まろうさぎさんの
「さもありなん×ロストケア」
Special Screening イベントレポ
まろうさぎさんから、素晴らしいレポを今回もいただきました。
まろうさぎさん、レポを送ってくださって、ありがとうございます。
昨夜、送ってくださったのに、メールいただくまで気づかず、申し訳ありません。
幸運、ブラボー!でございます👏👏👏
樹さん
こんばんは!少しずつ春が近づいてきましたね。
さて、「ロストケア」に関しては、なかなか強運の私は、本日、主題歌「さもありなん」とのコラボイベントに参加してきました。
そのレポをお送りします。
最後の松山さんのさらりとした一言に、驚いてしまったのですが、それはともかく、
森山直太朗さんの歌声をライブで聞けるなんて、本当に贅沢なイベントでございました。
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「さもありなん×ロストケア」 Special Screening イベントレポ
3月6日、代々木の山野ホールで、映画「ロストケア」の主題歌「さもありなん」とのスペシャルコラボイベントがありました。
Twitterでの24時間限定応募で、幸運にも当選したので、行ってきました。
(第一弾の抽選では外れてしまったのですが、映画広報の方が、追加で席を用意してくださった第二弾の抽選で当選しました)
現地に到着すると、森山直太朗さんのファンクラブ枠や、鈴鹿央士くんのファンクラブ枠での応募もあったみたいで、
「ん??ホリプロ枠はないの???」と、ちょ~~っと思いましたが、まあ、いいでしょう。
20時10分。
映画が終了すると、笠井アナウンサーが登壇。笠井さんは、この映画のイベント司会は全部なさるのかもしれません。
そのくらい、熱烈に応援してくださっています。
そして、本日の主役・森山直太朗さん。
ミニコンサート形式なので、会場が暗くて、手元が見えないままのメモですので、概要だけ。
(公式から動画が出ると思います!)
森山さんは、なんとご自宅から「手漕ぎオルガン(ハルモニウム)」を持ってきての生演奏。
そして、コンサートで訪れたという佐渡島にある今は稼働していない拘置所の天窓の写真(四角い天窓に、
映画を象徴する赤い十字があって、その間から、青空が見えている写真)を見せてくれました。
そして、そこにかつていた人々は、何を思っていたんだろうか、そこに拘置された罪を犯した人々は、
初めからそうしたくてそうしたわけじゃない、そんな声がした気がしました、と語ってからの主題歌「さもありなん」。
(「さもありなん」というのは、「たしかにそうだ・当然そうだろう」という意味の古語で、
起きてしまったことに対して他者が善悪を決めるのは簡単だけれど、ただ、そうなった裏側には、
計り知れない事情・歴史があって、環境や劣悪な状況においては、人は判断を誤ってしまうことがあり、
そうならないためにはどうしたらよかったのか、きっとあそこが分岐点だったと、
みんなで語り合うことが大切だ、というお話もありました)
生演奏、ライブは素晴らしかったです。
照明も、林の中の優しい木漏れ日のようで、森山さんの澄んだ歌声が、写真の天窓を通して、空に昇っていくように感じました。
森山さん自ら、生演奏を希望してくださったようで、だから、映画館ではなく、山野ホールでのイベントとなったとのこと
(映画館だと、カラオケになってしまうのだそう)。そして、この歌を、キャストの方も後方で聞いていらっしゃって、
8時25分、座席から登場!!ちょうど私の座っていた場所の後方からいらしたので、すぐ近くを通る松山さんを拝見できました。
(歌をライブで聞いた感想)
松山:こんにちは。斯波役を演じました松山です。
今、森山さんの歌を聴いていて、僕の言葉・ボキャブラリー全部を合わせても足りない、
言葉を突き抜けた感動があって、孤独な人に対しての近くにいる人が見せる温かさや、
自分が持っている苦しさだったり、いろんなことを感じさせてくれるライブでした。
(笠井:登壇して森山さんと目が合った瞬間「ヤバかった~」って言ってましたよね)
皆さんも、この歌を聞いた直後に感想を言ってくださいって言われたら、言えませんよ!だって言葉を超えちゃってるもん!(笑)
長澤:こんばんは。大友役を演じました長澤まさみです。
やっぱり映画が終わった後の余韻の中で聞くと、映画がまだ終わってないということを思い起こして、
「さもありなん」という優しい言葉に余韻をもらえてよかったです。大した感想でなくてすみません。
ケンちゃんと同じで、言葉に表せないです。ただ、同じ映画を作る仲間として、この素晴らしい歌を聴けて嬉しいと思いました。
鈴鹿:鈴鹿央士です。本日はありがとうございます。なんかこう、聞いていて、僕は今日は映画は見れていないのですが、
映画の中の一つ一つの言葉がゆっくり心にしみこんで、松山さんと柄本さんが、昔の写真を見ながらしゃべっているところの言葉を思い出しました。
(こんな感じで大丈夫かな?という表情。松山さんが「うんうん」と頷く)
(笠井:キーワードは?)
森山:今回、お誘いを頂いたときに、大友と斯波のクライマックスのやりとりと、
柄本さんの「怖いんだ、自分じゃなくなっていくのが」という言葉に共感して、
自分が自分じゃない人間にどんどんなっていくという怖さは、現代人がどこかで抱えていると思います。
手に負えない状況になったときに、どの時点までさかのぼっていけば「さもありなん」という言葉が響くのか、そういうことを考えました。
前田:監督の前田です。(松山さん、じ~~~っと監督を見る)見過ぎだから!!
森山さんにはラッシュ(未編集の映像素材)を見てもらったのですが、見終わった後におっしゃったイメージが自分と同じで、
これは間違いないなと思っていました。完成したものは想定以上で素晴らしかったです。改めてありがとうございます。
それにしても、ライブって、すごいですね。映画館で毎回歌っていただけないかな?(笑)
これ(ハルモニウム)かついで持っていけばいいんじゃないの?ケンちゃん抱えてくれる?
松山:いや、これ、担げないでしょ!(笑)
笠井:あの、かつげたとしても、そういう問題ではありません!
(笠井:シンプルにタイトルからすると、斯波に対して同情的ですか?)
森山:同情というか、他人事ではないという感じです。人間は同族を殺したりする生き物ですが、
それも事故のようなものだったり、背景にはいろんなことがあって、そういう気持ちになってしまうということを自覚して、
肯定して、そしてさかのぼって、そういう状況を招かなければ、微笑みあって生きていけるんじゃないか、
そういう許しと肯定を「さもありなん」という言葉にしました。
(笠井:映画を見る人に何を伝えたいか)
松山:伝えたいことは単純なことです。いつかは皆さんも僕も死んでいくのですが、その前に身体が動かなくなるし
、親世代にもそれが起きると、介護というものと向き合わなければならない時期が必ず出てきます。
だから天災に備えるのと同じように、人生の終わらせ方、終末期について、備えていくことが大事です。
「穴に落ちた」という言葉が映画に出てきますが、落ちる前に、セーフティネット、
行政の仕組みなどを勉強していかなければ手遅れになってしまいます。
そうなる前に、家族、兄弟、友人、近所の方と共有して、孤独にさせないことが大事だということです。
長澤:将来のことを考えていると言うと、同世代やちょっと下の世代は「まだ早いんじゃないの」と言われるのですが、
早ければ早いほど準備ができるし、違う方法を探ることもできます。介護を知るきっかけになるといいなと思います。
鈴鹿:僕は今23歳なんですが、同世代は、家族や両親もまだ元気な世代です。でも、準備に早すぎることはないので、
介護のことを知ろうとするきっかけになってほしいです。それから、僕ら世代が親に介護のことを自分からしてみてほしいです。
「老後はどうしたいの?」って聞くのが大事です。
(笠井:もうご自身は親御さんにお話しした?)
いえ、まだ、映画を見てもらっていないので話してないです。母と兄が見てくれると言っているので、そのタイミングで話そうと思っています。
前田:今の皆さんのメッセージで伝えてもらいたいことは話してもらったので、あえて他の話をすると、
映画の中の央士くんのセリフに「考えたことがなかった」というセリフがあるのですが、それは決定稿のギリギリで入れたものです。
そうしたら、央士くんも、そういうセリフを入れてほしいと言ってくれようとしていたみたいで、それは一つ大きなものとしてありました。
そして何より大友と斯波のやり取り・言葉にすべて込められていて、お二人が、芝居を超えた芝居をしてくれて、
とにかくお二人がすごい芝居をしているってことを見てもらいたいです。
笠井:ところで、撮影が始まったのがちょうど1年前。何月何日にクランクインしたか覚えていますか??
長澤:私が答えていいですか?3月5日。ケンちゃんの誕生日です!!
笠井:そうです!ということで、スタッフからバースデイケーキと花束です!
バースデイケーキは、映画の象徴の折り鶴と、花束は赤とグレーのものです。
(松山さん、両手を顔の横に広げて「まあ、ビックリ!」のおどけた表情)
そして、森山さんの先導で、全員で、「HappyBirthday」を「Dearケンちゃん」バージョンで歌うことに!
この時、本当にこのイベントに参加できて、よかったなぁと思いました。
ファンとして、松山さんの誕生日を、ご本人の目の前で祝うことができる、歌をプレゼントできる幸せをかみしめました。
松山:ありがとうございます。こんなに祝ってもらえて本当に嬉しいです。
笠井:おいくつになられたんですか?どんなふうに誕生日を過ごしましたか?
松山:38歳です。今年の誕生日は、違うドラマの撮影が終わって一人で帰ってゲームしてました(笑)
ちなみに、去年もそうだったんですが、家族から(「お誕生日おめでとう」の)連絡は来てません!
去年は3月6日に来たので、現在(連絡がない)記録更新中です(笑)
(うあ~~、お父さんの誕生日をスルーしがちって、家族あるあるかも…。
小雪さ~~ん、気が付いて~~!3人のお子さんたち~、お父さん、メッセージ待ってるよ~~)
笠井:いや、まだ今日6日なんで、これから来るかもしれませんよ(焦)
どんな年にしたいですか?
松山:今まで通り、健康で自分のペースを守って、好きなことをやっていきたいと思います。
最後に一言ずつ
前田:この映画が家族の中で話題になると嬉しいです。
森山:参加できて幸栄です。それぞれ一人ひとりが前に進めるようになったらいいと思います。
鈴鹿:僕ら同世代が、家に持ち帰って友達と話すとか、介護や生きることについて考えてもらいたいです。
長澤:どの世代の人にも見ていただきたい映画です。一人でも多くの方のもとに届くことを期待しています。
松山:これは斯波のように親子で孤立していく状況になっていくのですが、二人が悪かったわけではありません。
脱出することができなかっただけです。助けられるのは、「穴に落ちなかった人」「安全地帯にいる人」で、
少しでも救うための導線を作ることが必要ですし、作れると思います。
僕は、このことを、この先の人生の一つの仕事にしたいと思っています。
あの、皆さん、ケーキ、一口ずつ食べていってください!
(笠井:予定にないこと言わないでください 笑)
この後、フォトセッションで21時終了。
しかし、松山さんの最後の言葉!
介護問題というか、行政の手が届かないところにいる人に手を差し伸べる導線を作ることを
人生の一つの仕事にしたいとまで、考えているとは・・・
momijiのコラボで、障碍者施設とお仕事したり、いろんなことを考えているなぁと思っていましたが、
人生における仕事とまでおっしゃるとは、本当に驚きました。
松山さんは、おっしゃったことは、どんな形であれ、そして何年かかっても、何らかの形にする方なので、
もうすでに、いろいろ勉強を始めていらっしゃるのでしょう。
俳優として素晴らしいのは、最近のお仕事を見るだけでも十分わかりますが、
人間として社会を見る目が、なんというか、壮大になってきていて、でも、それが決して絵空事ではないんですよね。
ファンの予想を超えて、どんどん変化していく松山さん。人間としても、ますます目が離せません。
まろうさぎさん、お疲れのところ、ありがとうございました。
映画を拝見していないので、「さもありなん」の説明も、映画を観てからだなあと思ったりしています。
今朝、「めざましテレビ」でこのイベントが取り上げられていて、松山さんが
大泉洋さんばり、とは言わないまでも、やっぱり、場を盛り上げてくれてて、にやにやしました。
(私、誕生日、自分のブログでお祝いして、松山さんのインスタに祝辞を届ける暇がなかったんですよ。
うるうる。小雪さーん、遅れた分、二倍のお祝いしてあげてください( ´艸`)
こういうイベントでは、登壇者とお客さんだけが、想いを共有できていいですね!
そして、役者さんたちの関係性がこういう時にしかわかりえず、まろうさぎさんが鈴鹿くんのことを
優しく見守り、松山さんがプレッシャー与えないようにドキドキ祈ってるのが目に浮かぶようです( ´艸`)
(鈴鹿くん、アパレルのイベントで春のニットを着ててポージングをどうしようかと困ってるビハインドの様子が
お茶の間に流れてて、めざましさん、かわいそうやろ、と思ってました(笑)
(映画の中では対峙する長澤さんと松山さんのご様子、観察したかったです)
最近、年齢に反比例して仕事の拘束時間が増え、≪老い≫を当事者として感じています。
介護される側の想い(厄介な問題を家族に突き付けたくない)もそろそろ出てきて、
(老いたる母が二人おりますので)双方向の?問題として、ほんと、憂鬱です。
鈴鹿くんの想いが通じたように、最後にセリフが追加されたのはよかったですね。
私がそうであるように、世代での切実な声、はできるだけ、リアルであってほしいですよね。
(えらそうにすみません)
どきどきわくわくして待つ、という作品では決してありません(正直)
でも、「怒り」や「家路」のように、いろんなジャンルの怖さ、その後に立ち会わせてもらえるのは、
松山さんのおかげです。20歳の頃の松山さんが、よもや、こういうすっごいひと(短くまとめすぎ^^に
なられるとは思わなかったけれど、こういう表現者であり生活者であり、先駆者でもあり(と言いたい)、
の後ろ姿を観れるところにいてよかったと思います。
まろうさぎさん、いつも、そういう松山さんを詳しく教えてくださって、ありがとうございます。
こころして、映画の封切を待ちたいと思います。
森山直太朗さんの≪さもありなん≫MV貼らせていただきますね。
まろうさぎさん、ありがとうございました。
森山直太朗 - さもありなん Music Video
いつも、勝手に送りつけてすみません。お送りしたのが夜中だったので、翌日のご連絡になりました。そして、もう一つ申し訳ないのですが、訂正があります。
森山直太朗さんが持ち込んだのは、ハルモニウム(手漕ぎオルガン)ではなくて、なんと、アップライトのピアノでした!私が「ハルモニウム」という楽器を知らず、森山さんが弾いていらっしゃる楽器だと思いこんでいて、でも、調べたらかなり小型な感じなので、????とは思っていたんです。でも、まさかご自宅からピアノを持ち込まれるとは予想だにせず、そのまま送ってしまいました。
今まで、お誕生日には、「これ、絶対見てもらえないよな」と分かっていながら、ホリプロメールにメッセージを送っていましたが、今年は、松山さんのInstagramに書き込みもできたし、何よりこのイベントで直接お祝いできたのが、本当に本当に嬉しくて!!お手紙を書いていけばよかったかも・・・と欲張ったことを今更ながらに考えていますが(笑)、このくらいの方が松山さんのご負担にもならないし、よかったなと思っています。
鈴鹿くんは、本当に真面目な青年で、主題歌の感想を言って、「これでいいかな?もう少しなんか言うべき?」みたいな顔をして松山さんの方を見て、松山さんがってすると、ものすごくホッとした顔して笑ったんですよね。動画にも、その表情があって(残念ながら松山さんは映ってないです)、かわいい子だなぁと思いました。そして、顔が小さい!長澤まさみさんと並んでも同じくらいって驚異的な顔の小ささです。
松山さんの最後の挨拶について、あまり記事になっていないのですが、並々ならぬ決意を持って発言なさったと思います。小説・映画(フィクション)を超えて、現実にできることをやろうとなさっている。フィクションを通じて、気づきを得るだけでなく、行動に移す。言葉にするのは簡単ですが、実際にはとても難しい。でも、きっと松山さんは、なんらかの形でやり続ける人です。
原作では、斯波の死刑判決を通じて、世論が変わっていく様が少し描写されるのですが、映画ではその部分はありません。その分、松山さん自身が動こうとなさっているのだとしたら、この映画の企画から関わっていた、ということの意味が、以前よりも重みを増します。
気軽に消費できる映画ではありません。相当の覚悟を必要としますが、それでも、斯波と大友の論戦を、自分の物として考えなければならないと思います。ハンカチは大きめのものをご用意ください!