いつも私が本を収納している本棚とは離れた場所にその画集はあった…
『ナルシスの祭壇 山本タカト画集』(絵・山本タカト)である。
この画集は耽美とか退廃的といった言葉がよく似合うと思う。画集を開いてみると、男か女かはっきりしないような人たちの裸体なんかが艶めかしく描かれていたり、しかも縛られてたり、血を流していたりとなかなかエロティクで危ない香りが漂っている。しかも山本タカトさんの浮世絵のような画風ときれいで細かい絵が、唯でさえ怪しい画集の雰囲気を更に怪しく危険なものにしている。
一年前の今頃、本屋さんでこの画集を初めて手にした時、私はエロい…と感じた。しかし描かれた世界が余りにも徹底していたからか美しいとも感じた。値段は3000円近くと私にとってかなりの額だったのだが、この画集の世界を独りでゆっくりと味わいたくて結局買ってしまったのだった。
しかし問題もある。たまに私の家に来る友人や両親、そして恋人なんかにこの画集を見られて平気でいられるほど私の神経は図太くないのだ。そのため、この画集はいつも私が使っている本棚から離れ、かなり目立たぬ場所に片付けられている。さすがにエロ本をベッドの下に隠す男子学生のようなことはしてないが…。
『ナルシスの祭壇 山本タカト画集』(絵・山本タカト)である。
この画集は耽美とか退廃的といった言葉がよく似合うと思う。画集を開いてみると、男か女かはっきりしないような人たちの裸体なんかが艶めかしく描かれていたり、しかも縛られてたり、血を流していたりとなかなかエロティクで危ない香りが漂っている。しかも山本タカトさんの浮世絵のような画風ときれいで細かい絵が、唯でさえ怪しい画集の雰囲気を更に怪しく危険なものにしている。
一年前の今頃、本屋さんでこの画集を初めて手にした時、私はエロい…と感じた。しかし描かれた世界が余りにも徹底していたからか美しいとも感じた。値段は3000円近くと私にとってかなりの額だったのだが、この画集の世界を独りでゆっくりと味わいたくて結局買ってしまったのだった。
しかし問題もある。たまに私の家に来る友人や両親、そして恋人なんかにこの画集を見られて平気でいられるほど私の神経は図太くないのだ。そのため、この画集はいつも私が使っている本棚から離れ、かなり目立たぬ場所に片付けられている。さすがにエロ本をベッドの下に隠す男子学生のようなことはしてないが…。