東電 値上げに
同意の企業は半分以下
東京電力が企業向けなどの電気料金の値上げを実施して1か月経ちましたが、
23万件余りの利用者のうち、同意が得られたのは半数以下にとどまっています。
原子力発電所の停止に伴う火力発電の燃料費の増加などで経営が悪化している東京電力は、
大口の企業向けなどの電気料金を平均で17%値上げすることを決め、4月1日から順次、
契約更新を行っています。
これについて東京電力が今月26日時点でまとめたところによりますと、
対象となる23万件余りの利用者のうち、値上げに同意を得られたのは
全体の45%にとどまっているということです。
このうち、3月31日で以前の契約期間が満了になった利用者の中でも、
3割以上に当たる1万8000件余りが「値上げは納得できない」、
「東京電力の説明が不十分だ」などとして契約を更新していないということです。
東京電力は当初、契約期間が満了してから50日以内に値上げされた料金で契約を更新しない場合には、
電気の供給を停止する可能性もあるとしたため、枝野経済産業大臣から柔軟に対応するよう行政指導を
受けています。このため、東京電力は値上げに同意が得られていない利用者に対しては、
直接、訪問するなどして引き続き理解を得られるよう求めることにしています。
(NHKニュース)
>東京電力が企業向けなどの電気料金の値上げを実施して1か月経ちましたが、
>23万件余りの利用者のうち、同意が得られたのは半数以下にとどまっています。
私はこれ、画期的なことなのではないかと思いました。
今まで、電力会社の圧力というものには抵抗しようがないと思っていたからです。
事実、ある巨大家電会社に籍を置いて、環境活動なさっていたひとには、
会社への送電を止めるという圧力がかかって、退社に追い込まれたと講演で聞きました。
事実上、選択肢がないわけで、今までは値上げにたいしても抗議できなかったのが、
今回は不幸な事故をきっかけとして、異議申し立てをしているということでしょう。
納得できる論拠があれば、値上げやむなし、と企業も値上げに応じるとは思うのですが、
昨年冬にも社員に賞与が支給されていたと知り、この怒りをどこにぶつけるべきか、と
東電管内でない私ですらも思います。
値上げが発表されたとき、
値上げするのは権利だとか、東電幹部が放言しましたよね。
100回くらい顔を洗って出直して来い、
値上げ論議はそれからだ、と思いました、マジで。