新作の映画ではないけれども、良い映画だと思ったので。
やっぱり音楽が溢れている映画は好きだな~!
物語の舞台は、イギリスのとある老人ホーム。
それも、かつての音楽家たち専用のホームらしく、毎日あちこちで音楽が奏でられているのね
皆さん、グループで歌ったり、踊ったり、楽器を演奏したり、なんと楽しそうなことか!
ただ、そのホームの経営状態は苦しいみたいで、恒例のヴェルディ生誕を祝うコンサートで
なんとか寄付を募ろうとしているもよう。
そこへ、新しい入居者ジーンがやって来る。
かつてはオペラのプリマドンナとして活躍していたジーン。
カルテット仲間だったレジー、シシー、ウィルフたちも驚き、戸惑い、最初はなかなか打ち解けない。
レジーとは何かあるな…とは思ったけど、どうやら2人は結婚していた仲で、ジーンの浮気で離婚。
そりゃ確執も生まれるわなー
しかし、コンサートで久々のカルテットを披露する話が持ち上がり、3人はジーンを誘おうとするが…
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そりゃ老人ホームだし、、、絶世期のように歌えるはずもなく、ジーンの悩みもそこにあるんだけど、
老いを決して悲観したり絶望したりせずに、「人生まだまだこれから!」と前向きな姿を見ていくうちに、
ちょっとずつ変化が表れていって、表情が柔らかくなっていくのが分かった。
そして、さすがの名優さんたちの演技も素晴らしくって、なんと自然に演じているんだろう。
劇中に奏でられる音楽にも通ずるのかな~と思ったんだけど、適度に力が抜けていて自然だし、安定感・安心感がある。
どうしても若い時って力が入り過ぎたり、余裕がなかったりするんだけど、そういうのがないんだよね。
(まだまだひよっ子の分際で何を言ってんのって感じですけどね)
どうしてこんなにも上手い演奏をさらりと余裕でやってのけるんだ、この老人たちは…?と疑問に思うくらい。
エンドクレジットで分かったんだけど、本当に名立たる名門の楽団・劇団等々で活躍されていた方々が、
映画に出演されていたようで、あぁ、なるほど…と。
皆さん、ホームのシーンではほんわかとした自然な表情で、その場に溶け込んでいるのに、
演奏し出すと途端にプロの顔つきになって、これまた素晴らしい演奏。
こういう風に年をとっていきたいな…とも思える素敵な作品でした。
オペラやクラシックが好きな人は、きっとこの映画も好きになれそう。
しばらくご無沙汰してたけど、本物のオペラを鑑賞したくなったわー
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