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マーケッター見習い(MBAを目指す!)

米国で学んだマーケティング論やIT企業の企画屋としての観点から色々と書いてます。でも、マーケティングってむずかしー。

今日中になんとか

2004-12-15 23:59:46 | スポーツ
継続は力なりなので、なんとか今日中にブログを書きたい。題材はサッカー。大好きなもんで。今日、天皇杯の4回戦でJ2昇格が決まった、ザスパ草津が横浜Fマリノスにかった。ニュースは、草津の検討をたたえる論調や、横浜のふがいなさを嘆く形となっているが、ここ2,3年のカップ戦(ナビスコカップや天皇杯)を見るとJ2以下のチームがJ1のクラブチームを何度も破っていることに気づく。

これは、J1クラブの力が落ちているのではなく、J2以下のクラブチームの力が大幅に上がっているためと考える。Jリーグのパフォーマンスをみても、J1のチーム力が落ちているとは考えられない。そして、数年前までのJ2のクラブチームの選手と比べてみると、明らかに現在のJ2の選手はレベルが高い選手が多い。今、日本のサッカーは明らかに底上げが進んでいる。それはJ2の選手たちを見ればわかる。J1経験者が非常に多いという点と若手の有望選手が多いという点だ。

つまり、J1で活躍しつつも、力を発揮できなかった、調子を落とした、引退するべきでもなくまだまだやれる選手達が、J2という舞台で活躍しているのだ。今日のザスパでも、ゴールキーパーの小島やミッドフィルダーの山口という元日本代表クラスの選手が活躍していた。

一方、高校や大学で活躍しつつもJ1リーグの触手にはかからなかった(もしくは、自分達でさけた)選手達がJ2を踏み台にJ1入りを狙っている。今年の夏休みにオリンピックをにぎわした選手もJ2出身者or元J2出身者が非常に多い。そして、そのチームでの活躍が認められJ1入りを果たした。

これらの現象はなぜ起こっているのか考えたが、理由は2つあると思う。J1への入れ替えと、J2のクラブ数拡大だ。更に言うならば、その下部組織のJFLも充実しつつある。クラブ数が拡大したことにより、選手の受け皿が大きくなった。J1からはじかれたといっても、この世の終わりではなくなった。J2という舞台が全国で用意されている。そして、そのJ2はJ1につながっている。まさに、エクスパンジョンによる正のスパイラルである。

私はこの現象を本当に喜ばしく思っている。Jリーグ100年構想の最初の15年は素晴らしい立ち上がりを見せていると。そして、次の15年には他のスポーツを交えた、総合地域スポーツクラブが立ち上がっていくのではないかと感じる。

その一方で、シュリンクしはじめているプロ野球に大きな不安を覚える。まるで、バブル後にリストラをしそこねた企業のようだ。一時は、Jリーグブームという大きな敵を迎え、危機感をもった。しかし、その表面的なブームが去った後に、安心しきってしまい、何も抜本的な改革を行わなかった。そのつけが回ってきた。そもそもが、サッカーを敵視しているという姿勢そのものが、自分達のファンを見ていない証拠だ。

兎にも角にも、今後の日本サッカーは非常に楽しみであり、日本の野球は非常に不安である。