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福一総合技術研究所

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F1 LEGENDS その13,14

2006-02-13 08:56:56 | 自動車技術研究部
1982年フランスGPはアルヌーが得点の多いプロストを先行せよ、とのチームオーダーを破り優勝、迎えたドイツGP。
土曜雨のフリー走行で、フェラーリのピローニがスロー走行のプロストに追突し宙を舞い、地面に叩き付けられマシンのフロントセクションを大破。ピローニは両脚を複雑骨折する重傷を負い、F1キャリアを絶たれてしまう。
レースはスタートからピットストップ作戦を取り入れたブラバム・ピケが逃げをうつ。チームメートのパトレーゼは作戦を変えノンストップ作戦。しかしパトレーゼがピストンのトラブルで早々のリタイヤ。そして、トップ独走のピケはこの年から新設されたシケインで周回遅れATSのサラザールと接触、リタイヤ。怒りが収まらないピケ、サラザールに歩み寄り、両手でポカポカ殴ってしまう。よりによってカメラの真ん前で。前年のチャンピオンの暴挙に以後世界中から非難を浴びることになる。一方のサラザールは後にも先にもこれだけ長い時間カメラに写ったのは最後になる。
その後、レースはフェラーリから亡くなったジルの代役として出場したパトリック・タンベイが堅実な走りを見せ初優勝。沈滞するチームに希望を与えた。

F1 LEGENDS その12

2006-01-29 23:07:45 | 自動車技術研究部
今回は'82カナダGP。80年代において唯一レース中の事故が原因で死者が出てしまった。
ポールはピローニ。しかしエンストでスタートできず。後方の車が次々よけて通過する中、マーチの1台が接触、ついでオゼッラのパレッティが真後ろに追突してしまう。マシンはフロントセクションがピローニのリアにめり込んでしまい大破、もれたガソリンに引火し大きな炎が上がる。レースは当然ながら中断。
救出されたパレッティだが多臓器損傷で搬送先の病院で亡くなった。本格的な決勝進出はこれが初めてで、誕生日を2日後に控えていた23歳のパレッティ。グランプリの栄光を見ることなく彼は去っていってしまった。
2時間後レースは再開され、序盤でピケがトップに立つと後はBMWターボパワーで圧倒し、BMWエンジンに初勝利をもたらす。

万博の名残が残る当時のノートルダム島は今とずいぶん雰囲気が違いますね。

ついに承認!

2006-01-27 12:35:24 | 自動車技術研究部
昨年12月のエントリーリスト発表の際に手続き不備で承認されないというつまずきから2ヶ月弱、ついに鈴木亜久里氏率いるスーパーアグリ・フォーミュラワンチームの2006年エントリーが正式に承認!鈴木氏本人も素直に喜んでいる様子!
チーム体制の発表も近日中にあるはず!まあ1stは佐藤琢磨で当確でしょうが、チームメイトとして、Fポン昨年2位の井出有治が有力とのこと。

…とまあ、参加が認められたというだけで、肝心なのはドライバーの乗るマシン。ニューマシンは開幕に間に合わないため、間に合わせの2002アロウズベース車を急ピッチで制作が進んでいるとのことですが、発表は2月の中旬頃とか。もう、開幕も目の前、テストもそこそこにレースを戦うことになります。
まあ当初から上位争いを出来る車とは思えないですが、開幕をトップ10以内でフィニッシュできれば出来過ぎの領域ではないでしょうか。

はたして体制発表はいつか、スポンサーは?疑問は尽きませんが、生暖かく見守っていきたいと思います。

F1 LEGENDS その9、10

2006-01-15 21:21:51 | 自動車技術研究部
年明け7日から放送があったにもかかわらず、初回放送を見逃したため、今年最初の放送であった'82サンマリノGPは、先週の木曜日深夜のものを録画して翌日見ました。また、続く'82ベルギーGPは休日だったこともあってしっかり録画できました。
まずサンマリノGP。第2戦ブラジルにおいていわゆる「水タンク事件」によって優勝のピケの乗るブラバム、2位ロズベルグの乗るウィリアムズが車両規定違反で失格扱いに。これに反発したイギリス系のFOCAチームの多くがレースをボイコットし、決勝はわずか14台でスタート。しかし、そんな政治的ゴタゴタを、参戦したメーカー系チームの激戦で吹き飛ばす。しかし、その激戦の結末で、トップを走っていたヴィルヌーヴと2位ピローニの間には、レース終盤にトップに立っていたものが優勝するという密約があったのだが、ピローニがそれを破りファイナルラップにヴィルヌーヴを抜き優勝してしまう。当然これにヴィルヌーヴは激怒。2人の確執は決定的なものとなってしまう。
そしてベルギーGP。紳士協定を破り優勝をかっさらわれたヴィルヌーヴはピローニに対して敵対心をあらわにし、予選終了間際、ピローニのタイムを破ろうとコースに出る。しかし、そんな彼の前にアタックを終えスロー走行していたマーチのヨッヘン・マスが現れる。かれは、ヴィルヌーヴに道を譲ろうとマシンを横にそらした。しかし、それがなんとヴィルヌーヴの走行ラインであったため、ヴィルヌーヴは避けきれずマスのリアに追突。マシンは宙に舞い上がり、地面に激しく叩き付けられて大破。バウンドした拍子にヴィルヌーヴはマシンから放り出され、コースを飛び越えて外側のキャッチフェンスまで飛ばされた。この時頭部を強打したことが致命傷となり、病院に運ばれたが死亡が確認された。記録よりも記憶に残るドライバーの典型であった彼。死をも恐れない果敢な走りの記憶を残し、遠くの国へ走り去ってしまった。
絶望の中レースはスタート。レース序盤トップに立ったロズベルグが他を圧倒する速さでレースを支配するが、飛ばし過ぎのツケがレース終盤に回ってくる。タイヤのグリップがなくなりマクラーレンのジョン・ワトソンに追い詰められる。そして残り2周、たまらずミスを犯しワトソンに先行を許す。レースはそのままチェッカー。ロズベルグは初優勝のチャンスを逸する。

シーズン開始当初から続いた政治的なゴタゴタ、それが直接的な原因ではないが、それらの問題が複雑に絡み合い、ジル・ヴィルヌーヴを失うという犠牲を払う事態に陥ってしまった。しかし、悲劇はこれだけでは終わらない…。

F1レジェンズその8

2005-12-19 08:58:34 | 自動車技術研究部
今回から82年シーズンに入り、最初の放送は川井一仁氏推薦の第3戦アメリカ西GP。海沿いの市街地コースで、今でもレイアウトこそ変われどチャンプカーシリーズで使用されています。
http://maps.google.co.jp/maps?ll=33.765342,-118.190789&spn=0.007829,0.014677&t=k&hl=ja

このレースでポールを穫ったのはアルファロメオに復帰のアンドレア・デ・チェザリス。これが生涯最初にして最後のポールとなりますが、スタート後、レースをリードする姿は勇ましいです。
このまま行ってしまうのかと思いきや、後方からこの年復活を遂げたニキ・ラウダ(マクラーレン)が迫り、チェザリスが周回遅れに詰まり、海側のストレートへの立ち上がりで拳を上げてキレている間にパス。その後は独走し復帰後わずか3戦で勝利を手にした。チェザリスは結局クラッシュでレースを終える。またマシンを壊してしまった。

見どころはこの年チャンピオンとなるシンデレラボーイ、ケケ・ロズベルグの荒々しい走り。前年は予選落ちなど散々なシーズンを送るも、フランク・ウィリアムズによって抜擢され、一躍スターダムへと駆け上がる寸前の彼。ただ、前年タイトル争いに絡みながらそれを逃し、ジョーンズの引退でエースに昇格したと思って間もなく、フォークランド紛争の絡みでチームを離脱しなければならなくなったロイテマンが不憫でなりません。
さらに聞きものだったのが川井ちゃんの喋り。やはり推薦レースだけあって西岡アナを差し置いてのマシンガントーク炸裂。

しかし、この年はチーム、ドライバーなど政治的な問題が続出するシーズン。事態は、最悪の局面へと向かっていく…

F1レジェンズその7

2005-12-11 13:34:09 | 自動車技術研究部
今回は81年最終戦アメリカGP
シーザースパレスホテルの駐車場と敷地の一部を使用して作られた特設サーキット。
フロントローはウィリアムズのロイテマン、ジョーンズ。スタート後は2位のジョーンズがダッシュ。ロイテマンは遅れ、ヴィルヌーヴが2位に。その後、ヴィルヌーヴのペースが伸びず、プロストがかわしていく。しかし、ジャコメリが抜きあぐね、以下の車を引き連れ数珠繋ぎで進む。そこで、ヴィルヌーヴにスタートの際グリッドから車体をずらしていたことで失格の裁定が決定されるが、彼はそれを聞くことなくリタイア(一応失格扱い)。
このレース冴えないチャンピオンを争うロイテマンとピケ。ピケは徐々に順位を上げていくものの、ロイテマンは全くペースが上がらない。
優勝はジョーンズ。2位プロスト、3位ジャコメリ、4位マンセル。そしてピケが5位でフィニッシュし、無得点のロイテマンを逆転して初のチャンピオンに。
ピケは疲労困憊で自力で立ち上がれないほどにまで憔悴していた。
表彰台で優勝のジョーンズと抱擁するピケ。まさに、これが世代交代の瞬間だった。

次回は'82ロングビーチ、川井ちゃん推薦のレース。どんな脱線トークが聞けるでしょうか?(多分ない)

F1レジェンズその6

2005-12-04 20:47:16 | 自動車技術研究部
今回は81年カナダGP。
激しい雨が降るウェットレース。
スタート直後、地元の英雄ジル・ヴィルヌーヴが他車と接触、フロントウイングに若干のダメージ。ポールからスタートしたピケは出遅れ、序盤はジョーンズがリード。その後、プロストがかわし、さらにそれをリジェのラフィットがかわして独走し優勝。フロントローだったロイテマンは全くペースが上がらずズルズル後退し、なんと3周遅れの10位。
ヴィルヌーヴは周回遅れをかわす際に追突してしまい、フロントウイングが上に捲れ上がるほどまで傷んでしまう。しかしかまわず走るヴィルヌーヴ。その後ノーズごと脱落し、コントロールが非常に難しくなるも走りきって3位表彰台。
前戦イタリアでロイテマンに3点差をつけられてしまったピケは5位入賞。ポイント差を1として最終戦へ挑む。

次回は81年最終戦アメリカGP。ついに接戦のシーズンに決着。

しもた

2005-12-03 11:57:37 | 自動車技術研究部
F1レジェンズ予約してくんの忘れたーーーーー!!!Σ (゜Д゜;)
と焦ったのが会社に着いて、2ちゃんのF1板、渡辺アナのスレタイを見た瞬間でした。
ドウシヨΣ(゜Д゜;≡;゜д゜)とあたふたして、とりあえず家族に録画予約を頼もうか、と家に電話してみたものの誰も出ず。こうなったら、自分が戻るしかねぇ~!と社長に忘れ物をしたと報告して自宅へ直行。録画予約をして会社へとんぼ返り。
つか、来週の再放送まで待てよ、との声もありそうですが、週末酒の肴にF1レジェンズ、が最近の通例になってきているので、その流れを崩したくなかったため。まあ単なる自己中心的思想ですが。

これで今週もおいしくお酒が飲めまする…

F1レジェンズその5

2005-11-27 21:10:33 | 自動車技術研究部
今回は'81イタリアGP。
アルヌー・ロイテマンがフロントローを獲得。ピケは若干遅れて6位。
スタートでプロストがダッシュしトップへ。ピローニもスタートよく一時は2位まで上がる。しかし、その後ペースが上がらず、アルヌー、ラフィットにかわされる。そんな中、ヴィルヌーヴがエンジンブロー。
その後はジョーンズ、ラフィ、ピケ、ピローニ、ジャコメリらが熱いバトルを展開。しかしラフィがタイヤバーストで脱落。
バトルが繰り広げられているところへ突然の雨。最終コーナー・パラボリカ付近が激しい雨に見舞われる。次々と下位の車がコースオフしていく中、アルヌーがスピンしたマシンを避け損ねてコースアウト、砂地にハマってリタイア。
その後、ジャコメリがポジションを上げ3番手に。リジェのタンベイも徐々にポジションを上げてジャコメリに続く。
そんな中、2ndレズモ立ち上がりでワトソンが縁石に乗り上げてコントロールを失い、イン側に巻き込んでリアからガードレールにズドン!マシンは真っ二つに破壊されコース両脇に吹っ飛ぶ。幸いカーボン・モノコックの恩恵でワトソンにケガはなし。しかしこの時代、重機が充実していないせいかその残骸をコース脇に置きっぱなし!今では到底ありえません。
その後、1位プロスト、2位ピローニ、3位ジャコメリでレースは進行。しかしジャコメリがギアトラブルで大きく順位を下げる。
レース終盤は1位プロスト、2位ジョーンズ、3位ピケ。
38周目、レスダウンフォースセッティングのため雨の影響を受けて我慢のレースをしていたロイテマンが4位に上がる。その後はピケとロイテマンが交互にファステストラップを出しながら進む。
徐々に追い詰められるピケ。結末は、最悪のものとなる。追われることペースを乱したか、ファイナルラップでエンジンブロー。なんとか惰性で走らせるもののアスカリシケインで停止。コクピット内でがっくりと肩を落とす。とりあえず6位完走扱いとなるが、わずかに得点は1。
ピケのなくしたポジションにロイテマンが上がり、チェッカー。
これでチャンピオン争いはロイテマン49点、ピケ46点で残り2戦。ロイテマン俄然有利。ピケが意気消沈するのも無理はない。

次回はカナダGP…ヴィルヌーヴの不屈の闘志を感じることのできるレースです。

F1レジェンズその4

2005-11-19 22:11:58 | 自動車技術研究部
今回は'81イギリスGP。森脇氏の推薦。
アルヌー・プロストのルノー勢がフロントローを独占。
レースはアルヌーが出遅れ、プロストが先行。前戦フランスで初優勝を果たし波に乗るプロストがスパート。
レース4周目、最終ウッドコートシケインでヴィルヌーヴが縁石を引っ掛けスピン。直後を走っていたジョーンズ、その2台の後ろで急減速したワトソンを避けようとしてチェザリスがスピン。割を食ったチェザリスはカメラの前で「○ァック!!」と叫んでしまう。
その後、ピケがベケッツコーナーでコースアウト、クラッシュ。これで足にダメージを負ってしまう。
シケインの事故をかいくぐったワトソンはその後徐々にポジションを上げていく。
トップを快走するプロストであったがエンジンのミスファイヤが発生しピットに戻ってリタイア。以後はアルヌーがレースをリード。
しかしレース終盤アルヌーがスローダウン。ワトソンが徐々に差をつめ、ついにトップに立つ。シルバーストーンに詰め掛けたファンはヤンヤの大歓声。
そのままトップでチェッカーを受けマクラーレンチームとして4年ぶりの優勝。

しかしまあ負傷したピケの救出と搬送に時間がかかったり、ウサギがコース上をマシンと一緒に疾走したりで今とは違う雰囲気が味わえました。