『ありがち日記』

「はい、泳げません」

先週の金曜日にレイトショーにて鑑賞。
トップガンを観に行けばよかった…


ストーリー
大学で哲学を教える小鳥遊雄司(長谷川博己)は水に顔をつけるのも怖いほどのカナヅチだった。あれこれ理屈をこねては水を避けてきた彼は、プールの受付で薄原静香(綾瀬はるか)に強引に入会を勧められ、水泳教室に通い始める。コーチの静香に毎日泳ぎを習いにくる主婦たちに混じって練習する中で、雄司は過去のさまざまな出来事を振り返る。 

エッセイが原作なんですね。
コメディなのかな?と思って観ていると、雰囲気は途中からガラッと変わります。なぜ小鳥遊さんが泳げないのか、その理由がすごく重かったのです。大切な人を失って、その時から前にも後ろにも進めなくなってしまった小鳥遊さん。泳げるようになるということが人生の再スタートを切ることと重なります。

一方で、コーチの静香さんにもトラウマがあって…

ちゃんとテーマが伝わっては来ました。でも、私にはどうも響かなかったのよね。大好きなハセヒロや麻生久美子さんが出ていても、です。台詞の紡ぎ方も不自然な感じがしたし、水泳教室の仲間のおばさま達の会話も全然面白くなかった・・っていうか、いくらこういうおばさまがいるとしても、なんか下品な会話があったりしてちっとも笑えないのよ。世の中、女性に対する発言には厳しいけど、それは同時に男性に対しても同じことじゃないの?って。それに泳げない人をいきなりプールに突き落とすってどういう神経してんの?って若干イラっともした。

そこからは、なんか気持ちが冷めてしまい(割と早いうちに)、全体的に白々しい感じに見えちゃったのでした。静香コーチのトラウマも中途半端に描いていて、結局何だったの?って。彼女は救われないの?

すごく感動したという声も聞こえるけど、私には合わなかったんだろうな。
そう考えることにします。

久々に微妙な気持ちになる映画でした。


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