こんにちは。 うみママです。
始めに…
今回のうみの件に関しましては
全て飼い主の私の責任です。
色々と批判等もあると思いますが
全て受け入れる覚悟は出来ております。
その上で今回は書かせていただきます。
私達家族がうみの異変に気付いたのは
2月10日の夜
何か歩き方がおかしい?
背中を丸めつま先立ちで歩く様子に不安を抱きました。
食事もあまり取らず心なしか元気もないような・・・
この時すぐにでも病院に連れて行っていれば・・・
翌日2月11日朝
食欲はなく殆ど食べない
でも、昨日より元気そう
ここが最悪の落とし穴
後で調べて知ったのだけど
ワンコは飼い主に心配させないよう
いつも通り可愛がってもらえるよう
体調が悪くても元気に見せる行動を取る仔が多いらしい
私達家族は昨日より少し元気なったことに
安心してしまい・・・
これは私のいい訳ですが仕事も忙しく
もう一日様子を見る判断をしてしまいました。
2月11日の夜
食欲は殆どなし
買って来た食欲のないワンコ用ゼリーに
離乳食用のご飯を混ぜ口の中へ
いつもと違う味に少しは食欲が出た様子
2月12日朝
食欲は全くなし
でも、またまた昨日より元気そう
前日の夜と同じ食事を口の中へ
でも、前日は吐かなかったのに
この日は食べて30分後位に嘔吐
もともと、この日は元気になろうが何だろうが
病院に連れて行く予定だったので
すぐに病院へ
診察を受けレントゲンを撮り
獣医の先生から告げられたのは
「ここでは設備が整ってないのでもっと設備の整った大きな病院へ」
とのこと・・・
心配が焦りにかわりワナワナと震えだす。
紹介状をもらいすぐにそこの病院へ
色々な検査の結果
頚部食道せんこうの疑い
いわゆる食道が裂けているということ
何か食道を傷つけるような異物を飲み込んだよう
この言葉を聞いた私は頭の上に岩を落とされたような衝撃と
同時に涙が溢れ出てしまい
冷静に獣医の先生の説明を聞くことが出来ませんでした。
先生はそなん私に「落ち着かれるまで待ちますよ」と言ってくださいました。
「私がしっかりしなきゃダメ」と自分に言い聞かせ
涙を拭い先生の説明を受けました。
先生の説明は
手術をしなければ数日中に必ず死に至るとのこと
だけど手術をするにもリスクが沢山あると言うこと
① 現状でも急変があり得る
② 小さいので麻酔によるリスク
③ 頚部には大きな血管、神経があり、それによる急変
④ 食道縫合部のもれの可能性
この中でもっともあり得るのが②の麻酔のリスク
今回の手術をするにしても五分五分
先生は「脅すような言い方ですみません」と・・・
「でも、それだけリスクが大きい手術だと理解して下さい」とのこと
冷静でいようと思ってたのですが
先生の言葉の一つ一つを聞く度に
涙が次々と溢れ出て頷くことだけで精一杯でした。
「手術・麻酔等の説明・同意書を作成してきますので
うみちゃんと一緒にいますか?」と聞かれ
「はい。」と答えうみの元へ案内されました。
その時までダルそうに横になってたうみが私を見つけると
立ちあがりジャンプをして私の膝へ
そして私の目を覗き込んで
「ママさん帰ろう」って言っているように見えました。
この日は一日病院で色々検査をされたりで
きっと不安だったんだと思います。
ここ数日、あまり元気がなかったので
うみがジャンプして私の膝へ来てくれた事も嬉しくそんな仕草を見た時
病院ということを忘れ声を出して泣いてました。
「ごめんね。痛かったよね。もっと早く気付いてあげればよかったね。」と
何度も何度も「ごめんね。」を繰り返しうみを抱きしめてました。
先生が同意書を持ってきて
「今日は絶食をして明日の手術になりますので
診療時間中ならずっと抱っこしててもいいですよ」と
「ただお帰りになる時は、うみちゃんが不安になるので笑顔で帰ってあげて下さい」と
言われました。
私は時間が許す限りずっとうみを抱きしめ
体を撫でて声をかけお話をして・・・
でも、涙が次から次へと出てくるんです。
その涙の雫がうみの顔や体に落ちるたびに
うみが私をみつめ「ママさん大丈夫?そんなに泣かないで」って
顔をして私を見つめ返すんです。
痛くて一番辛いのはうみなのに
私の心配をするうみが愛おしくて愛おしくて
強く強く抱きしめることしか出来ませんでした。
うみを抱きしめていられる時間が迫ってきました。
私は先生の言葉を思いだし
「まだダメと決まったわけじゃない」
「50%も可能性がある」
「私がこんなんじゃ、まるで手術が失敗するみたいじゃない」と
心の中で自分に言い聞かせて
「よし。笑顔で帰ろう」と笑顔を作ろうとするのですが
うみの顔を見るとやはり涙があふれて
何度も笑顔を作ろうとトライするのですが
次から次へと涙が出てとまりませんでした。
それでも何とか泣きながらだけど笑顔で
「また明日ね」と言うことが出来ました。
受付で、もう一度説明をうけ同意書にサインをし
先生に「宜しくお願いします」と伝え
車に戻った瞬間に大声で泣いてしまいた。
家に帰り家族に先生から言われたことを伝えました。
娘は私と同じように泣き崩れ
パパと息子は
「うみは、この家で一番気の強い仔だからきっと手術にも耐えてくれるよ」と
この言葉に私も娘も救われました。
「そうだよね。うみは強い仔だから大丈夫だよね」と
でも、私と同じようにパパも息子も娘も
心の中はうみでいっぱいだったと思います。
この日、誰も寝付けなかったと思います。
次の日、みんな口には出さないけど
うみのことを想い心配し無事を祈りながら仕事へ
午後1時半手術開始
(手術予定時間2時間)
あんな小さな体で2時間も耐えられるのだろうか・・・
いや、耐えてお願い。
神を信じない私がこの時ばかりは神にすがり祈りました。
どうか助けてやってくださいと・・・
変われるものなら変わってやりたい
ただ祈ることしか出来ない自分がもどかしい
午後3時少し過ぎ手術終了
先生からは
「手術は成功です。でも、まだまだ油断は出来ない状態です」と・・・
「後10分位で麻酔がさめると思います」とのこと
私は「手術は成功です」の言葉に安心してました。
でも、うみは一時間経っても麻酔から目覚めず
先生からは「とても危険な状態です」と
私は一気に地獄へ落とされた気分でした。
そのすぐ後、麻酔から目覚めたうみ
でも、一瞬だけでまた深い眠りに入り二度と目覚めることはありませんでした。
うみはこの時最後の力を振り絞り
お別れを言いに来てくれたんだと思います。
最後の最後まで家族を思いやるうみが愛おしくて愛おしくて
でも、助けてあげられなかった私には
うみのその気持ちが痛くて辛くて
私はただただ「ごめんね」を繰り返してました。
死因は麻酔によるショック死だそうです。
今月の24日に2歳のお誕生日を迎えるはずだったのに
あまりにも早く、突然の死に私はどうにかなってしまいそうでした。
うみを家に連れて帰り
家族一人一人がうみとの時間を思い思いに過ごしました。
パパと知り合って20年以上
パパの涙を見たのは2回
3回目はこの日でした。
天真爛漫でもの凄くワガママで自己中で
とっても気が強くて
ママが躾のため、たまに大きな声を出しても知らん顔
オシッコを失敗してパパとかママが無言でサークルに入れると
「なんでいれるのよ。出してよ」と言わんばかりに
「ワンワン ワンワン」吠えまくり
でも、その反面とっても甘えん坊でヤキモチやき
くうが誰かに抱っこされていると
うみも誰かに抱っこしているにも関わらず
くうを抱っこしている人に抱っこされたくて
くうを押しのけることも・・・
パパはきっと、そんなことを思い出し涙していたんだと思います。
この日、家族みんながうみを失った悲しみの中にいました。
家族みんなで最後のお別れの時まで今までと変わらずに過ごそうと
それが、うみの為だからと決めたのに
みんなが夜、各部屋に行き私一人になると
うみの体を撫でながら声を殺して泣いてました。
うみを助けてあげれなかった私には後悔ばかり残ります。
2月16日午後7時半頃
うみとの最後のお別れの時がきました。
大雪のおかげで丸三日間うみと一緒に過ごすことが出来ました。
小さな小さな棺に眠っているようなお顔で入ったうみに
「うみ、またね」と告げながら大泣きする私に
うみが「また泣いてる。うみはみんとずっと一緒だよ」と
言っているように見えました。
今頃は虹の橋のたもとで痛みも消え仲間達と楽しく過ごしていることでしょう
ペット達はこの虹の橋のたもとで飼い主を待っているそうです。
そして飼い主がそこへ逝くと一緒に虹の橋を渡るそうです。
うみは、お姉ちゃんが大好きだったけど
順番からするとママやパパのが先
娘は「ママやパパが先に逝ったら私が逝くまで待っててとうみに伝えて」と
ママとパパは先住犬達と虹の橋を渡ることにします。
うみにとってママは怖い存在だったよね。
だって、みんながうみに甘すぎるくらい甘いから
ママが厳しく躾をするしかなかったんだよ。
でもね、でもね、うみ。
ママもうみのこと大好きだったんだよ。
みんなに負けないくらに大好きだったんだよ。
出来ることなら、もう一度この腕に胸に抱きしめたい
うみ、会いたいよ・・・
うみ、今何をしてますか?楽しいですか?
お友達と走りまわり遊んでますか?
うみの元気に走りまわっている姿が目に浮かびます。
うみの愛らしい目や仕草を思い出すと心が痛い。
今もうみを想うと、涙が溢れ出てきます。
まだまだ本来の私に戻るには時間がかかると思います。
ですが、一日も早く立ち直ろうと思います。
それが、うみにとっても一番のことだと思うし
くうのためだとも思うので・・・
うみ、またいつか逢おうね。
それまでほんの少しの間お別れだね。
うみ、いつもいつまでも大好きだよ。
あなたに逢えてママは幸せだったよ。
私達の家族になってくれて本当にありがとう。
ずっとずっと忘れないよ。