最後に傍聴したのは詐欺罪。今はやりの投資詐欺とか金融商品詐欺か?と思いましたが、オレオレ詐欺でした。よく考えれば、オレオレ詐欺(特殊詐欺)が多いですよね。詐欺の裁判はいくつかありましたが、特殊詐欺案件でしょうね…。
被告は逮捕・拘留され、縄をつけられていました(今までの方は保釈されています。)特殊詐欺は絶対執行猶予付かないと聞いています。なので、騙されて受け子になっても執行猶予とはなりません。そして捕まるのは受け子だけです。要は使い捨て要因。この被告も受け子でした。
初めて知ったのは、特殊詐欺に使われているのが「シグナル」というアプリです。このアプリはメッセージアプリで、時間が来たらメッセージが消えるそうです。このアプリはアメリカの会社ですが、以前はロシアのテレグラムが使われていたと思うのですが…今は使わないのかな?
この被告は歌舞伎町で声かけられて「絶対につかまらない」「ものを届けるバイト」「報酬は3万円」と言われたそうです。どう考えてもやばい(;^_^A。特殊詐欺以外にも、拳銃や覚せい剤などやばいものを届ける仕事かもしれないし、なんでこんなの引き受けるんだろう?
捕まったので弁護士通じて賠償しようとしたようですが、うまくいかなかったようです。弁護士も大変だな、と思いました。事実認定は争わず、「情状について述べさせていただく」と言っていましたが、結構大変そうでした(;^_^A。
特殊詐欺は執行猶予は絶対取れないですし、求刑が懲役3年6月の時点で実刑は確定です。判決は求刑の8割程度と言われていますが、特殊詐欺はどうなのかな?まず、この被告は過去に保険金詐欺をしていること、検察の被告人質問で稼ぎとしては余裕があることなどが分かって、情状の余地なしです(# ゚Д゚)。もうこういう人は刑務所で鍛え直してもらった方が良いと思います。