
富士見台(ふじみだい 1739m) 天気:晴れ
昨日からの連荘になったが、娘が旦那さんを連れて遊びに来ているので、旦那さんだけを連れ出して今日が山開きの富士見台へ向かう。
今日も下道を進み、園原IC入り口の先で右折する。すぐにヘブンスとの分岐が有り、さらに右折して進むと、あらら、渋谷駅前の交差点並みのすんごい人出だわ。辺りは桜が満開だが、「それにしてもなんじゃこの人は」と思いながらも人をかき分けて車で登っていくと、少し先でバリケードでとうせんぼしている。スタッフのおじさんに聞いてみると「この先は入れないよ」とぶっきらぼう。仕方が無いので少し戻ったところの駐車場の1台だけ空いていたスペースに停めて神坂神社まで歩くことにする。ここには「はゝき木館」という施設があって、この辺りの駐車場は全て満車。道は人だらけで皆揃って大きな一眼カメラと三脚を抱えている。何事だろうかと思いながら歩いていると、少し先に見事な桜の木が有り、道路から沢山の人が撮影していた。これが樹齢八百年の「駒つなぎの桜」との事で、1本の桜の木なのだが、この桜の満開の為にお祭り状態になっていたらしい。
↓駒つなぎの桜
駒つなぎの桜を過ぎると林道には人っ子一人居なくなった。まぁ運が悪かったんで仕方があるまいとあきらめて歩いていると、後ろから来た車の人が声を掛けてくれて便乗させてくれた。この方は桜祭りではなく山開きのスタッフの方の様で「歩かせてしまって申し訳ない」とおっしゃっていましたが、いいえ「乗せて頂いて有難うございます」。通行止めは駒つなぎの桜の見物客で、登山者の車は通して良い事になっていたらしい。8時半頃には神坂神社の駐車場に到着する。駐車場は6割方埋まっており、これから登る方達が20名程かたまって準備している。皆が出発してから後に着いて歩き出す。
↓神坂神社前の駐車場
神坂神社の前を通過すると皆は新道へ向かう。こちらのルートは最初からジグザグの登りが続き、滅多に無い事だが、途中で皆を追い越して先に進む。道はやがて植林帯のジグザグから笹原の落葉松林に変わる。
↓林道からの新道登山口
追い越してしまったのだが、後ろから元気の良い中高年パーティが追いかけてくる。陽が出ると暑くて汗だくになるが、旧東山道分岐まで休憩無しで頑張った。
↓旧東山道分岐。振り返って見たところ。
分岐からは緩い登りの巻き道になる。直ぐ先の道脇にイワウチワが咲いている。有るのはここだけで株も少ない。大切にしましょう。
↓イワウチワ
道はほぼ水平になり、笹原の中を緩く登ったり緩く下ったり続いている。牛を集める柵をくぐると、道の両脇にバイカオーレンが白い絨毯の様に群生している。これは見事な群生地だ。
↓バイカオーレン
この辺りから道は少しずつ下って行く。やがてアルペンホルンの音がきこえて、すぐに萬岳荘の裏の水場に出た。今日は萬岳荘の裏には車がいっぱい停まっている。
↓萬岳荘
水場で昼飯用の水を汲んで富士見台へ向かう。コルまでは笹原の斜面をジグザグに登る。広い道に人がたくさん行き来している。登山者もいるが普通の服装の人も多い。太陽に炙られて10分も登ればコルに着いた。左から神坂峠からの道を合わせる。右へ少し登ると小さな避難小屋が2棟有る。
↓笹原が広がる
もう一のぼりして稜線に出ればまさにここは笹原の高原。360度の大展望だ。陽は暖かく風が吹けば涼しい、丁度良い気温で気持ちが良い。景色を眺めながらのんびり歩けば人だらけの富士見台山頂に到着した。
↓富士見台高原
山頂から御嶽山が良く見える。乗鞍岳は霞んでぼんやりとしか見えない。北アルプスは霞の向こうだ。南アルプスもぼんやりだがずらーっと並んでいる。南には恵那山がでっかい。
↓山頂
お湯を沸かしてオムスビとラーメンの昼飯にする。
↓恵那山
帰りは、避難小屋から神坂山へ向かう。こちらへ向かう人は少ないが、これが普通の登山路ですね。コルから少し登って神坂山の山頂を踏む。誰もいない静かな山頂にアルペンホルンの響きが聞こえてくる。う~ん、、下手だなぁ・・・(失礼!!)。
↓神坂山
萬岳荘に戻ると開山祭のイベントは終盤の模様だ。残念ながらアルペンホルンの演奏は終わってしまった様だ。来賓席では大勢のおじぃさま方が飲み食いされております。一般の者どもは居る場所がございません。なんとか町の町長さんのご挨拶が始まる様なので、我々は撤収しまーす。
↓アルペンホルンって難しいらしいですね
帰り道で、毎年開山祭に参加されているという愛知県の2人組みのおじさんとご一緒させて頂いた。御仁は朝、警備のスタッフと押し問答の末にバリケードを突破して車で上って来たとの事。お二人のお誘いに甘えて、分岐から旧東山道を戻り、林道終点のゲート前からおじさんの車に同乗させていただいた。
↓車に乗せて頂いた方
行き帰りとも車に同乗させていただいて、かえって楽をしてしまった。はゝき木館で降ろしてもらい、満開の桜吹雪が舞っている道を駐車場まで戻った。
↓はゝき木館の桜の桜吹雪
TIME
はゝき木館駐車場(8:05)→車に拾ってもらう→神坂神社(8:40)→(10:40)萬岳荘(10:50)→(11:15)富士見台(12:05)→神坂山(12:35)→萬岳荘→旧東山道登山口(14:05)→車に拾ってもらう→(14:35)はゝき木館駐車場 120km 2h30m