埋まりゆく本棚

読んだ本の感想なんかを好き勝手に綴ってます。最近忙しくてなかなか本が読めませんが…。

分からない本

2005年11月29日 22時29分22秒 | diary
 今日は学校の授業で使用しているテキストについて…。

 私は大学に入ってから、講義のテキストとして指定された本はとりあえず全部揃えてきた。例えば、憲法の本とか経済学の本、教育関係の本、語学、マスメディアについて書かれた本や地図帳なんかもある。どの本も全てとはいかないが、半分ほどは目を通しているし(テスト、レポートもあるしね)、授業中ヒマな時はおもしろそうなところだけ読んだりしていた。

 しかし、今学期買ったテキストの中でどうしてもおもしろく思えないものがある…。現在、情報倫理学についての授業を受けているのだが、そのテキストがあんまりおもしろくないのだ。この授業ではネット犯罪とかネット上のプライバシーなんかを扱っている。そのためテキストにもコンピュータ関係の語句なんかが至るところに散りばめられていて、免疫のない私にとって読むのはかなりしんどい…。だってソフトウェアってなに!? データベースってなに!? オブジェクトコードって何よ!? もうカタカナ語が分からないので、頑張って文章を追ってみても全然頭に入ってこない。う~ん、このテキストは2500円もしたのに…。2500円も払っているんだからなんとか有効活用したいんだけど…無理だぁ… というわけで、私はこの本の背表紙を見るたびに、2500円あれば他に何が買えたか想像せずにはおれない…。

ハリー・ポッター

2005年11月28日 21時08分07秒 | 小説
 先週は図書館で4冊ほど本を借りたのに、最近はそれに手をつけずにハリー・ポッターを読んでいる。なぜなら、劇場版の「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」の宣伝をテレビで観ていて、なんとなく小説の方を読み返したくなったからだ。
 この土日は『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』を読んだし、今は『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』を読んでいる最中だ。この二作の日本語版は上下巻に分かれておりさらにハードカバーなので、かなりかさばるしもちろん内容も豊富だ。
 いったい上映時間の157分に、この豊富な内容は収まるのだろうか…? 私はハリー・ポッターシリーズを過去に2作品観たのだが、小説の方と比べるとどちらも少し物足りなさを感じたため、今回の映画はどんな出来なのか少し気になっている。

会社名の由来って…

2005年11月26日 18時10分21秒 | その他
 昨夜は大学の友人5人で飲んでしゃべってたら、いつの間にやら日付が変わって今日の朝の5時。どーでもいい話から深い話まで…楽しい夜だった。でもおかげで今日は睡眠不足のため頭がぼーっとしている。眠い…

 昨日はまた図書館で本を借りてしまった。最近けっこう忙しいのに読む本がどんどん増えていく…。

本間之英『誰かに教えたくなる 社名の由来』講談社

 本のタイトルを見れば分かると思うけど、この本はいろんな会社や企業の名前の由来を紹介している。エーザイとか月桂冠とかハウス食品とか高島屋とか永谷園とか資生堂とか丸善とかミサワホームとかアデランスとか…もうありとあらゆる会社の社名の由来が紹介されている。会社名は聞いたことがあってもその名前の由来は知らないってことは多いと思う。でもこの本を読んでみると(まだほんの少ししか読んでないけど)、どの名前にも熱い気持ちが込められていることは分かる。まぁ当たり前か…子どもの名前だってみんな考えに考え抜いて、子どもへの想いや夢をその名前に託す。会社の名前だってそれと同じなのだ。
 ちなみに私は朝日生命の名前の由来がおもしろかったのでけっこう好きだ。どんな名前の由来なのか気になる人は、この本を是非読んでみてください☆ ただし…社名の由来っていわゆるトリビア(ムダ知識)だけど…。

 

本を借りた☆

2005年11月24日 19時34分20秒 | diary
 つい1週間ほど前は読む本がない…とか言っていたけど、今日は大学の図書館で予想外に本を借りてしまった。もともと今日は、ある授業の課題の参考になりそうな本を探しに図書館へ足を運んだのだった。しかしお目当ての本は見つからず…。いつのまにやら私は課題のための本を探すという当初の目的を忘れ、おもしろそうな本を探して本棚の前をうろちょろしていたのだった。まぁ、こんなのはよくあること…。でも今日はちょっと調子に乗りすぎたのか、新書を3冊も借りてしまった。

藤倉雅之『大学院へ行こう』講談社現代新書
植島啓司『性愛奥義』講談社現代新書
黒野耐『「戦争学」概論』講談社現代新書

 講談社現代新書の本ばっかりなのは、多分この新書独特のカラフルな背表紙に目が奪われてしまったからだと思う。さっそく今日読み終わってしまったのは『性愛奥義』。タイトルはこんなだしちょっと借りるのは恥ずかしかったんだけど、読んでみるとなかなか哲学的な内容だった。読んだ感想を一言で言うなら、愛し合うにはやっぱりお互いへの気持ちが大事なんだなぁといった感じ。筆者は、インドの『カーマ・スートラ』はわいせつなイメージがあるが、実際に『カーマ・スートラ』が語るのは「愛の技術」であると言っておりなかなか興味深かった。
 『大学院へ行こう』は大学院がどんなところなのか興味があったので借りた。こちらはまだ読んでいない。次に読もうと思っているのは『「戦争学」入門』。最初は物騒なタイトルだなと思ったのだが、物騒だからという理由で読まないのはどうか…と思い借りてみた。「普段読まないような分野の本も読み、知識の引き出しを増やしていこう」というのが、私が大学に入ってからのモットーなのである。残りの2冊の新書についても、読み終わったらまたここで感想を記していくつもりである。
 

ONE PIECE

2005年11月23日 10時55分35秒 | マンガ
 昨日は午後から少しお買い物へ。かわいいコートとかも色々試着したけど、冬ものって値段が高いから夏みたいにどんどん買うわけにも行かず…。なんか不完全燃焼に終わった買い物だった。う~ん……
 その時、ついでに本屋さんへ寄って、昨日はマンガを二冊買った。

尾田栄一郎『ONE PIECE』巻38・39 集英社

 何年か前からアニメ化とか映画化とかしてるしこれはかなり有名だと思う。私の周りでも「昔読んでた」とか「○○巻まで読んでた」っ言う人は結構いる。でも未だに読んでる人はいないかもしれない。私自身もう大学生やしそろそろ『ONE PIECE』は卒業したほうがいいかもなぁと思っているんだけど、でもやっぱりコミックスが出たら買ってしまう。
 この物語は、海賊王をめざすルフィとその仲間たちの「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」をめぐる冒険を描いている。ルフィたちは数々の冒険のなかで、すごく強いやつとか悪いやつとかと闘ったりする。そんな戦闘シーンもいいけど、私が『ONE PIECE』の中でいちばん好きなのは感動できるシーン。ベルメールさんの話とかビビとのお別れのシーンとか、サンジと海上レストランの話なんかが(読んだ人しか分かんないかも…)私がすごく感動してしまったシーンである。『ONE PIECE』を読むと友情とか愛っていいなぁってガラにもなく思ってしまうし、なんだか胸がじんじんしてきてしまう。う~ん…やっぱり『ONE PIECE』卒業はまだまだ無理なようだ
 

オーデュボンの祈り

2005年11月21日 22時02分14秒 | 小説
 今日は、ここ最近読んでおもしろかった本の紹介でも…。

 まず思いつくのがこの本。

伊坂幸太郎『オーデュボンの祈り』新潮文庫

 なんとなく気になっている本って、いつか買おういつか読もうと思っていても、なかなか読む機会がない。(少なくとも私の場合は)この本と私の出会いは今年の春ごろまで遡る。春…まだ太陽がぽかぽかしてて暖かかった頃、普段あんまり読書する姿を見ることのなかった友人が、珍しく熱心に本を読んでいる。「何読んでんの?」という私の質問に対して、彼女は「オーデュボンの祈り」と答えた。さらに彼女は姉におもしろいからと勧められ読んでみたけどほんとにおもしろいと言っていた。気になる…。それからしばらくして本屋さんへ行くと、文庫のコーナーにあの『オーデュボンの祈り』が平積みされていて、さらにポップ広告もなされていた。ここまでされると私も『オーデュボンの祈り』を読んでみたくなってしまう…。しかし私は夏が過ぎ秋が来ても、まだ読む機会を得ないでいた。
 そして夏休みの終わった10月、私はまた別の友人があの『オーデュボンの祈り』を持っているところに出くわした。とりあえずどんな話か聞いてみる。
 コンビニ強盗に失敗した男が、江戸時代から外と交流を絶っている島に行く話で、その島には変な人がいっぱいいるという。例えば未来が見えて喋るカカシとか、地面に寝そべって自分の心臓の音を聞いている女の子とか、島の人に殺人を認められていて拳銃持っている男の人なんかだ。その島である日喋るカカシが殺されてしまう。友人はここまで説明すると「ほ~ら、気になるやろ?」と言った。そりゃそんな説明されたら気になってしまうに決まっている! 早速私はその友人から『オーデュボンの祈り』を借りた。そして読んだ。読んでいる間は続きが気になって気になって仕方がなかった。そして読み終わった時は、こんなにおもしろい本が読み終わってしまってなんかさみしいなと感じた。読後にこんな気分を味わうのはかなり久しぶりだったので少し感動してしまった。未来の見えるカカシがなんで殺されちゃうんだという疑問に対しても納得のいく解決がされていたし、一味変わったミステリーとして楽しめると思う。こりゃ、伊坂幸太郎さんの他の作品も読んでみなきゃなと思っているのだけど、やっぱりなかなか買ったり読んだりできずにいる…。

紅葉狩り

2005年11月20日 14時28分07秒 | diary
 そろそろ京都も紅葉の季節ということなので、昨夜は青蓮院のライトアップへ、今日の午前中は嵯峨・嵐山の紅葉を見に出かけた。
 
 青蓮院は今回のライトアップと同時に、これまで秘蔵だった御本尊の御開帳も行っている。御本尊の曼荼羅は、青蓮院という名を表しているがごとく、背景は深いブルーで彩られていた。またライトアップの方も、青い小さな電球によって暗い庭一面がまるで星空のようになっていたり、竹林が青白い光の中で幻想的な雰囲気をかもしだしていた。
  
 嵐山の方は、今日は太陽も出ていたので思っていたほど寒くはなかった。JRの嵯峨嵐山駅で降り、30分程かけて常寂光寺というお寺まで散歩がてら歩いて行った。こちらはもう紅葉が結構良い感じに色づいている。常寂光寺の紅葉もきれいに赤く染まっていたので、携帯電話で写真を40枚ほど撮ってしまった。また、嵐山にはコロッケとか焼き芋とかみたらし団子とかほうじ茶ソフトとか湯豆腐とかおばんさいとかのお店がたくさんあって、私はどれも食べてみたくてたまらなかった。シフォンケーキの看板を見たときはもうお店に入りたくって入りたくってたまらなかった…。でも財布には小銭しかなかったので入れなかった…(泣) また今度はちゃんとお金を持って嵐山に行こうと思う。うん…絶対にそうしよう!!

昨日・今日はこの本を持って行きました。
『るるぶ 楽楽 京都』

なんでそんなもの盗むんだろ…?

2005年11月19日 13時09分01秒 | 小説
 推理小説に登場する怪盗とか怪人といえば、まずアルセーヌ・ルパンとか怪人二十面相なんかが思い浮かぶ。(彼らの登場する小説は冒険小説の雰囲気も漂っているけど…)もちろん私は彼らの登場する作品は好きだ。でも今日は最近私が読んでハマっている別の怪盗を紹介したい。
 その怪盗とは、エドワード・D・ホックが造り出した怪盗ニック・ヴェルヴェットである。ニックは価値のないものだけを二万ドルの報酬と引替えに盗む。依頼人と二万ドルの報酬のために、彼はプールの水を盗んだり、山の雪を盗んだり、他にも禿げた男の櫛とか体重計とか昨日の新聞とか、あと大リーグのチームなんかを盗んでいる。もちろんこんな価値のないものを盗んでもらうために大金を払っている依頼人の背後に犯罪の気配がないわけがない。ニックは盗みを成功させながら、なんでこんなものを盗んで欲しいのだろうという読者の疑問もすっきり解決してくれる。
 作者のエドワード・D・ホックはこれまで数多くの短篇を造っており、その数は1000篇近くにのぼるという。もちろんニック・ヴェルヴェットが登場するのも短篇で、そちらも数が多く、まだ全て日本語に訳されていない。早く他の作品も読みたいものである。

『怪盗ニック登場』
『怪盗ニックを盗め』
『怪盗ニックの事件簿』
『怪盗ニック対女怪盗サンドラ』 すべてハヤカワ文庫

何読もうかな…??

2005年11月17日 18時38分07秒 | diary
 私のかばんには文庫や新書なんかが必ず一冊は入っていて、通学の電車の中で読んだり、ちょっと時間が空いたとき(そして授業がつまらないとき)なんかに読んでいる。先日までは国際結婚について書かれた新書を読んでいたんだけど、それも読み終わってしまった。でも最近は図書館行ったり、本屋さん行ったり、誰かに本を借りたりとかしてないので、読む本がなくてちょっと困っている。
 こんなときは家の本棚を漁るしかない…! 多分、本棚の隅っことか後ろの方に買ったはいいけどまだ読んでない本があるに違いない…! と意気込んで本棚を調べてみたらこんな本が出てきた。

石田衣良『波のうえの魔術師』文春文庫
鹿島茂『明日は舞踏会』中公文庫
島田荘司『占星術殺人事件』講談社文庫
ジョン・ディクスン・カー『三つの棺』ハヤカワ文庫
ディクスン・カー『仮面劇場の殺人』創元推理文庫

 こんなに未読の本がたまっていたとは…。『波のうえの魔術師』は小説。『明日は舞踏会』は十九世紀のパリの女性の生活などを紹介した本。そして後の三作品は推理小説である。実はこの三冊の推理小説を買ったのは高校三年の頃だった。好きな読書を控え受験勉強に励んでいた私は、本屋さんで参考書を見るついでに小説のほうも覗き、読みたい本があった場合はとりあえず買っておいたのである。(というかこの場合、お金がないのでたいてい参考書は買わず、小説だけ買って帰った…受験生のくせに…)しかし受験勉強をほったらかして五百ページもある推理小説を読むわけにもいかず、「よし、受験が終わったらこの本を読むぞ」という決意を胸に本棚にしまいこんだのだ。この本たちは私が金沢から京都に引っ越すときもダンボールに詰められ運ばれた。そして今の本棚に落ち着いたのである。 
 しかし若干落ち着きすぎたらしく、この三冊の推理小説はここ一年ほどずっと本棚の隅っこの後ろの方に鎮座していたようだ。本としてはあんまり恵まれた人生(本生?)とはいえないかもしれない。どうもすいません…。
 というわけでこの三冊の推理小説の中から、次に読む本を決めたいのだけどどれにしようか…? 登場人物の名前を覚えるのが大変だし、あんまり人が登場しない作品を読みたいのだけれど…う~ん…

この世の果て

2005年11月16日 16時11分37秒 | マンガ
 今日は大学の授業が休講なので、学校へは行かず、たまった課題を片付けつつ本を読んだりしている。さっきまではマンガを読んでいた。

佐々木倫子『Heaven?』小学館

 佐々木倫子さんといえば『動物のお医者さん』や『おたんこナース』なんかが有名だろうか。これらの作品もおもしろいが、この『Heaven?』もなかなかおもしろい。

 主人公の伊賀観は黒須仮名子にスカウトされ「ロワン・ディシー(この世の果て)」というフレンチレストランで働くことになった。レストランのオーナー黒須はかなりハチャメチャな女性だし、伊賀観以外の従業員たちはフレンチレストランで働くのは全く初めて。つまりシロウト。そして彼の働くレストランは潰れるというジンクスを持つシェフ。こんなかなり個性的なメンバーが集うレストランで伊賀観は働くことになったのだ。こんなメンバーがそろっているんだから、「ロワン・ディシー」が普通のレストランであるわけがない。なんとこのレストランは墓場の中にあるのだ…。
 佐々木倫子さんの作品には彼女独特の静かなおかしさがあるが、この作品にもそんなおかしさは健在している。ちょこっと笑いたいときなんかにお薦めの作品である。