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マーケッター見習い(MBAを目指す!)

米国で学んだマーケティング論やIT企業の企画屋としての観点から色々と書いてます。でも、マーケティングってむずかしー。

もうすぐクリスマス

2004-12-21 09:23:36 | マーケティング
というわけで、今日は、クリスマスネタを少々。クリスマスと言えば、聖なる夜にイエスキリストが誕生し、、、等というのが一応なストーリーではあるが、実のところは、キリスト教の普及に役立てるために意図的に作られた日である。ということを、なにかの文献でよんだことがある。なぁ~んだ。日本のバレンタインデーと同じではないか?と思ってしまうのだが、それはクリスチャンの方に失礼ですね。

おもしろいのは、日本とアメリカのクリスマス&正月の過ごし方の違い。日本は、クリスマスは恋人と過ごすロマンチックな日。正月は家族と過ごす文化的な行事。アメリカでは、これが全く逆。やはり文化的背景が異なるためであろう。

さて、ここからが本題であるが、クリスマスと言えば、ビジネスが大にぎわいである。アメリカほどではないが、日本も12月のあらゆる売上は半端ではない。そして、その分1・2月が冷え込む。ここに、なにがしかのビジネスチャンスがあるように思われる。

1・2月に売上が落ち込むのは、12月に個人の出費がかさんだため。とはいうものの、日本人の現在の懐具合は相当暖かい。暖かいというと語弊がある。使おうと思うものには相当使うと言えばよいのかもしれない。とするならば、1・2月にいかに金を使う気にさせるかである。

そこで、親戚が経営しているレストランに着目してみた。外食と言えば、最もイベント毎などに影響を受ける商売である。このレストランでは、現在クリスマスの予約でてんてこ舞いになっているが、1・2月の到来にはやはり怯えている。そこで、とろうと思っている手が、クリスマスと1・2月を結びつける作戦である。


と、ここで、時間切れになってしまったので、このネタは次回に。

男のためのアイス

2004-12-13 18:01:22 | マーケティング
今日は、なんだかblog書きたくなったので、もう一つ。

森永が男のためのアイスを開発したそうです。とってもおいしそう。ただし、宣伝文句にちょいと首をかしげました。
ターゲット:20代後半~30代前半
「フォーマル、高級、上質感が漂うデザイン」
男の人って、アイスに上質感とか高級感を求めているんでしたっけ?リッチ層がターゲットならわかるんですけど、「男」というキーワードと、「フォーマル」って言葉はちょっとピンときませんね。

「大人の男がざくざく食べる、食べ応えのあるサイズ」
男の人って、甘い物そんなに得意でしたっけ?通常は、甘い物にあまり大きなサイズを求めないような・・・。

なんだか、メッセージとターゲットがあまりにもマッチしないので、ちょっとつっこみたくなってしまいました。

コーラとペプシ2

2004-12-02 08:56:06 | マーケティング
昨日の続きで、コーラとペプシについて。彼らの実験は、どうやらどれぐらいの人が、コーラとペプシの味の違いをわかるのか?言い換えると、本当に味が好きでコーラとペプシを選んでいるの?というものだったと思う。

それに対する一般的な答えは「No」である。世の中の大多数の人間が、コーラを「味」では選んでいない。というのも、コカ・コーラは、マーケティングに携わるものなら、誰しもが学ばなければならない会社であり、コカ・コーラはマクドナルドにならぶ世界No1のマーケティングカンパニーだからだ。

コカ・コーラ社のマーケティング戦略をだらだらとかくつもりは、全然無いので、簡潔に言ってしまえば、彼らは100年以上も「味」を変えていない。ずーーーーっと、あの味なのである。世界大戦中の兵士が飲んだコーラも、今我々が飲んでいるコーラも同じ味なのだ。これこそが、プロダクト以外のマーケティング戦略で成長してきた会社だというのがわかる。

というわけで、コーラ白書というおもしろいHPがあるので、是非ご覧下さい。きっと、みなさんの知らないコーラの一面をのぞくことができますよ。

コーラとペプシ

2004-12-01 08:45:58 | マーケティング
先日、原宿にアレグリア2を見に行った。ラスベガスで同じシルクドソレイユの「O」も見たことがあったが、アレグリアはアレグリアでおもしろかった。

と言う話は、おいておいて、そのアレグリアにいく道中の原宿駅で、学生?の人たちが、なんだか、実験をしていた。紙コップに入っている、コーラとペプシを飲み比べてみて、どちらが、コーラで、どちらがペプシかを当てるというものだ。

実際は、主目的を聞かなかったのだが、なかなかおもしろい、実験だった。ということで、コーラとペプシに関して、今日はかきたいのだが、それは、後ほど。

ボジョレー・ヌーボー解禁

2004-11-19 08:46:31 | マーケティング
昨日、仕事終わりに疲れたなぁ~と思いつつ、歩いていたら、「ボジョレーヌーボー解禁しました~」と大きな声で呼び込みをやっている店員さんがいました。どうやら、試飲でただで飲ませてくれるらしい。ちょっとした人だかりができていたので、残念ながら試飲にありつけなかったが。

個人的には、ワインはよく飲むが、これと言って好きな銘柄があるほど、詳しくはない。でも、ボジョレーのように、「とうとうでました!」的にイベントされると、おもわずぐらっと来てしまう。こういう人って結構いるらしく、実は販売促進の手法でも度々用いられている。

話は簡単で、POP(よく「新入荷」とかかかれている小さな紙)に、「イタリアからとうとう入荷しました!」と書くだけで、販売が伸びるというのだ。まぁ、これはあまりにも飛躍してるけど、ちょっとした人間心理に働きかけることで、販売が伸びるというのもなかなかおもしろい。

そういえば、私の米国での大学の先生も、マーケティングのために心理学の学位を取ると言って、学校に通っていた。日本にはどれぐらいの心理学者&マーケッタがいるのだろう?機会があったら是非一度お話ししてみたい。

たまには緑茶も

2004-11-17 09:20:30 | マーケティング
今日は、渡辺聡さんの「情報化社会の航海図」blogにトラックバック。本稿はいわゆるブランディングについて書かれているわけですが、マーケッタの端くれとしては、やはり見逃せないテーマ。そして、話は、ブランディングから、広告のROIへと流れていく。その中でも広告のパーソナライズについて注目したい。

>パーソナライズされると、「欲しい情報だけが届く...」という話がよくされますが、
>これだと「偶然の出会い」を発生させることはできないでしょう。

これは、まさにその通りと思う。この何十年と、企業のブランド構築のために、マスメディアが主流でした。ところが、企業がROIを広告へも求めるようになり、それが技術革新による広告のパーソナライズ化で実現する!という声がどこ彼処でもささやかれています。でも、これには、私は猛烈に反対。それには、理由が二つ。

1.技術的に早すぎるんじゃないの?
2.ステップ的に早すぎるんじゃないの?

1.技術的な観点
人間の趣味志向って、そんなに簡単なものじゃないと思う。それこそ、巨人ファンが突然楽天ファンになるかもしれない。今まで、クラッシックを聴いていても突然ロックを聴きたくなるかもしれない。人の中には、複数の自分がいると私は信じている。(多重人格というわけではなくて。)そんな1人1人のころころ変わる気持ちを把握するのは、少なくとも現在の技術では無理だと思う。もちろん、上記の偶然の出会いなど、それこそ計算不可能ですよね。

2.ステップ的な観点
プッシュ型の広告がマス(対日本人全員)からいきなりパーソナル(対1人)は飛躍しすぎではないか?それはあまりにも極論過ぎるのではないかと。その中間点、いわゆるセグメント(対ある集団)に対しての情報配信の方が先では?その先にパーソナライズがあってもよいとは思うが・・・。

個人的には、プッシュ型のメディアには、あまりパーソナライズに走らないでもらいたい。ターゲット顧客層にこびず(いいすぎ?)、逆に、ターゲット層以外からの顧客をメディアによって、獲得するという意気込みぐらいでがんばってもらいたい。ターゲット層の獲得は、他の方策の方が効果的だと思う。

というわけで、ごろごろとコーヒーを飲みながらTVを見つつ、緑茶のCMが入ったら緑茶を飲みたくなるのは、私だけでしょうか?緑茶は、あまり好きじゃないんだけど。