見直される「悪役」 平清盛
今年の大河ドラマの主人公にもなっている、平清盛(1118年~1181年)。
日本の歴史上、彼ほど長きにわたって「悪役」の評価を与えられ続けた人物は多くありません。
国民的文学作品である「平家物語」で、悪逆非道の徒として叙述されたことが
清盛のその後の評価を決定づけてしまいました。
しかし、清盛の実績を丹念に追うと「悪役」にふさわしい「奢り高ぶる権勢者」としての
清盛像にまつわる事柄は、そのほとんどが清盛の最晩年の行動に起因するにすぎず、
「平家物語」の語る清盛のイメージはきわめて一面的であることを知ることができます。
清盛はその後700年続く武家政治の原型をつくりあげた人物であり、
後世の歴史に与えた影響の大きさは、けっして単純な否定的評価で片づけられるものではありません。
山川出版 日本史リブレット人25巻「平清盛」では、清盛の事績を追いながら、
「武家政権の創始者」としての清盛の歴史的位置づけを明確にしたうえで、
平安時代末期の歴史の激動が一人の政治家の評価を大きく転回させていく過程を叙述しています。
(J-CastBOOKウォッチ)
これは本の宣伝にすぎないといえばそうなのですが、
嬉しいので取り上げてみました。
その後の日本の歴史に与えた影響など、
ドラマを観ながら副読本として読むのも面白いかもしれませんね。
短い記事ですみませぬ。
GWなのでご容赦くださりませ^^
あ、いつもですけど^^
敗者はどうしても悪く書かれがち。しかも勝者である源氏に義経という日本人好みの敗者がいるので同情もされなかった。(一時的とは言え、権力・財力を独占したのも、恨まれる要因ですね)
でも、この大河をきっかけに、違う側面から見る人が増えるといいな。今、鎌倉幕府成立も1192年と考えなくなっているんですから、新しい知見を取り入れたいものです。
連続コメント、ありがとうございます。
すっごく嬉しいです、励みになります。
>しかも勝者である源氏に義経という日本人好みの敗者がいるので同情もされなかった。
たしかに、義経を軸に据えると、いろんな関係が取り込めて、
面白いですしね。
驕る平家と言うけれど、
あの美意識は美しいですよね。
平家納経を見て溜息出ましたものね。
でも、やっぱり800年前にあれ、というのは驕りの一種だったのかな。くらくらしそう^^
>鎌倉幕府成立も1192年と考えなくなっているんですから、
>新しい知見を取り入れたいものです。
テレビでも面白い番組がいろいろあって、歴史への敷居が低くなったというか、
興味ある人が増えたのはいいですよね。
昭和史に繋がるといいんですが←自戒をこめつつ^^