寒い日が続いています。
とは言え、大雪に見舞われた地方から見れば、寒くても晴れの日が続いている東京は天国かも知れませんね。
でも、乾燥の度合いは半端なくて、喉はイガイガ、肌も粉を吹きそうなくらいにカサカサに乾ききっています。
当然、室内では加湿器を使用していますが、それだけでは追いつかなくて、私は炉に釜をかけ、湯を沸かしています。(タイトルの写真)
この、炉に釜をかけ湯を沸かす事の効用は、加湿器の代用になるだけではありません。
シュンシュンと湯のたぎる音(茶道で松籟と言います)は、どんな音楽より心を落ち着かせてくれる気がしますし、湯そのものの美味しさもポットで沸かしたそれとは違います。
お茶やコーヒーはもちろんですが、白湯のなんと美味しいことでしょう。
この頃の私は、お茶やコーヒーよりも、白湯を飲むことの方が多くなりました。
長年続けていたお茶のお稽古を退き、もう、自分でお点前をすることもなくなりましたが、せめて、寒いこの時期は、和室の炉に釜をかけて『松籟』を聞いていたいと思っています。
毎日を、心穏やかに過ごすために。