Secret Forest ~緑の島の詩~

Lucita(リュシータ)が書く、ことばのページです。
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---冬、オリオンの輝く夜

2011-04-06 17:50:29 | Love ★☆☆

オリオン座がやけに近い
寒い夜


吐き出す息は
小さな雲


こんな夜には
君に会いたい


寂しい
寂しい
寂しい

わたしの声届かないの
君の声聞こえないの

ここは孤島?
ここは無人島?


他愛ないこと話して
見つめ合って笑って

コンビニに寄り道して
かじかんだ手をつないで


つまづいて
ぼろぼろのブーツ

羽が生えて
すぐ君の元へ


誰か魔法を掛けてよ

---ナカナイデ

2010-09-17 23:32:24 | Love ★☆☆

なかないで
なかないで

ぽっかりこころにあながあいちゃった

たいせつなものがきえちゃった


こどくと

てきと

じぶんとたたかって


たいせつなものがなくなっちゃった




なかないで

わたしはてをさしのべることしかできない


なかないで

わたしはなみだをふくことしかできない



たいせつなものがなくなっちゃったあなた

またたいせつなものができたわたし



つよいかなしみ

すべてはぬぐいきれない

てだけど


ずっとほほさわってたら

こころにぬくもりすこし

とどくかな




わたしここにいるよ



なかないで

なかないで


---未来の

2010-05-19 22:00:14 | Love ★☆☆

いつか夢に見た
お伽の国の
空のような空の下


風が寄り道する場所を見つけて

私の想いをそこに置いてるの


オークの天辺
薔薇の茂み
光る砂浜


あなたにしか見つけられない
特別な場所なの



見つけたら
最初に私の名前を囁いて




遠い未来の約束と
遠い過去の思い出




今残るは


甘い胸の痛み




終わりではなく
ここから始まる

---浸透~表ver.

2010-03-21 20:08:04 | Love ★☆☆




心の中
溺れてるのは


あなたか

わたしか





あなたはわたしのもの

周りの声など

聞こえない


周りの想いなど

知らない



黒い感情
透明な感情

湧き出てくる

わたしの中から



あなたを捕え離さない


透き通った

心の闇

あなたはわたしのもの


銀の鎖であなたを縛る

あなたの指先から
あなたのつま先まで

わたしのもの


火遊びくらい
いくらでも


炎の中
手を入れても

痛みなど

ない


妬けどの跡を舐めて




呪いの言霊


あなたはわたしのもの



あなたは

わたしを捕らえたつもり







わたしはあなたを捕らえたの




わたしはあなたのもの


あなたはわたしのもの



深みに

嵌ってく


天に

落ちてゆく

---寝顔

2009-05-27 01:18:07 | Love ★☆☆

あなたの寝顔

初めて見たよ


小さな寝息


頬に影落とす睫毛


知らなかったあなたの別の顔


少し幼くなるね






ほんの数分間

時が止まったみたい




永遠のように感じて?

永遠に続けばいいのに?



私は声を立てずに笑って泣いた





愛しさの蕾

切なさの蕾



胸の奥で大きな花が咲く


---寄り添って

2007-08-30 00:38:50 | Love ★☆☆

幾つもの朝と夜を一緒に過ごしたでしょう

悲しいときも
嬉しいときも

疲れたときも

貴方は私の支えだったわ


あなたの脆さを知った
あのときから

私の中で何かが変わった




勇気がなくてごめんね
優しくできなくてごめんね

貴方に頼ってばかりだった私


愛することを教わったのに
愛される喜びを知ったのに


でももう大丈夫
今度は私が貴方を支えるわ


---檻

2007-07-12 23:40:24 | Love ★☆☆

悲劇のお伽話は
ハッピーエンドに
作り変えて


眠れる獣を抑え込む


ねぇ
連れ去ってよ

貴方なしでは
生きてゆけない

ねぇ
覚悟して

命懸けで
貴方を愛するわ



貴方が他の人の
名前を口にする度

眠れる獣は
魘される


どうしたら
貴方に伝わるかしら



罠に嵌った
愚かなる獣


貴方の心を
私で満たしたい


今更後には引けないわ



---scream

2007-06-14 01:04:12 | Love ★☆☆

月の影へ逃げてゆく

誰の手も
届かない場所


ふたり


膝を抱えて
音のない悲鳴を上げている


君と私


鎧を脱いで
剣を置いて

戦いに疲れた体を休めて

泡沫の夢を見る




誰にも届かない声で
誰に助けを求めるの


君は私に
私は君に



蒼い月が泉に落ちる

地下に眠る石に
音のない悲鳴を閉じ込めて



そっと手を繋いで

ふたり


見詰め合って


抱き合って