G. creation -secret chamber-

michiruの女神研究録

それぞれの新年

2010-01-11 01:01:18 | 旅行
そういえば、去年の3月の終わりから4月の初めにバリに滞在したのですが
インドネシアの祭日「ニュピ」の翌日に到着しました。
雨季と乾季の分かれ目のその日は、月暦(サカ歴)の新年にあたる日だそう。

長い雨季が終わる頃、地獄の主神が地獄の大掃除をするせいで、
すべての悪霊がバリに逃げて来る。その不浄を清めるというその日は
一切の外出が禁じられ、明かりも外に漏らしてはいけない、火も起こさない、
音を漏らしてもいけないそうで一日家の中で家族とひっそり過ごすのだとか。
(飛行機も飛ばないし当然飛行場も休みになるので、
私たちも入国を一日遅らせました)

ニュピの日は豪雨。雨が悪神悪霊の一切の不浄を洗い清めてくれると
考えるようです。人も家の中で瞑想しながら、世界が新しく生まれ変わるのを
謙虚に待つ。言ってみれば「大禊日(おおみそか)」?
私たちがついたその夜は、最後の激しいスコールが降って、その翌日からは
驚くべきことに、本当に美しい晴天が続いたのでした。
ニュピが明けると、新年が始まる。連日お祭や式典が続き「良い季節」になる。
夕陽で有名なタナロット寺院も、物凄い人で溢れかえっていました。
(写真はタナロットの祭日。夕暮れ)

どこの国もお天道様なのね、と興味深く感じたのでした。


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