。
タオルはリボンで束ねられています。
古い建物ですが、清潔でとっても快適でした。
20時ごろになるとメイドさんがふたりやってきて、備品のチェックと就寝用のベッドメイキング、窓の鎧戸を閉めてくれます。
滞在初日は時間がなくて、外出先から部屋に戻り、着替えただけでカジノに向かったのですが、部屋に帰ってきたら、ベッドの様子が違う、ベッドの上に置きっぱなしにしたモノが移動されている、窓が閉まっている・・・の状況にとても恥ずかしかったのですが、(ホテルの人が外出中にベッドメイキングとかしたけど、大丈夫かな?と聞きに来られた)五つ星ホテルだと、朝だけじゃなくて、夜のメイキングもしてくれるんですね。
詳しく書くと、朝のベッドメイキングは飾りクッションを並べ、お部屋のインテリアとして使う。
夜のベッドメイキングは就寝用に飾りクッションをクローゼットに仕舞って、枕となるものを並べてくれる。
私はブランケットも使っていたので、夜になるとそのセットもしてくれるという仕組みでした。
考えてみると、日本の旅館も一緒ですね。
タオルのサイズは大きすぎて使い辛かったけど。
バスローブもしっかりした生地のものでした。
XLをセッティングされた時は「大きすぎるのでSに変えて下さい」とお手紙を書いて外出したら。夜にはSサイズがちゃんと置かれていました。
お部屋関係はそんな感じかな。
お食事についてはビュッフェ形式でした。
シーズンオフで空いている時間でもあったせいか、ボーイさんがものすごくチェックしていて、すぐにお皿を下げにきます。
時々、まだ終わってないのにやってくることも・・・
ミソフープのお味は今ひとつでしたが、あとは美味しかったです。
特にデザートがきれいで楽しみでした。
夜はホテル内のミシュラン星付きのレストラン、ヴィスタマールで。
ここはさすがに美味しかったです
他のお店みたいに油っぽくないし、デザートには金箔が施されていました。
ゴージャス
ホテルのスタッフはドアマンを除き、感じが良かったです。
ドアマンは接触がなかったのでよく分かりません。
スタッフは廊下でゲストと会ったら、必ず挨拶するし、ゲストを追い越したり、前を横切ることはありません。
ゲストと進む方向が同じだったら、ゲストの後を影のようにひっそりと歩きます。
フランスのホテルってあまり親切なイメージがなかったのですが、フロントもボーイさんも親しみやすく、もてなそうとする気持ちが感じられて「これが一流ホテル」と実感しました。日本の高名なホテルだと、「一見さんお断り」とか「一般人には愛想よくしない」という雰囲気も一部見受けられますが、そういったモノがなかったので、快適に過ごすことができました。
一流とそうでないものの差ってそこなんでしょうね。
相手によって態度を変えてしまうか、ゲストをゲストとしてきちんと扱うか・・・
口に出さなければ分からないと思ってるかもしれませんが、表情とか、口調、態度に出てるので、すぐに分かります。
一見さんでも、対応が良ければリピーターになるかもしれないし、良くなければそれがクチコミになってしまうかもしれないし。
ひとりのお客さんの後ろには大勢のお客さんが控えているという発想があるかないか。
一流ホテルにはもちろんその発想が十分に理解されていて、差別することなく、もてなししているのでしょう。
自分が一流になりたいと願うのなら、一流の物や人に触れることが大切です。
目標の中身が何であるか知らずして、目標を達成することはできないのですから。
自分の惹かれるもの、好きなものからそのジャンルの目標となるものを見つけたら、積極的に取り入れていきましょう。
地味でも積み重ねこそが達成への道のりです。
私もまたモナコへ行った時により快適に過ごせるよう、フランス語をマスターしたいと改めて思い、目標ができました。
時々、一流に触れて自分の方向性や現在地を確認することをお薦めします。