遠州のかめの『山へ行かまい』

山の景色・花の写真、山歩きの記録。

大川入山(南信) 2013-03-16

2013年03月20日 | ・大川入山・恩田大川入山

大川入山(おおかわいりやま 1908m) 天気:晴れ

 稲武からR153で治部坂へ向かう。平谷では道路脇の温度計は-6度を表示している。ノーマルタイヤのファミリーカーはゆっくりと進む。凍結箇所も無く、なんとか、少しばかりの雪が残る登山口の駐車場に車を停める。今日は良い天気で青い空が広がっている。治部坂の温度計は-2度と平谷より暖かく、車を降りてもさほどの寒さは感じられない。日中は暖かくなる予報だ。

 ↓登山口に近い駐車場

 国道からデンソーの保養施設までは除雪されているが、登山道へ続く林道は雪で覆われている。新雪では無いが雪は割りと深く、林道に進入している車は無い。登山口の標識からは10mだけ土が露出しているが、直ぐに雪道に変わった。水道施設から少し下ると橋が有る。橋の上は雪が薄っすらと乗っているが、その下はカチカチに凍っている。この先は日陰の斜面なので、橋を渡った先でアイゼンを装着する。

 ↓下はカチカチ

 根っこがはり出した例の枝尾根に乗るとカチカチに凍った場所と土が露出した場所が交互に現れる。出来るだけ木の根を踏まない様に注意して登る。土が出た登山道脇にはイワウチワの葉が茂り、すぐにでも花が咲きそうな位いに元気だ。登山道は枝尾根を乗り換えると、右手の樹林の向こうに大川入山が見えてくる。一度下って急斜面の登りになると、ロープ場が有る。岩場ではなく土の斜面なので、夏でも滑りやすい場所だが、今日はやっぱりカチカチに凍っている。ロープは先端が氷の中に埋まっていて使えない。ここで新調した10本爪が役に立ち、前歯と立ち木の助けで何とか登った。が、下りはチョッと難だなぁ。

 ↓カチカチのロープ場

 ロープ場の上で展望が少し開け、目指す大川入山の山頂と中央アルプスから南アルプスが望まれる。崖の縁なので前に出過ぎない様に気をつけよう。

 ↓大川入山

 ここから10分も登れば横岳の山頂だ。ベンチは有るが景色が無い。陽もあたらないので先に進む。横岳を通過すると切り立った崖の縁をつたい、15分ほど進んで展望台ピークに立つ。中央アルプスから伊那谷を隔てて南アルプス、さらに三河の山々が連なって見えている。ここからの展望は素晴らしい。

 ↓展望ピークから、荒川、赤石、聖

 展望ピークの手前には土が露出していたが、ここから先はほぼ雪道になる。踏み後は有るが、先週のものだろうか。踏み抜いた跡も先週のものの様で、今日は余り踏み抜くことは無い。ルート自体は踏み後が無ければ若干わかりにくい場所も有りそうだ。登ったり下ったりが何回も続く。あと2km標識を過ぎると凍った場所も現れ始める。風が強く、冷たくなってきた。

 ↓あと2km標識

 舞鶴のコルへ一旦下る。雪が深い急な下りだ。コルから登り返す。日陰の樹林の道で、凍った場所が続く。あと1km標識を見れば、さらに一あえぎで展望の有る尾根に出る。左には山頂へ続く雪と笹の急斜面、目の前には低くなった蛇峠山とその向こうに南アルプスが連なっている。

 ↓蛇峠山と南アルプス南部

 左へ伸びる雪の尾根から斜面に取り付く。所々、雪の下から笹が顔を出している。踏み後を追って斜面を直登するが、時々雪の下から夏道が現れる。夏道は笹原の中をジグザグに登っている。直登は急なので、途中から氷と土の混じった夏道をたどる。

 ↓山頂を望む尾根に出た

 

 山頂を望む吹きさらしの尾根に出た。ここからは雪に埋まった夏道を登る。空は青いし雪は白い、笹が緑で腹は真っ黒。。声がしたので振り返ると、すごいスピードでペアの登山者が登ってくる。山頂は直ぐ上なので、何とか先着したいなぁ。抜かれない様に、ガンバって登る。

 ↓スキーのダブルストックでガンガン登ってくる

 山頂は直ぐ先だ。足が重い。雪道がきつい。ぜぇぜぇ言いながら、なんとか一番乗りで山頂に到着した。風はさほど強くは無いが、さすがに山頂で吹かれれば寒い。展望はバッチリで、御嶽、乗鞍、北アルプスも望める。中央アルプスは目の前、南アルプスはズラ~っと並んでいる。すぐ後に到着した超スピードのペアは風を避けて木陰で昼飯の様だ。自分はいつも通り、山頂の先へ進んで休憩にしよう。

 ↓無人の山頂

 山頂から先は足跡が無い。この時期にあららぎから登る人は居ないのだろう。雪の尾根道を進むと恵那山が見えてくる。その右には御嶽、乗鞍、から槍穂が見える。ただ、白山方面は白くて、ん~、うっすら見えているかなぁ。

 ↓恵那山、御嶽、乗鞍、穂高

 雪で埋まった風衝木帯のコルが素敵に見える。夏は一面の笹原に切り開かれた道が有る。が、今日はコル一面が雪だ。風衝木帯のコルまで降りて、風の来ない木の陰で昼飯にする。

 ↓山頂方向を振り返る

 

 荒川、赤石、聖を眺む超セレブな展望レストランでコンビニむすびを二つ平らげる。ここは好きだなぁ、、最高だね。雪の上に座っていると尻が冷たくなってくるが、街の雑踏の中で心が冷たくなるのよりは良いです。さぁて、チョット風が強くなってきたぞ。登り返しがキツイから、ゆっくり帰ろう。

 ↓山頂から中央アルプス

 

 帰りの登り返しがやっぱり超キツイ。下りのロープ場は、誰かが掘り出したのかロープが使えたので、へっぴり腰でも何とか下る事が出来た。登山口手前でアイゼンを脱ぐ。。今日は98%アイゼン歩行だった、、あ~疲れたぁ~。

  TIME

治部坂(7:25)-横岳(8:50)-(9:05)展望ピーク(9:10)-2km標識(9:45)-1km標識(10:30)-(11:10)山頂-食事処-山頂(12:25)-(14:10)展望ピーク(14:20)-横岳-(15:30)治部坂   往:稲武経由 110km 2h15m 復:津具経由 100km 2h05m


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