話してくれてありがとう
君の一部をわけてくれてありがとう
君の過去に触れた
君が感じた痛みに触れた
今の君が大好きだから
そんな君が感じた痛みに
僕は切なくなったんだ
だけどそんな過去が
今の君をつくったのなら
どんな過去も今の君
今の君にたどり着けた僕にとって
全部まるごと
大切な大切な君の一部だよ
僕は多くを求めない
僕の強さも弱さも何もかも
包んでくれた君だから
ただそこに居て
ただそこで微笑んで
ただそこで僕に
ただそこで愛を
僕はただそれだけで
今の君に包まれて幸せだから
僕がなくしていたものを
見つけてくれたのは君
僕が隅に追いやっていた僕を
見つけて暖めてくれたのも君
壊れそうだった僕の
顔を上げさせてくれたのも君
僕が忘れていた大切な僕を
思い出させてくれたのも君
寂しかった僕の弱さを
優しく包んでくれたのも君
君がくれたものは僕の心に
たくさんたくさん刻まれた
君がここにいなくても
目を閉じて胸に手をやれば
問いかける君の声が
いつでも僕に響くんだ
辛い時はいつでも
君を僕に響かせられる
僕は君を響かせる
だから大丈夫
綺麗な目だと
君は言ってくれた
顔を上げて話せるようになった僕の
瞳が純粋だったと言ってくれた
それは今までも
たくさんの人から言われた
よくわからない言葉だったけれど
人の心を知る君が
僕の瞳を純粋で綺麗だと
言ってくれた言葉は
僕の心を優しく包んで
僕の心を支えてくれた
人が怖かった僕は
いつも人の目をみれなくて
あの日も僕は君と
目を合わすことができなかった
だけど君が視線を外してくれた時に
そっと顔を上げてみた君は
とてもやさしい色をした
穏やかな光で包まれていて
初めて見る色の光に僕は眩しくて
やっぱりうつむいてしまってたんだ
きっとこのドキドキは
君には見透かされてしまう
そんな気がしたからなんだ
頭から離れなくなった君の光を
僕はどうしても君に伝えたくて
僕の心を読み取ってほしくて
いつしか顔をあげて話すようになったんだ
今は君のその
穏やかな光を放つ瞳も口元も
一瞬たりとも僕は逃したくはない
だからずっと君をみていたいんだ
君に心を預けて
君の心を感じて
見つめあって流れる
そんな優しい時間に