こんばんは
昨日紹介したスピーカーの続き、ネットワークの話です。
スピーカーユニットに合わせて音域を分けます。
実際のネットワークの回路図と実際の写真を載せます。
クロスオーバー周波数
高域(ツイーター側):2,500Hz(18oct)
低域(ウーファー側):3,180Hz(12oct)
標準のネットワークであれば高域・低域どちらも揃えますが、以下作成時の都合上
変則的になりました。
私個人のネットワーク作成時のポイントですが、
・スピーカーユニットの特性上可能な限り広く持たせること。
・2,000Hz~4,000Hzは音圧(音の大きさ)が他の周波数より低いこと。
・中低域は聴き疲れしないように配慮すること。
・極力シンプルにすること。
となります。
今回使用したウーファー[DA115-8]ですが、周波数特性は音圧が2,000Hzから緩やかに低下しています。リボンツイーター[Rt003c]は推奨周波数範囲が3,500Hzからですが2,500Hz~3,000Hzあたりが少し膨らんでいます。そこで、リボンツイーターには頑張ってもらい2,500~3,000Hzはどちらも鳴るようにしました。
また、クロスオーバー周波数は2,000~4,000Hzの範囲内なので気持ち音圧が下がったかなと思います。
なぜこの範囲について音圧を下げたいかというと、等ラウドネス曲線では2,000~4,000Hzが人間の耳の感度が高い(大きく聞こえる)というの聴覚に関する話があります。
※国際規格 ISO226に定められていますので気になる方はチェックしてみて下さい。
であれば、人間の聴覚上フラットな音になるようにしてはと思って取り入れています。
使用するコンデンサーですが、一般的に電解コンデンサーよりフィルムコンデンサーの方が音が良いと言われています。特にレスポンスが重要となる高域では聴き比べるとフィルムコンデンサーの方が良いと感じました。ところが、低域についてはフィルムコンデンサーにすると疲れます。とにかく解像度の良い音を求めるのであればあっていますが、私としては中低域は聴き疲れしない優しい音がいいのです。なので、高域はフィルムコンデンサー、低域は電解コンデンサーを使用しています。とはいえ、電解コンデンサでもなんでもいいわけではなく、オーディオ用のものを使用します。
フィルムコンデンサは最安のものを探しますが、電解コンデンサは必ずPARC Audio製の物(写真の青いやつ)を使います。個人的に、ウーファー用コンデンサではベストだと思っています。
以上、こんな内容を盛り込んで作成しました。
次回はまた別のスピーカーを紹介したいと思います。
それでは〜