なるほど、再読必至ってそういうことね。
 | スケルトン・キー (角川文庫) 道尾 秀介 KADOKAWA |
ストーリー
僕は自分から何かを奪う人間を許さない――。
かつてないドライブ感と衝撃。予測不能のダークミステリ！
19歳の坂木錠也（さかき じょうや）は、ある雑誌の追跡潜入調査を手伝っている。
危険な仕事ばかりだが、生まれつき恐怖という感情が欠如した錠也にとっては天職のようなものだ。
天涯孤独の身の上で、顔も知らぬ母から託されたのは、謎めいた銅製のキーただ１つ。
ある日、児童養護施設時代の友達が錠也の出生の秘密を彼に教える。
それは衝動的な殺人の連鎖を引き起こして……。
二度読み必至のノンストップ・ミステリ！（角川文庫：スケルトン・キー）
坂木錠也が登場からすでにヤバい。。恐怖という感情がなく淡々としている。人を痛めつけることも厭わず、自らの危険も省みないような人間。彼が主人公で一体どういう話なのかと思ったら。
もっと怖かった…
まともな人が出てこないよ😰
各章ごとに、漢数字でセクションが細かく分かれているのだけど、ある時にふと漢数字が左右逆転しているセクションが含まれていることに気付いて。これがどういう意味を持っていたのかわかった時にはぞわっとした…読んだ人誰もがもう一度最初のセクションから振り返るよね。
あとはもうノンストップで読み進めちゃったー。
最終的に、錠也がまともに見えるんだからね。
サイコパスっていうことは小説の中でも触れられているけど、この話の中にサイコパスが何人出てきた？っていうレベル。
このまま救いはないのか？と思っていたけど、ささやかな希望が見える終わり方で良かった。
道尾さんすごいなー。明るい作品も好きだけど、私的には道尾さんって言ったらダーク寄りの作品のイメージが強い。今回もぞくぞくしながら顔しかめながら読んでいるんだけど、結局好きなのよね。
次読み始めているのもあんまり後味良くなさそうなミステリー。年末くらいもっと相応しい本を選べばいいのにと思うのに、なんか冬になると暗いストーリー選びがち😅なんでかな(笑)？
