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星空の夜に

2007年04月20日 01時05分13秒 | 雑記

星である。



残念ながら、写真には表現されていないが、大部分が欠けている月のお陰で、今宵の空は、闇の中に大小のダイヤモンドの粒が無造作に散りばめられているかのようで美しい。微かに黄色く光彩を放つ星、水色の水晶のように冷ややかに瞬く星。そして、時折1秒ほどの瞬間に、もの凄い速さで現れては流れ消え去る流星(または人工衛星?)。

借家の駐車場の車のボンネットの上に仰向けに寝転んで、しばし夜空を眺めた。聞こえるのは、風がジャングルの木々の間を抜けていく音と虫の声のみである。他の音は全く何も聞こえない。そのあまりの静けさに、普段生活をしている時、如何に多くの音を絶え間なく聞き続けているかを改めて思い知らされる。

このような環境にとても安らぎを覚える。自分がサイパンに住み続けていることの要因の一つに違いないと思う。

「自分の隣に今宵の星空の如く美しく淑やかな女性がおり、例えば久石讓の曲がピアノソロで背景に流れていれば、これ以上何を言うことがあろうか」という邪まな煩悩は脳裏を過、、、、、。

そんな時間を過ごしている最中、恐らく世界には何処かで自分と同じように星を眺めている人々がいて、また何処かで愛し合っている人々がいて、そして何処かで殺しあっている人々もいて、そんなことがこれまでに何百年も続いており、これから何百年も続いていくのだろうな、などと何だか取り留めのないことを反芻したサイパンの夜でした。 K




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