文化大革命を生きて

1956年に中国遼寧省で生まれ、10歳から20歳まで続いた文化大革命を生き抜いてきた体験談などを綴ります

老達房中学校

2009-12-02 23:02:50 | 日記
私たちが下放された村には学校がありませんでした。
各大隊に小学校一校、各公社に中高一貫学校一校がありました。

妹は隣の村にある曹家小学校に通うことになりました。

私と姉は村から15里(中国の1里=500メートル)離れる公社の中学校にいかなければなりませんでした。片道徒歩で1時間半かかりました。雨の日には、靴を脱いで、裸足でかよいました。物不足の時代で、靴を一足しか持ってませんでした。

田舎の学校ということで、肥料が大事な収入源?のため、学校に行く道中、篭を背負って馬車馬の糞を拾いながら通いました。毎日拾った糞の量を記録され、競争心をあおられました。学校に近づくにつれ、学校に近い生徒に綺麗に拾われたので、私は家を出てから拾い始めました。途中で満杯になって、20kg以上の糞を背負い、残りの数キロを歩くのはしんどかったです。

その時の鍛えのおかげで、今も少々長く歩いても平気です。

人間って強いもんですね。