Dior、
差別発言の著名デザイナー解雇へ
フランスを代表する高級服飾ブランド、クリスチャン・ディオールは1日、差別発言をしたとして刑事告訴されていた、世界的に著名な英国人デザイナー、ジョン・ガリアーノ氏(50)を解雇する方針を固めたと発表した。同日開幕した2011年秋冬パリ・コレクションに暗雲が広がっている。
差別発言問題が深刻化したのは、2月28日の英大衆紙サン(電子版)の報道が引き金だった。ガリアーノ氏がパリのカフェで酒に酔い、近くの客に「(ナチスドイツの)ヒトラーが大好きだ。おまえたちのようなやつらは死んでいたかもしれない」などと暴言を吐く姿をとらえた映像を公開。この映像は、昨年12月中旬にユダヤ系住民が多い地区で撮影されたという。
AFP通信によると、ガリアーノ氏側は差別発言をした事実を否定し、名誉毀損(きそん)で訴えるとしている。パリ警察は2月28日に同氏から事情を聴き捜査に本格着手。また、この映像とは別件で、48歳の女性が昨年10月に身体的特徴を侮辱されたとして刑事告訴をしているという。
クリスチャン・ディオール広報担当は1日、朝日新聞に対し、4日に予定されているパリコレのショーについて「現時点では実施する方向だ」と語った。ただ、捜査の行方しだいでは、同氏自身のブランド「ジョン・ガリアーノ」のショーとともにキャンセルされる可能性もある。
(朝日新聞)
■「氣志團」に謝罪要求 ナチ制服姿「許容されないことだ」
ユダヤ人人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」(本部・米ロサンゼルス)は2月28日、日本の人気バンド「氣志團」がテレビ番組でナチス親衛隊(SS)の制服のような衣装を着ていたのは、ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の被害者らユダヤ人の感情を踏みにじるものだとして、謝罪するよう求めた。
抗議声明によると、氣志團が出演したのは2月23日放送のMTVジャパンの番組で、今後はナチスを想起させるような衣装を着ることをやめるよう求めた。「日本以外の文明国家では許容されないことだ」として、放送したMTVジャパンなどに対しても分別を持つべきだと指摘した。
同センターは、反ユダヤや人種差別的な活動を監視している。1995年には日本の大手出版社の月刊誌が掲載した「ナチ『ガス室』は捏造だった」とする記事に抗議、同誌は廃刊となった。(AP)
■「氣志團」がお詫び
日本のロックグループ「氣志團」がテレビ番組に出演した際、ナチス・ドイツの親衛隊(SS)の制服に似た衣装を着ていたとして、ユダヤ人人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」(本部・米ロサンゼルス)が抗議している問題で、氣志團が所属する「ソニー・ミュージックアーティスツ」は1日深夜、同社のウェブサイト上で、同センターや関係者に対し「非常にショックを与えたことを深く謝罪するとともに、深く反省いたします」などとした日本語と英語の「お詫び」を掲載した。
「お詫び」は、同社の代表取締役2人の連名で、「氣志團の衣装に関しては、決して思想的な背景を有するものではありません」と説明。そのうえで、「メンバーも同様に深い謝罪と深い反省を示しています」「忠告を真摯(しんし)に受け止め、今後は、指摘のあった氣志團の衣装は一切使用せず、直ちに廃棄いたします」としている。
(読売新聞/niftyニュース)
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ファッションというものは主張を含みますよね。
とても大切なものだと思うし、表現の有効な手段だと思います。
ある種の表現が世界中で流行したら、
そのものに対する感覚がまひするのは火を見るよりも明らか。
人権団体が強く抗議するのも当たり前だと思います。
日本でも同じ時期に同じようなことが起こりました。
以前、廃刊に追い込まれたのは《マルコポーロ》、
編集長は解任、出版元の文芸春秋社の社長は辞任したそうです。
>「メンバーも同様に深い謝罪と深い反省を示しています」
これは身につけた本人たちのコメントもあるべきでは?と思います。
少なくともロッカーであると自認するのであれば。