そんな○○に魅せられて

ニューヨーク植物園のカボチャ

今日はハロウィンです。
街中にはハロウィンの飾りとして色々なカボチャが目につきます。
先日、カボチャをモチーフとした作品も多く制作されている草間彌生さんの作品を見にニューヨーク植物園に行きました。
開催は今年4月からで、ハロウィンの今日が最終日です。
私が訪れた日は快晴で、草間さんの鮮やかな色彩が植物の緑と青い空に映え、美しかったです。

KUSAMA: COSMIC NATURE
https://www.nybg.org/event/kusama/

 

 

 

 



個人的に一番面白かったのは、園内のChildren's Gardenという一角です。
子ども向けのコーナーなのですが、様々な形のカボチャが木と組み合わせて何かの生き物のように展示されていて、
表情豊かな顔を見せていたのでした。

↑こんな感じのオブジェが楽しげに多数並んでいたのでした。

有名な現代美術家の作品展ということで、ミーハー根性丸出しで訪れた植物園でしたが、素晴らしかったです。
草間彌生さんのお名前も作品も知ってはいたものの、鮮やかすぎる色彩と造形のイメージが強烈で
こちらを訪れるまでは少し敬遠しておりました。
しかし木々や草花の中に置かれた作品には、森の精霊が宿ったと申しますか、
生命が吹き込まれたかのような強い躍動とオーラが感じられ、
生きている作品から、たくさんのエネルギーをいただきました。

展示の最後の方に、若かりし頃の草間彌生さんの芸術の短いフィルムと、活動を辿るバイオグラフィーがありました。
草間さんが日本に戻った時の言葉が個人的に衝撃で、思わず写真を撮りました。

私はニューヨークでは生き残れなかった...叙情的な心のありようでは、そこでは生きられなかった...
日本では私は詩を書く。
ニューヨークでは、詩のムードはなく、毎日が外の世界との闘いだった。(上記文章からの拙訳)

草間さんほど芸術家として才能があり認められた方であっても、
繊細な心では、日々闘いを強いられるかのようなNYではサバイバル出来ないと。
当時とは状況が変わっているとはいえ、ある意味真実を突いていると思いました。


そんなNYCも今日は楽しいハロウィンの1日になるといいなと思います。
Happy Halloween!

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