オールド レノンストリート物語

元オーナー通称レノマスが語る自由が丘にあったレノンストリートの話です。あの頃の時代の仲間、全員集合!

レノンストリートの誕生物語2

2007-10-03 16:59:46 | Weblog
動機はもちろん経営者として、どうして店の売り上げを上げられるかと言うことである。もっとも簡単な方法として、どうにかして昼と夜と両方で稼げれば自然と、売り上げが上がるわけである。
(店を拡張しない場合) また当時は、店の数も今ほどなかったので、それも可能に思えた。
そんな時に、新しい店の形態として、イギリスのパブが紹介され始めた。そこで1号店の銀座のパブカーデナルには、暇をみつけてよく視察しにいった。
そうだ、この形式でいこうと思った。流行好きのお客は、本場通りに演出された、このイギリス的な空間で、楽しんでいるが、今回僕は単なる他店のコピーでなく、新しいオリジナルな空間を作ろうと計画した。時代背景も、大正時代風、イギリスでなくフランス、アールヌーボーでなくアールデコを基本デザインに決定した。とにかくインテリアのアイデアを得る為に、インターネットなど普及してない当時は、外国輸入雑誌が唯一の情報源で、よく銀座のイエナにかよった。ボーグ、ラメゾン、エルを中心に、特に今注目の店の写真や、モデルがバーでポーズを取ってる写真からヒントを得た。その中で、特に、基本構想に影響したのは、ラメゾン誌に載ってた、イギリスのパブでなく、フランスの小さなバールの写真であった。このイメージにアールデコ調のカウンターと大正風、ジャパンモダニズムをミックスしようと考えた。そして基本になるアールデコのパターンをイングリッシュサンライズのデザインに決定した。