青みかんと準惑星

小ネタ乗せようかと思ってます。
時々二次系の下書き・・・

10年目の嵐 46

2007-10-05 22:38:28 | 二次系
午後、可憐に誘われ、街に行く予定だった。
着替えてあたしは外に出る。未だに「相変わらず奇抜ね~」と可憐に会う度に言われる。
この10年の間、野梨子とは会うことはなかったが、わりと可憐とは会っていたように思う。親戚、としてではなく友人としてだった。可憐以外とは友人として会う事は無くなった。
可憐と待ち合わせた場所はホテルのラウンジだった。
今日は二人でホテルの上にあるレストランでランチだった。
あたしは可憐を待ちながらコーヒーを頼んだ。
ふと目の前に座っている人の雑誌が目に入る。
”白鹿菜々子チェロリサイタル”
白鹿…。
あたしはその文字に心臓が波打った。
もしかして、野梨子の娘?
年齢的にはそんな感じだった。
…野梨子はいま、どうしているんだろう?
昔、清四郎は野梨子を好きだった。でも野梨子は清四郎を選ぶことはなかった。あたしも清四郎もよく知らない男と結婚した。そしてその後は美童と結婚する道を選んだ。離婚してから清四郎に言い寄り、魅録と付き合って、美童と再婚したと聞いた。
結局美童のことを愛していたのだろうか。
野梨子のことはよくわからない。
彼女が何を目的に何を求めていたのか。
…そういえば、美童ともずっと会っていない。
元気なんだろうか…。
「悠理!」
後ろからポンッと肩を叩かれる。可憐があたしの脇を通り、「お待たせ~。」といいながら、向かい側に腰掛ける。
あたしは可憐に週刊誌の女の子について聞いてみる。
「あの子は、野梨子の子供?」
こっそり指をさして聞いた。
「あ、そうみたいね。和貴泉が後援してるんでしょ。」
ちらっと見て振り返りながら答える。
「千秋さんが先日、お義母さんのところに来てに言ってたわ。野梨子ちゃんの娘のリサイタルをやるって」
「へえ…。」
「千秋さんも驚いてたわ。野梨子そっくりみたいなのよ。」
「そうなんだ。」
「でも野梨子の子供だけじゃないわ、後援は。若手ソリストのリサイタルをシリーズとして、今やってるのよ。」
「ふうん。」
興味あるような、ないような…。
そんな様子のあたしに可憐は苦笑した。
「悠理も行ってみればいいのよ。寝ちゃうかもしれないけど。チケットはお義母さんが持ってるわ。」
「気が向いたらな。」
あたしはそういうとコーヒーを飲み干した。

可憐と食事をして家に帰ると真人が蓮の勉強を居間で見ていた。蓮は余り部屋で勉強をするのを好まない。…確かにおもちゃなどの誘惑の多い部屋ではあったが。
「真人、早かったね?」
あたしは真人に声をかける。
「少し前に帰ってきたところだよ。」
「そう。新しい家庭教師先はどうだったの?」
真人はあたしの顔を見て笑った。
なんだ?
「初の外国人!ハーフなのかな?そんな感じの女の子だよ。美羽ちゃんっていうんだ。今度高校二年生で、プレジデントに通っているんだけど、日本語が微妙に下手なんだ。彼女のお兄さんは上手なんだよ」
「それで、国語?」
「うん。家はなんとか流の家元の家らしいんだけど、日本語が下手なんだ。お兄さんがそこの家元の後継者らしくて、僕より年下だけどなかなかカッコイイよ。」
微かにいやな感じがした。
久々の野生の感か?
「へえ。なんとか流って?」
あたしはどきどきしながら真人に尋ねた。
「うん、余り興味がなかったから忘れたな…。」
「そう…。」
あたしはそれだけ言うと、自分の部屋に向かった。
なんとか流といえば、あたしが認識しているのは野梨子の家くらいだ。
でも野梨子は国語が得意だ。
家庭教師なんて雇わないだろう…。

---
次は魅録です。
あれの開始後のときには魅●(ピー)にしちゃうかも(苦笑)

ちなみに、なんだか怪しげな方向に携帯の中では行ってます。

真人が今後どう絡むのか(笑)

・・・ちなみに今日は微妙に酔っ払いです。
水曜は飲み会で、更新しようと思ったんですけど、だめでした。
昨日は微妙に睡眠不足でPCに向かって少ししたら眠くて耐えられませんでした。
ええと、更新できなかった言い訳です(苦笑)


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2 コメント

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ありゃっ! (りん)
2007-10-06 00:33:07
ヤバイ予感的中?!
真人クン何処へ・・・。あ~魔性の女野梨子の血を引く娘達はみな魔性の女なんでしょうか。
真人クン落ちちゃダメですよー(笑)

そして次回は魅録!その後どーなってるんでしょ。
気になるコメントもあったし、楽しみで~す♪
りんさん (りかん)
2007-10-06 23:35:30
半分くらい的中してるかなぁ(笑)

魅録、どうなっちゃうのか・・。
ちょっと悪い人の方向にいってます。現在(苦笑)

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