先日、実家を建て替えることになり、物置を整理していたときに出てきたのがこのカメラです。
オリンパス・ペンEE2といって、昭和44年に発売されたものです。当時、小学生であった私は電車に興味があり、電車の写真をこのカメラで取り捲ったものです。
で、もう使い物にならないと思っていたのですが、試しにフィルムを入れて、シャッターを押すと動くので、10枚ほど撮って写真屋に持って行きました。その写真屋のマスターが超がつくほどのカメラマニアで、いろいろとこのカメラについて教えてくれました。
このカメラはハーフサイズカメラといって、フィルムの半分を使って撮るので、24枚撮りのフィルムでは48枚撮れるのです。
そして、恐る恐る現像してもらったところ、下のような写真が出来たのです。
35年も前のカメラでもしっかりと撮れるものですね。
マスター曰く、このカメラは電池を使わないので、長年経ってもレンズさえしっかりしていれば大丈夫とのこと。
当時、12800円であったことも教えてくれました。
ただ、35年前の価格で12800円は相当高価なものです。そんな高価なものを小学生の私になぜ親は買ってくれたのかというのが不思議でした。
母親に尋ねてみると、「小学校の先生からいつも落ち着きがない子といわれていたので、カメラでも持たせたら少しぐらい落ち着くかと思って・・・」
「今日は心臓病の専門医試験、月末からは法科大学院の前期試験が始まるので、最近は忙しい。」と話すと、母は「そんなややっこしいことに足を突っ込まず、医者だけやっておきなさい。」と呆れていました。
まあ、せっかくの高価なカメラでしたが、35年経っても「落ち着きがない子」は変わっていないようで・・・(笑