goo blog サービス終了のお知らせ 

じぶんメモ from somewhere in Tokyo

人知れず、見た映画、食べ物、訪れた街のこと、日々のこと、思い出したことなど記しておきたいことを徒然に書き留めます

All I WANT Joni Mitchell

2012年10月17日 | 芸術
I am on a lonely road and I am traveling
traveling,travelingt,traveling
Looking for something,what can it be
Oh I hate you some, I hate you some
I love you some
Oh I love you when I forget about me
I want to be strong I want to laugh along
I want to belong to living
Alive,alive,I want to get up and jive

私は一人旅に出る
そう旅に、旅にでるんだから
自分探しにってことにしとこうかしら
あなたのことなんか嫌いなのよ
我を忘れたときくらいよ、あなたのこと少しは好きでいられるのは
強くなりたい、笑い飛ばしてしまいたい
生きていることを実感したい
立ち上がって、そしてからだをゆらして


シダー・ウォルトン 村上春樹が一番に取り上げたジャズミュージシャン

2012年05月13日 | 芸術
コットンクラブは久しぶり

5月の初夏を感じる陽気の中、友達と人の熱気で蒸しかえる代々木の
「タイ・フェスティバル」を見て回り、結局たくさん買い物して、再び
初夏の陽気で気持ちのいい銀ブラをしたあと、いよいよ今日のメインイベント
ジャズライブ

今日のアーティストは、
「強く美しい音色とファンキーかつ端麗なタッチ
ジャズ・ジャイアンツ、ジャス・ファンを魅了してきた名ピアニスト」
シダー ウィルトン

ジャズの精通ぶりでは国内では有数であろう、日本が誇る作家、村上春樹が
その著書「意味がなければ、スウィングがない」の冒頭で取り上げている
アーティストだとひょんなことから知ったことが、私が一人でジャズなんかを
聞きに行くことになったきっかけだった

シダー・ウォルトンが2年ぶりにコットンクラブに来日したこと、
彼が村上春樹のお気に入りなこと、
チケットが簡単に人伝に手に入ることになったこと

すべてが上手い具合に重なって私へとつながった

そしてその内容は

よかった

とてもよかった

音楽のことはよくわからない

身近な音楽好きな友達のちょっとした音楽についての会話でもそれは
感じる

私には友達みたいに、レコード屋さんのお兄さんと放課後話しこんだ思い出も、
カラオケで一度か二度聞いても、自分で歌いこなせるようなことはない

そんな私でも、シダー・ウォルトン率いるトリオのセッションには
身体がスイングした

スイングの意味が体験しないと決して分からないその意味が、
少し分かった気がした

そして、村上春樹と何か少しだけ共有出来たことに、心が震えた、少しだけ

とてもいい時間だった

時間にして1時間半弱

会場は満員には少し足りない85%入りくらいか
日曜でこれなら平日はもっと少ないのだろう

客層は20代後半から60代くらいまでで平均年齢40歳くらいだろうか
意外に若い

シダー・ウィルトンは50年代から活躍してきた、熟練のミュージシャン
後2年で80歳になるお年

もしかしたらこれが最後の来日になるかもしれない

コットンクラブでのライブは18日の金曜日まで

私はもう一度聞くべく、予約をしてから店を出た

本当の映画好きは2度以上同じ映画をみに映画館に足を運ぶし、
本好きなら気に入った名作は何度も読み返す

2度と聞けないかもしれない音楽なら2度でも3度でも聞きに足を運ぶのが
そのミュージシャンに対してのもっとも誠実な敬意の表現ではないだろうか

シダー・ウォルトンはまっすぐに敬意を表したくなるアーティストだった

華麗なるギャツビー

2012年04月22日 | 芸術
スコット・フィッツジェラルド原作の映画化
制作1972年くらいで、最初から最後まで華麗で美しいとの評価のある作品
これまでに一度くらい見たはずだったけど、
最近村上春樹にはまりまくっているので、ついついレンタルの棚で
見つけたので借りて帰った

出演:
ロバート・レッドフォート
たくましい顎に魅了され、しなやかな筋肉質な長身の後ろ姿に見惚れ、
手に入れた財力にして、あの初恋の人を前にした純粋なはにかみ

ミア・ファロー
美しすぎる。無垢な非情さを兼ね備えた高貴な美貌の持ち主。
女は美しくて、少し足りないくらいがいいの。
rich girls never marry poor boys.
ひどい!言葉もこの人から聞かされると、
人生、確かにそうだよね、と納得してしまう
実生活ではどんな生活かと、つい調べてしまったけど
かなり波乱万丈過ぎて同情してしまった、
だって韓国人の不器量な養子に旦那も同然だった。。。
長くなるので、興味ある人は調べてみてください

その後、あまりものビッチぶりにイライラしてしまった、
カレン・ブラック
彼女は実際にかなりの演技はの女優だったようで、
この作品の相手役でもあったBRUCE DERNとの共演が見れる
ヒッチコック作の「ファミリー プロット」も近いうちに
見てみよう

語り手で、主役たちを最後まで客観的に見守るニック役
はサム・ウォーターストーン
作中では見事に「華のない一般人」を演じ切っていたので
他にも仕事が入ってきたか心配だったが、やはり演技が買われたらしく
それなりにその後もお仕事されてたようでホット安心

そして、返却日にちょっと無理して2度目を鑑賞した
2度映画を見ると最初の倍くらいの発見と感動があることが
改めて実感できた
それなりのレベル以上の作品に限られるとは思うけど
「華麗なるギャツビー」は紛れもないその一作だ

初恋の相手に振り向かせるためだけに、
悪の世界に手を染めてまで、彼女の世界に近づき、彼女への変わらぬ愛、
彼女の自分への愛を信じつづけた男

生まれながら地位と名誉の圧倒的な財力に守られた環境で生まれ育った
世界の人達の残酷さとそれゆえの哀憐さ
自らの生活がどれほどの人達の時間と汗と、時には血によって成り立っているか
省みることを知らない人種達
一度、省みると二度と自分たちの今までの生活には戻れないと知ってのことかもしれない
自分達にとって、不都合なことが目の前に現れると、身軽にさっと進行方向を少し変え
そしてまた彼らの欲を満たしてくれる場所を目指して進んでいく、ひたすら

最後まで、そんな生活が続くのだろうか
続くのかもしれない
でもそれが幸せだとは思えない

そんな「語り手」の感想が実は映画の冒頭に出てくる
よって、やはりその意味でも2度この映画を鑑賞することには大いに意味のあることだと思う

この映画は本当によく出来ていると思う
どのシーンにもそこにあるべき存在意義があったんだと感心させられてしまった

私の今の立場と、「語り手」とがダブって、(職業も少し重なるところがあって)
私が今手に取ることになって意味もある気がする

好きな映画または小説が「グレート・ギャツビー」と答える人が居たら、
私は確実に恋してしまうに違いない

ちなみに次に見たDVDは「恋に落ちて」「FALL IN LOVE」
ロバート・デニーロとメリル・ストリープ
2人の演技には何度も唸ってしまった
こちらももう一度見てから記録することにしよう

さわひらき アート系 トークイベント

2012年04月07日 | 芸術
イギリス在住の日本人映像作家のトークイベントに
応募して、当たった

さわひらき

まったく知らなかったし、どこでそのイベント募集を見つけたかも
忘れてしまったけど、気づけばイベント開始30分前になってしまった時は
もうあきらめようかとも思ったけど、天気もよかったし、遅れたら入れません
との表記もなかったので行ってみることにした

場所は銀座の資生堂

100人ほど入れそうな9F会場はほぼ満員だったけど、入れてくれた
後方の「関係者」席に座るように係りの人に促されたので従った

前方のスクリーンの前にマックをいじりながらぼそぼそ話してる
人が「さわひらき」さんだった

眼鏡かけておたくっぽくもない体力はなさそうだけど、頭の中はなかなか
理屈っぽそうでもある彼は、緊張感もなく大勢の観衆を相手にしてる気負い
も事前準備も感じさせないまま、独特の空気感のままで話している

隣の人も遅れてきたけど、すぐに寝入ってしまっていた

私も朝7キロほど歩いてきたあとだったので、睡魔に襲われるのが心配だった
けど、途中に一部見せてくれた「dewlling」という作品

飛行機好きな彼の空間と距離感のとらえ方のぼんやりとした説明を聞いてから
見ると、とても興味深い作品だった

彼のアパートの中をひたすら飛行機が飛んでいる作品
飛行機がだんだん大きくなって。。。
最後は窓の外を本物(らしい)飛行機が飛び立っていく

将来の夢のひとつ、好きなものをたくさん集めたサロン的カフェ(けしてセレブ系ではない感じの)を作れるとしたら、彼の作品も壁の一つに流していたい
空間を邪魔しない、気になる人にはじっくり鑑賞してほしいアートだった

さわひらき
この日、覚えておこうと思った固有名詞になった


最後からニ番目の恋 30代独身女の場合

2012年03月23日 | 芸術
久しぶりにオンエアの時間が楽しみになるドラマだった

いい脚本でまずいドラマが生まれることは多々あるが、
いいドラマには必ずいい脚本がある

このドラマはそのいい例だと思う

地味だけど(派手な展開はないけれど)、視聴者を引き込む脚本に
定評がある脚本家、岡田恵和

20代の時は彼の脚本のよさがわからなかった
当時付き合ってた彼が岡田氏のことをよく褒めていた
あの時はまったく無視していたけど、今覚えば彼の意見はこの点では楽しかったのかも

ヒロインが40代だということで、私の場合は少し余裕を持って見れる
という部分はあるのかもしれない
だからといって、いい年して恋やら愛やらって見苦しい、なんて突っぱねる
ほど若くもない年でもあるからかもしれない

実際40代の女友達は、「ちょっとツライ」とも言っていた

閉経した、なんて話からはじまるんだから、確かにそうなのかも

ガンの闘病中の人は、たとえハッピーエンドに終わると分かっていても
ガンの闘病を連続ドラマで楽しめるか、と考えてみると、
ちょっと自信はない

そこまでキツイものではないかな

だってガンは誰にも平等にくるものではないから、そうじゃない人は
いつまでの人ごとでいられるけど、
年を重ねることは誰にでも平等だから

少しは脚本を勉強したし、本も人より少し読んでる方だと思うので、
ついドラマ前半からストーリー展開を予測しながらみていたのだけど、
この設定の場合、岡田氏のドラマということを考えるとなおさら

誰も死ぬことはないだろうし、最後に分かりやすい
ハッピーエンドになるとも思ってなかった

会社の先輩から、キョンキョンの若い彼が死んで、中井貴一とくっつくんじゃないか
なんて安っぽい予想を披露されたときは、彼女の感性のなさを憐れんでしまった

私も、ほんとちっちゃいな


そして、やはり期待通り希望のある終わり方だけど、すべてを解決しないまま
で、見る人に少し勇気を持たせてくれるエンディング

とても満足のいくドラマだった

彼らのその後が見てみたい、と切望したくなるエンディング

木曜の夜に、人が死んだり、自分が手に届かない大恋愛や、全く縁のない世界の
話なんかよりも、あと一日乗り切る元気が貰えるような、共感できる部分多い
登場人物のどこにでもありふれているような会話が計算されたプロの手で
フィクションとして巧みに、ホントにこれしかないという完璧に近い構成で
組み立てられた物語が欲しい

ただただ安心して身も心も委ねられる
それがこのドラマだった

キャストも良かった

私もこんな俳優たちに演じてもらえるような脚本が書きたい、なんて
久しぶりに心が震えた

今年は頑張ってみるか

今テレビでついてる、仲間由紀恵のこのドラマとは雲泥の差
ああ、タクシーで「急いでください」なんて言わせちゃいけない
罵りあった直後に抱き合わせちゃだめ
見てる側は引いていく一方
ドラマの枠が少なくなる一方の中、勝ち残ったドラマがこれだと思うと
悲しくなる。。

と、
人の批判はほどほどに、明日から、今から「男前」ないい女になるように
努力惜しまないようにしなきゃ!

一週間お疲れ様でした!

http://www.fujitv.co.jp/nibanmeno_koi/index.html

散歩日和な休日 獲得品

2012年03月20日 | 芸術

今日は、久しぶりの気持ちのいい快晴の休日
ということで、多分どしゃぶりでも出かけてた気がするけど、お気に入りのパン屋
さんに20分以上かけて歩いて行きました

途中いつになく道路には車の渋滞、細い歩道にはお年寄り中心に歩行者密度が過密
になっていたのは、今日がお彼岸だったから
お彼岸に谷中霊園のある谷根千をお散歩したら、混雑するのは納得したけど、
あのお店まで混雑してたら、とついつい速足に
こんな日くらいのんびり歩けばいいのに、杖をついたおばあさんまで追い越しちゃったり
して人間なってないな~と反省はするけど治らないこのせっかち症

パリットフワットは、5分ほど並んだら店内に入れたので、一安心
今回は、常連の方のお気に入りらしい「食事パン」を半分と
むらさきいもパンを半分、宝石箱という全粒粉のドライフルーツパン
よもぎパン
ずっしりとした手渡された紙袋の合計は1000円弱

そして店を出て斜め向かいにある「鳥専門店」がどうしても
気になっていたので、総菜ならこの後のんびり歩いて帰っても
傷まないだろうと鳥メンチ、コロッケ、唐揚げを購入
どれもお手頃で、後で気づいたんだけど、ちゃんとそれぞれののビニル袋
を完全密封してくれていた!
それでにおいを気にすることなく、この先色々立ち寄ってしまったのかもしれない。。。

次に前回の散歩で手に入れていた「ギャラリーTEN」
に向かう途中に路地の手前に「手書きのパン屋の看板」が
天気もいいし、ああ、路地裏さま~な雰囲気の路地裏だったため、ついついつい
入ってしまい窓枠を延長したようなカウンターに所狭しと並べられたパンを
またまたいくつか購入。。。
約500円


「ギャラリーTEN」では
朝日新聞で連載しているという安野モヨコの「オチビサン」の原画などの展示会
といっても半分くらいはグッズ販売のスペースで
もうけてますね~ってくらいにぎわってました
彼女の作品の最初のド派手な女性が出てくる印象が強いので、
今はのんびりした雰囲気の作品を描いててもなんか敬遠してしまう
ので、さすがに「なんでも欲しくなってしまう」モードに入っていた私も
ここでは何も買わず

さあ、こんなに食べ物で両手が重いんだから、帰るぞ~
と歩いていたら、前から気になっていた半地下になっているギャラリーが斜め下に見え
目を引く北欧雑貨が並んでいた
この展示の開催期間を見てみるとなんと、今日まで!

これは入らねばと、キレイな案内のお姉さんに引け目を感じながらも、
まるでスナフキンのような帽子にマント風のコートに、紫のタイツに、ほぼスッピン眼鏡
という風変わりな自分の出で立ちに引け目を感じながらも入店
こういう場合があるから、ちょっとの外出でも自信もてるスタイルで
いなきゃいけないのよね

まず外からも目についたバターケースを、スタッフに人こと断ってから手に取る
いいね~

でもうちではこの鮮やかな青はなじまないかな、すごい好きだけど好きだから
なんでも身の回りにおいていいとは限らない、と自分を抑える、
一通り見て、次にデンマークの作家のライトブラウン?のだ円形の皿を見つける
なんかラッキーアイテムにもなりそうな、ハート形のリーフがちりばめたツリーに
たくさんの鳥たちが止まっていて、そのツリーをマイスやカタツムリなんかが見上げている
キリストのバイブルにも出てくる木らしいけど、
黄色のお皿だし、金運アップにもなるかも、と思うとよけに気になってしまい
しかも、作家はもうなくなってるし、この一点しか店主もみたことがない、との
こと
あとはこの色や形は使いやすく、うちの配色にもなじみやすいということから
お買い上げ決定!!

梱包してもらってる間2Fも拝見して、おお!と思うエッグスタンドがあったんだけど、
買うなら2つほしいけど、2つなら3万くらいだったので、やむなくあきらめる
それでも、十分時間をかけて2Fも楽しんで1階に下りる途中に目に入った
ホーローのポットがちょうどいいサイズ
おじいちゃんが誕生日の今日、彼はこんなものなんかに全く興味がないだろうけど、
彼の自慢の農園で使う姿が目に浮かんでしまって、これもご購入~

2点で2万弱

その場では十分吟味したから衝動買いとはいいたくない

向田邦子(私の憧れ)も食器類には拘っていた
こうやって縁があったものを少しずつ買い足していく余裕のある生活が
これからも出来るように頑張るぞ

ととても有意義なお買いものたったのでした

後でお店から、作家の詳細などをはがきか手紙形式で送ってくれるという
すでに忘れてしまったから、楽しみ~

劇団四季 壁抜けの男

2012年02月19日 | 芸術
初劇団四季でなぜこれを?と突っ込まれて当然のチョイス

久々に彼と都内でゆっくり過ごせることになって、何か特別なことを
と数週間前から予約していたのでした

舞台はパリ、モンマルトル

ある平凡な男が
壁を抜けられるようになり、義賊として英雄になるが捕まって。。。

と演出次第ではどうにでも料理出来そうな、実力のある作り手にとっては
やりがいのある作品だろうと思う
パリでは少なくとも成功し、それで遠い異国の日本でも公演されているのだけど
日本の作り手はあまり実力は発揮されなかったようだ
控え目に言って

フランス独特の粋だったり、ユーモアがまったく上手く活かされておらず、
フランス語の詩を第2外国語で仏語を取っている学生が、日本語に直接訳した
ような間の抜けた内容

ホントは選び抜かれた人達であろう舞台の俳優たちが気の毒になってきた

なぜこの場面を延々とやってるの?
オリジナルでそうであっても、この日本で日本語でそれだけの時間取るのは
無理があるでしょう、ほらみんな白けてる。。。
などなど、もどかしく感じる場面ばかりだった

劇団四季はやっぱり圧巻されるような動きのある、ライオンキングやキャッツ
だよね、という彼に、他の劇団四季未経験の私も大きく頷いたのでした

子供のころは、ドラマや映画の監督なんてそもそもその存在が必要なのか?
(脚本通りに俳優が演技すればそれでいいのでは?と)
なんてことさえ思ったものだけど、演出って必要だし、それで全然違っちゃうもの
なんだって、改めて納得したのが、この観劇から得たことかな?

☆☆★★★

ものすごくうるさくてありえないほど近い

2012年02月09日 | 芸術
まずは、タイトル

シナリオの新人賞なんかでも、タイトルのセンスについては
評価の項目があるほどかなり重要

これはオリジナルをそのまま直訳で、日本語にするならこれ以上ないけど
やっぱり日本語になっちゃうとぱっとしない、気がする

私は、このタイトルだから、っていう理由で敬遠しちゃうタイプ

でも思いがけなく試写会のはがきを譲りうけたので、色々迷ったうえ
足を運ぶことにした

はじめにちょこっと出てきた司会の人の説明によると、

主人公が、素人クイズ番組の出演から抜擢されたという、
スーパーシンデレラボーイで、「おばあさんちの居候」がアカデミー助演に
ノミネートされているという

後から考えると、これで手に入れたふたつの情報は、鑑賞にまったくじゃまに
ならないどころか、

トーマス・ホーンの芝居がかなり上手いから、実はこれは初演技、なんて
情報でさらに感心しちゃったし、
居候のおじいさんの芝居にぐっときて、確かにこれはアカデミー候補になるわ、
なんて納得したりと、

映画宣伝プロによる、前情報はかなりポイント高かったです

日本でこの映画が上映されるとなると、やっぱり
3.11のことを引き合いに出すことになると思うけど、
そういうのってちょっと白けちゃうので、私は控えておきます

私は、ビルに飛行機が直撃した、多くの人が
無差別に犠牲になった、かわいそう、となれず、
なぜそんな大それたことが起きたのか、その後、2次被害にあったのは、
その時の被害者だけではなく、加害者のテロ組織とひとくくりにされた
一部の地域の出身者、一定の宗教の信者だった
テロだけを一方的に、全くの黒、としていいの?違わない?
でも、復讐されて、それにまた復讐。。。気持ちはわかるけど、と
解決策が分からない。。。う~と考え込んでしまう

ので、9.11の白人が、一方的な被害者として扱っていそうなハリウッド映画は
ちょっとうさんくさく感じていた

でも意外にもストーリーに引きこまれた
前半疲れていた身体が持たないかも、と思う展開が遅い部分もあったけど、
じょじょに見入ってしまうシーンも多く、会場のところどころで鼻をすする
音が聞こえることには、私自身少し涙ぐんだりもしていた

先週DVDでみて号泣した「インヴィクタス」とは同等な位置につけたくなかった
ので、初めから絶対に作り手の手中にはハマるまい、と思っていたが
実際にはそれほど抵抗する必要もなかった

けど「インヴィクタス」と比べるのは酷だろう

作品として決して悪くない
劇場に足を運んだとしても、損な気分にはならない内容

すべての配役の芝居がうまい

日本人の俳優はなんで、あんなに芝居が下手なんだろう?
この映画の主人公は初演技であの演技なのに!?
芦田Mちゃんの、「はいはい、頑張ったね、よくやりましたね~(ため息)」
的ななんかコメントを求められるような疲れちゃう演技とは違う

頑張って演技しているなんてことは考えなくていい、ストーリーに
ひきこまさせてくれる演技の集約を見られるだけで、価値はある(日本の映画と比べたら)

最後、ちょっと強引にまとめちゃった?的なところは、映画なんだから、
たくさんの人に見てもらい、納得してもらって、口コミでもっと見てもらって、
売れなきゃ意味ない産業の映画という名の商品なんだから、それはしょうがない

殺人した側を責めることがなかったのが、私としてはほっとした
色々問題になりたくないから、だけなのかもしれないけど
それでもいい

それに、私はこの映画から強い思いを感じ取れた
そういうものがある映画が私は好きだ

この映画で言うと、それは深い悲しみ

秘める悲しみは、秘めたままではいられない、秘めていても決して癒えない
限界になって、心を少し開ける人に出会い、思いの丈を吐き出せたとき、
その悲しみは少し違うものに変わるんだと思う
そしてそんな強いものを共有した者同士の関係もまた、少し変わっていく
のかもしれない

人と人とのつながり

ほんとに大きなつながりは、また次につながって
いつのまにか、その先に鍵穴が待っているのかもしれない
そのつながり自体が鍵になって
その鍵穴にはまり。。。

私自身の未来も開けるように、人とのつながりを大切にしたいと思う





突っ走るともだち

2010年12月08日 | 芸術
歌手を目指す友達がいる

本気で目指し始めたのが今年に入ってから、具体的に動き出したのが
今年の夏から

スクールに通いはじめてほんの2,3か月で頭角を現した彼女は
他の経験のあるセミプロみたいな生徒たちを追いのけ、スクール選抜の
ライブ出演の権利を手に入れた!

明日がとうとうその記念すべきライブ当日

私ももちろん仕事を早めに切り上げ駆けつける予定

昼休みに勢いでシャネルの靴なんかも買っちゃう、せこいところのない
かっこい性格もスターの素質が伺える


髪型も衣装にももちろん今回気合がはいってるらしく、
何度もライブに出てる他の先輩たちが、全く舞台での姿に気に掛けず
いつも同じものを身につけていることに、「意識が違うわ」と鼻息が荒い

とにかく彼女の勢い、「何か持ってる雰囲気」は音楽業界にそこそこ顔が
効くらしき先生も感づいているらしく、「一緒にNYに行こう!」やら
「あなたは大丈夫」と特別目をかけてくれてるらしい

煽てれば、調子よくしてさらに伸びるタイプの彼女の今後が私も楽しみ

スターとは才能のあるなしではなく、「確信」をもてているかどうかで決まる、
らしい

彼女にもぴったりと当てはまる言葉

目指せ本物のスター!

100万円と苦虫女 7/10

2010年11月06日 | 芸術
http://blog.t-basic.com/nigamushi/comment/

ケーブルテレビで昨日の深夜たまたま試聴。
蒼井憂主演、森山未来なんかも出てて、なんだか期待出来そうだったから
タイトルも正直そそる
こういうタイトルの付け方、私苦手だな。センスあるわ
どこかの国際映画祭でも確か賞を取ったはずのこの映画を、
せっかくケーブルいれたんだからと、しかも金曜の夜なんだからと
1Q84はまたまた後回しにしてベッドの上から楽しく最後まで拝見しました

面白かった

ちょっと、ハハッて笑っちゃう場面もあったし、あ、辞めてよ、まさか
次ああはこないでよ、ってところがなかった

つまり、弟からの切ない手紙を読み涙ぐみ、流涙はじめる主人公、
手には紙の手紙を持ったまま、その手紙がアップに

!やめて、まさかこの手紙に涙がぼとぼととシミをつける、なんてベタなこと
やめてよ!って心で警告を叫んでいたんだけど、なんと予想に反して
めちゃくちゃ号泣する主人公は最後まで手紙には涙を落さなかった

ラストでもお互い不本意な別れをした、蒼井憂と森山未来が一人は歩道橋の上から
振り返り、もう一人は去り際に上部を見上げる

あ、こんな人通り多い比較的大きな駅の周辺で、彼らは「偶然にも」「奇跡的に」
出会ってしまうのか!

と思ったら次の瞬間広いアングルで二人が全く違う方向を見ていることが分かる
というオチ

結局二人はお互いの誤解を確認することなく、本当に別れてしまう

別れを悲しむことはない、別れは次の出会いを意味する

と主人公は納得する、
ことには私自身100%納得はできないけど

全体的に主人公が多岐にわたるバイトの経験を通じて、個性豊かな人たち(といっても
普通のひと)と出会い成長する、という安心して一人でのんびりうちで見るには
なかなかわるくない映画だった

森山未来には、ちょっとキュンときた

最初のキスって、そうそういい感じなんだよな~って久しぶりに思い出しもした

また見直したいという種類ではないけど、一度は見て損はない映画

10点満点中7かな(ちょっと厳しいか?)