---約束

諸刃の剣のように
触るものを傷付けて自分も傷付いて
悲しい目をした君

大丈夫
ひとりで抱え込まないで

強い君　
弱い君

いつでも温かい心



助けて


声にならない声を聞いた
いつも笑顔の君の心の声


大丈夫
君の夢の入り口まで手を握っていよう


誇り高い君
いつでも輝く瞳


傷付いて傷付いて傷付いているはずなのに
その立つ姿は凛として
遠くを見詰めてる

今はまだ無理でも
未来のどこかで必ず君を迎えに行くから

---銀の月

夜のほどろ
存在するは銀の月

淡き光放ちて
ただ見守るがために静臥し
弧を描かん

時移りても
彼の月のごとく
想い変わらず

たださやけく
貴方照らしたし

---星と指環と

星の光は
生まれてから
この地上に届くまで
とても長い永い時空を旅する

宝石の光は
生まれてから
この地上に現れるまで
とても長い永い時空を微睡む



この地球に向かっている星の光が
ほんの少し
別の星に寄り道している間に
私たちは生まれた

その星の光が
次の星と挨拶を交わしている間に
私たちは出逢った


私の誕生日には
あなたから
指環のプレゼント


星の瞳が瞬く時

私の手には
目覚めばかりの
宝石の光が煌く



この宇宙に
幾億年前に生まれて
旅を続ける星の光と

この地球に
幾億年前に生まれて
想いの宿る宝石の光が


出逢う時



終わりで




そして始まり