金曜日、午後4時58分。Kさんは下に暖房を消しに行った。メールもチェックしたし、パソコンをシャットダウンしてしまおうか...と考えていたところにFAXの音が響いた。
そもそもこんな時間のFAXというのは、良いFAXであろうことはない。某書店さんの宣伝(も時々くるのだが)ではあるまい。見る前からそれは分かっている「所蔵調査」だ。
普通こんな時間に「所蔵調査」のFAXを送ったりはしない。先方に失礼だし、どうしても先方を急がせる結果になるから。急ぎでなければ、月曜日の朝に送れば良い。それにそういう無茶はしないように学生にきちんと言うべきなのだ。4時ごろに明日○○大学に閲覧に行きたい、なんて利用者が来ると「それはちょっと...」と話し始めることになる。もちろん、FAXというのはだいたいすぐ返ってくることが多い。4時くらいならば、「すいません、よろしく」とでも侘びて送ってしまうし、先方もすぐに返事をくださるのだけれど。
やってきたFAXは、間違いなく「所蔵調査」らしかった。流れてくるFAXの送信ヘッダが見える。...見慣れた大学名。ここで最初の「あ~ぁ~」「はぁ~」から「おいおい」となってしまう。その大学は、自分の母校だった。
大学時代に大学図書館というものをあまり利用したことはなかった。もちろん、レファレンス(または大学間相互利用)というサービスを利用したこともない。友人が何度か利用したことはあって、なかなか親切だったと記憶しているが。だから、FAXの送信先に書かれている担当者の名前(には少ぉし記憶があるようなないような)や顔はまったく思い出せない。5年も経てば、同じ担当者とは限るまいが。
ちなみに利用したい人は、自分の出身学部の学生だった。学年や専攻までは分からぬが。つまりかわいい後輩...なわけですな。想像どおり、次の月曜からその次の月曜までの間で利用したいということだった。
ごく一般的に考えて終業時間の2,3分前に来たFAXに当日中に回答してあげなければいけない、という義理はない。FAXを受け取っても「じゃこれは明日でよろしく」というケースが多い。(もちろん、来室希望日は確認するが)
けれど今回のケースは、この資料が多分卒論に必要で(うちの学部の卒論締め切りはクリスマス前だから、かなり)、切羽詰ってるんだろうことは想像に難くない。もしかしたら同じく終業時間をすぎたライブラリアンがFAXの回答を待っているかもしれない。だいたい5分か、どんなに時間がかかっても10分程度でできること。きっと泣きつかれたなんだろうなぁとか断りきれなかったんだろうなぁとか考えながら、(私としては例外的に)回答することにした。理由の一つには、次の月曜が月初めの閉室日だから、もし万が一来られたら困る、というのもある。
閉室作業のついでに資料を探してきてもらう。利用したい論文がどれかは知らないが、資料はあった。「ふぅん、よしよし」とちゃきちゃき回答を書き始めたのだが、何だかタイトルが違う。OPACを見ても確信は得られない。奥付に正しいタイトルが書かれていたのでOKだったが。ちょっとしたタイムロス。
回答欄に複写料金等も教えて、とあったのでそれも書き込む。等って何だろう? 他に特に事前に説明することはない。(いや今思い出した、両替はできません、小銭をご用意ください、って書いてあげても良かったな)忘れてはいけないのが、月曜の閉室、次の月曜は来ないでね、と書かなくてはいけない。
慌てていると、つまらないところで間違いをするので、チェックしてもらってからFAXを送る。まぁ所要時間5分~10分というところ。いつも乗る15分のバスに間に合ったので、多分。
私は卒論で他大学の資料など使わなかったけれど(というより参考文献、引用文献がそもそも両手に満たない程度だったので(笑・程度が知れる...))、卒論、修論、博論などなどを書かれる皆様、資料集めは早い目にお済ませください。年末年始は、図書館も閉まっておりますので。
これでかわいい後輩が火曜に来ないのだったら、また怒り爆発となるのでしょう。おいおい、あんなに急がせといて、ってね。しかしそれも良くあるケースです。後輩が来る日を楽しみに待ちましょう。
そもそもこんな時間のFAXというのは、良いFAXであろうことはない。某書店さんの宣伝(も時々くるのだが)ではあるまい。見る前からそれは分かっている「所蔵調査」だ。
普通こんな時間に「所蔵調査」のFAXを送ったりはしない。先方に失礼だし、どうしても先方を急がせる結果になるから。急ぎでなければ、月曜日の朝に送れば良い。それにそういう無茶はしないように学生にきちんと言うべきなのだ。4時ごろに明日○○大学に閲覧に行きたい、なんて利用者が来ると「それはちょっと...」と話し始めることになる。もちろん、FAXというのはだいたいすぐ返ってくることが多い。4時くらいならば、「すいません、よろしく」とでも侘びて送ってしまうし、先方もすぐに返事をくださるのだけれど。
やってきたFAXは、間違いなく「所蔵調査」らしかった。流れてくるFAXの送信ヘッダが見える。...見慣れた大学名。ここで最初の「あ~ぁ~」「はぁ~」から「おいおい」となってしまう。その大学は、自分の母校だった。
大学時代に大学図書館というものをあまり利用したことはなかった。もちろん、レファレンス(または大学間相互利用)というサービスを利用したこともない。友人が何度か利用したことはあって、なかなか親切だったと記憶しているが。だから、FAXの送信先に書かれている担当者の名前(には少ぉし記憶があるようなないような)や顔はまったく思い出せない。5年も経てば、同じ担当者とは限るまいが。
ちなみに利用したい人は、自分の出身学部の学生だった。学年や専攻までは分からぬが。つまりかわいい後輩...なわけですな。想像どおり、次の月曜からその次の月曜までの間で利用したいということだった。
ごく一般的に考えて終業時間の2,3分前に来たFAXに当日中に回答してあげなければいけない、という義理はない。FAXを受け取っても「じゃこれは明日でよろしく」というケースが多い。(もちろん、来室希望日は確認するが)
けれど今回のケースは、この資料が多分卒論に必要で(うちの学部の卒論締め切りはクリスマス前だから、かなり)、切羽詰ってるんだろうことは想像に難くない。もしかしたら同じく終業時間をすぎたライブラリアンがFAXの回答を待っているかもしれない。だいたい5分か、どんなに時間がかかっても10分程度でできること。きっと泣きつかれたなんだろうなぁとか断りきれなかったんだろうなぁとか考えながら、(私としては例外的に)回答することにした。理由の一つには、次の月曜が月初めの閉室日だから、もし万が一来られたら困る、というのもある。
閉室作業のついでに資料を探してきてもらう。利用したい論文がどれかは知らないが、資料はあった。「ふぅん、よしよし」とちゃきちゃき回答を書き始めたのだが、何だかタイトルが違う。OPACを見ても確信は得られない。奥付に正しいタイトルが書かれていたのでOKだったが。ちょっとしたタイムロス。
回答欄に複写料金等も教えて、とあったのでそれも書き込む。等って何だろう? 他に特に事前に説明することはない。(いや今思い出した、両替はできません、小銭をご用意ください、って書いてあげても良かったな)忘れてはいけないのが、月曜の閉室、次の月曜は来ないでね、と書かなくてはいけない。
慌てていると、つまらないところで間違いをするので、チェックしてもらってからFAXを送る。まぁ所要時間5分~10分というところ。いつも乗る15分のバスに間に合ったので、多分。
私は卒論で他大学の資料など使わなかったけれど(というより参考文献、引用文献がそもそも両手に満たない程度だったので(笑・程度が知れる...))、卒論、修論、博論などなどを書かれる皆様、資料集めは早い目にお済ませください。年末年始は、図書館も閉まっておりますので。
これでかわいい後輩が火曜に来ないのだったら、また怒り爆発となるのでしょう。おいおい、あんなに急がせといて、ってね。しかしそれも良くあるケースです。後輩が来る日を楽しみに待ちましょう。