こんばんは
今日はスピーカーケーブルのお話です。
お話し前におことわりとして、あくまでも個人の意見であることをご留意下さい。
オーディオ記事の中でスピーカーケーブルをグレードアップすると音が良くなるなどありますが、私の中では以下の条件を満たせば後はそこまで気にされる必要はないと考えます。
①端子の信頼性が低くないこと(壊れにくそう)なこと
②使用条件に合った適切なケーブルであること
①については、格安品の中には数回抜差しして断線・接触不良が起こるものがあるため注意が必要です。金メッキでなくとも良いので市販で販売されているケーブルで十分です。
私の使用していスピーカーケーブル用の端子はAudio Techinica製の物を使用しています。
ノーブランドのものでも問題ありませんが、製品レビューなどを参考にしてみてください。
②は意見が分かれると思いますが、私としては市販されている安いオーディオ用ケーブルやホームセンターでの屋内配線用ケーブルでも十分かと思います。
ケーブルの最低条件として線(導体)の太さが流せる電流以上であることです。
ケーブルの被覆(表面のビニール部分)に数字が[0.75mm2]や[AWG16]と書かれていますが、これらの数値が導体の太さを示しています。
この導体の数値について検索すると流せる許容電流がわかります 。
例:1.25mm2のケーブルでは許容電流が16[A]となっています。
(電流変化の余裕を見て、半分の8[A]が最大とすると良いと思います。)
では、実際のアンプに流れる許容電力を計算してみましょう。
スピーカーのインピーダンスが4[Ω]のとき、
ケーブルに流せる電力=インピーダンス×許容電流×許容電流
= 4 × 8 × 8
= 256 [W]
つまり、アンプの最大出力が250[W/ch]でも対応できるのです。
一般家庭内での実使用では、ここまでは使用しないことが多いので
市販品のスピーカーケーブルであれば十分でしょう。また、ケーブル自体に抵抗値[Ω]は長さや太さでの変化はほぼありませんので必ずしも[無酸素OFC]である必要もありません。(10mなど余程の長さでなければそこまで気にされずに使用して問題ありません。)
私が使用しているケーブルはリファレンスではAWG16の2芯ケーブル(ホームセンターで購入した物)やCN-413A[JVCケンウッド]ですが、これで問題なく使えています。
とはいえ、オーディオはあくまでも[人の感覚]がポイントとなるので、
ケーブルのグレードアップされる場合は、お店にて自分の耳で確実に変化があるか確かめると良いでしょう。変わったと感じる方、感じなかった方がいると言うのが事実です。
長文になったので、ここまでにします。スピーカーケーブルの参考となれば幸いです。