(2011-07-09)
睡眠時間は
どこまで削って大丈夫なの?
2011-07-09
多忙な社会人にとって、睡眠時間の確保は切実な問題だ。
残業したあとに、上司に連れられて軽く一杯…なんてことにでもなれば、
仮眠程度の短眠を強いられる日だって珍しくないだろう。
これでは不健康だし、覚醒しきらない頭では仕事にも差し支えてしまいそう。
実際のところ、睡眠時間はどこまで削って大丈夫なのだろう?
スリープクリニックの遠藤拓郎先生に聞いてみた。
「アメリカで行われた実験によれば、人は“3時間睡眠”を続けると、
視覚関連の仕事に支障をきたすことが判明しています。
つまり、車の運転やパソコンワークなどでミスしやすくなるわけですから、
ビジネスマンにとっては致命的ですよね」
睡眠は90分単位でとるのが効率的、というのはよく知られているが、
だからといって3時間の睡眠ではやっぱり足りないのだ。
「そこで、私が睡眠の専門医としてお勧めできる、
パフォーマンスを落とさないギリギリの睡眠時間は『4時間半』です。
ただし、4時間半睡眠はあくまで平日だけにとどめ、
土日のどちらかで7時間半の睡眠を確保し
睡眠不足をリセットする必要があるので要注意。
よく言われる“寝溜め”は医学的には不可能ですが、
睡眠不足を“ちゃら”にすることは可能なんです」(遠藤先生)
毎日の睡眠を4時間半に抑えられ、
それでいて良好なコンディションを維持できるのであれば、これは大助かり
実際これは、しっかり医学的な根拠に基づいている。
遠藤先生によれば、4時間半睡眠では成長ホルモンを分泌する「ノンレム睡眠」は足りても、
心のメンテナンスを行う「レム睡眠」がやや不足するという。
その不足分をリカバリーするためにはギリギリ必要なのが、週に1度の7時間半睡眠なのだ。
「さらに言えば、一般的に成長ホルモンが最も分泌されるのは23時以降、
睡眠中のエネルギー源であるコルチゾールが分泌されるのは午前3時以降です。
よって、午前1時消灯、朝5時半起床の4時間半睡眠が理想的といえます」
時間帯が多少前後するのはやむを得ないが、
この時間を睡眠のコアタイムにすることで、
闇雲に睡眠を削るよりも効率的に休息できるわけだ。
「ただし気をつけてほしいのは、
4時間半睡眠は決して“ベスト”ではないということ。
コンディションを維持しながら睡眠を削る、
あくまで限界ラインであることを心掛けてください。
理想はやはり、毎晩6時間睡眠を規則的に確保することですよ」
よくキモに銘じて、4時間半睡眠法を使いこなそう。
(R25編集部)
2年前までは午前1時に寝て、5時に起きる生活だったのですが、
今は午前1時半くらいに寝て、6時くらいに起きています。あ、4時間半。
>午前1時消灯、朝5時半起床の4時間半睡眠が理想的といえます
ほぼ、ばっちりではないですか?
でも、昼休みに15分くらいは寝るようになった(笑)
この15分、大きいですねー。起きた後ぼーっとするのが欠点^^
>心のメンテナンスを行う「レム睡眠」がやや不足するという。
>その不足分をリカバリーするためにはギリギリ必要なのが、週に1度の7時間半睡眠なのだ。
お休みの日に寝だめしとくべし、というのは新説のような気がします。
心のメンテナンスのリカバリー。
すっごく大切なことですよね。
擦り切れてしまわないようにしないと。
節電も大切ですが、
こころとからだが弱らないように、
まずはしっかりとご自愛くださいね。