『ありがち日記』

辻村深月『かがみの孤城(上)(下)』

ポプラ文庫版。下巻に進んでからは、ほぼ一気読みでした。



ストーリー
学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた―― なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。 生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。

2018年本屋大賞の本作、アニメ化されて映画館で上映されていたので知っている人も多そう。私のこだわりで、映画化作品を観る前に原作を読んでおきたいっていうのがあって、これもそのうちの一つ😅

ま、結局、アニメは観に行けてないんだけどね…
なぜなら積読してたもんで、読み終わっておらず。WOWOW待ちかな。

主人公が中学生なので、そのくらいの世代の子たちが読んだら励まされる内容だと思う。でも大人にもぜひ読んで欲しい。鏡をくぐり抜けた先のお城に集められた7人。ちょっとだけネタバレすると、その7人は現実の世界でそれぞれの事情を抱えて学校に居場所を無くしている。いじめや家庭の事情など、その現実世界で彼ら彼女らに起こっている出来事の描写がとてもリアル。リアル過ぎて、心が痛い。

お城やオオカミ様の正体、集められた7人の事情が明らかになった時、それまでに散りばめられていた伏線に気付くことに。何となく予想が付いている部分はあったけど、伏線回収はお見事。もう一度読み返してみると納得。

希望が持てる結末。だけど、その後どうなったのか読者の想像にゆだねられている部分もあって、余韻として残る感じ…(私は気になるー!)

それにしても、ポプラ文庫さんって文字が大きめで読みやすいね。私はギュッと小さい文字が詰まった本が好みなんだけど(なんじゃそりゃだけど、そのほうが紙も無駄にならなくない?w)、最近の本は行間もあるし文字も大きくなっているよね。読書アプリでも文字の大きい本が読みやすいと仰る方が多いので、世の中の流れはだいぶ前からそういうことなんだろうな。
あ、むしろタブレットとかで読むからそもそも今は紙ではないのか💦
紙の質感とか匂いが好きなんだけどなぁ…


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