犬は本来、寒さに強く暑さに弱い動物。犬の皮膚には汗腺が少なく、人間のように汗を出して体温を下げることができません。
そのため、高温多湿の場所に長い間置かれたり、暑い日に直射日光を浴び続けたりすると、熱射病になってしまいます。
夏は、直射日光のあたらない風通しの良い場所で生活させてください。
また肥満の犬は、体脂肪が多く熱の発散がうまくいかないので熱射病にかかりやすいタイプ。
肥満はほかの病気にも影響するので、食欲の落ちるこの季節に思い切ってダイエットさせてみませんか?
栄養バランスを取りながら正しくダイエットできるよう、動物病院で相談してみるとよいでしょう。
さらにこの季節は、犬にとって重大な病気のひとつであるフィラリア症が心配。
蚊に刺されないようにすることもひとつの予防法ですが、完全に防御することは不可能なので、予防薬を飲ませてあげましょう。
フィラリア症は予防薬で100%予防できる病気です。
また夏は、花火や雷の季節でもあります。一般に、夏に生まれた犬は花火や雷の音に強く、冬に生まれた犬は弱いと言われています。
要するに「慣れ」の問題なのです。
花火や雷の音でおびえる犬は、その音を録音しておいて、小さな音から少しずつ慣らしていけば大丈夫。
高温、多湿、音対策をしっかりして、快適な夏を過ごさせてあげましょう。