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Lに捧げるちいさな図書館

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松山ケンイチ*中村蒼 インタビュー

2011-06-02 | 松山ケンイチ

★★★昨日までの総閲覧数、858万3289.
日々ご来館ありがとうございます。
背中の左っかわの筋肉がひきつっています。痛いよー。
洗濯物を干すのがきつかったり。運動不足がたたっているのよね、きっと(爆)


松山ケンイチ*
  中村蒼 インタビュー


映画評論やエッセイなど幅広い分野で活躍する評論家の川本三郎が、若き日のジャーナリスト時代に遭遇した衝撃的な事件をもとに書いた原作を映画化したもので、妻夫木聡と松山ケンイチが初共演した作品としても話題を呼んでいる。

本作で、次第に追い詰められていく活動家を演じた松山と、彼に憧れた結果、ある重大な事件を起こしてしまう若者を演じた中村蒼に話を聞いた。

──70年代は、まだ当時を知る人々が大勢いる時代なので、お芝居にも細心の注意が必要だと思います。そんな時代感を出すために工夫したりしたことはありますか?
松山:衣装や髪型はもちろんですが、言葉の使い方、選び方にも時代性が出てくるので、どういう風にしゃべろうとか、どういう仕草をしようなどについて考えました。当時を知っているプロデューサーなどに話を聞いたり、あれこれ試しながら役を作っていきました。

──そんな70年代という時代について、どんな感想をもちましたか?
松山:みんながすごく活動的で、それは素晴らしいことだと思います。それぞれ別の組織に属しながらも共闘したり、向いている方向はだいたい一緒で、個人主義ではない部分が素晴らしい。映画では、それがなぜか過激な方に行ってしまうわけですが、それは、自分たちが発していた言葉が意志を持ちすぎてしまったからなのではないでしょうか。言葉にものすごく力があった時代で、自分たちで言葉の価値を高めすぎてしまい、言葉に殺されてしまったような印象をもちました。

──中村さんは、70年代の若者をどう演じましたか?
中村:(自分が演じた)柴山はすごく真面目で外見から入るタイプの人間だと思ったので、気の抜けた感じを出さないように、いつも気を張っていて緊張している感じを出すようにしました。

──映画では理想と現実のギャップが描かれていますが、おふたりもそういうギャップを感じることはありますか? また、もしギャップを感じたら、どうやって乗り越えていますか?
松山:何かにぶつかったら、一度はそれについて考えたり(解決策への)アプローチを考えますが、すぐに何かが変わるわけでもないので、そればかりに囚われないように普通に生活するようにしています。「どうでもいいや」と気にしすぎないようにしています。

──何か気晴らしをしたりは?
松山:普段の生活が気張らしみたいなものなんで(笑)。でも、頭が凝り固まったら運動します。走ったり体を動かすとラクになりますね。
中村:壁にぶつかることはたくさんあり、そのときはショックを受けたり落ち込んだりしますが、具体的な解決法はないんですよね。とりあえず、やれるところまでやるのですが、後々考えると「あれで良かったな」と思うことが多いですね。

──最後に映画の見どころを教えてください。
松山:この時代を知ることはとても価値があることだと思うので、とにかく見ていただければと思います。
中村:自分と同世代の人たちに見て欲しいですね。(映画に描かれているように)若者が何かをキチンと主張していた時代があったわけなので、何かを考えるきっかけになれば嬉しいです。
                                            (ムビコレ)


松山
>映画では、それがなぜか過激な方に行ってしまうわけですが、
>それは、自分たちが発していた言葉が意志を持ちすぎてしまったからなのではないでしょうか。
>言葉にものすごく力があった時代で、自分たちで言葉の価値を高めすぎてしまい、
>言葉に殺されてしまったような印象をもちました。

松山さんのこの言葉、まさに的を射ているなあと感心しました。
言葉にものすごく力があった、というのは、
自分が発する言葉もそうだし、相手が発する言葉もそうだということで、
セクトを強固なものにしようと梅山が教室で訴える場面に、如実に出ていると思います。
ネタバレになるので、詳しくは書きませんが。
また、その言葉に裏打ちされる真実があるかどうかで、
その後の行動が整合性のあるなし、にくっきり分かれてしまうというか。
梅山の底の浅さが言葉ひとつで露呈してしまう場面ではあります。
行動を起こすのはまるではずみのようで、
それも松山さんが言われる言葉の力ですよね。
相手から放たれる言葉も圧倒的な迫力があるからこそ、
無謀な行動に自分を追い込んでしまうと言うか。

映画ではとても素晴らしい演技をされていた中村さん。

>柴山はすごく真面目で外見から入るタイプの人間だと思ったので、
>気の抜けた感じを出さないように、
>いつも気を張っていて緊張している感じを出すようにしました。

いまどきの若者なら、そうっと離脱したりできるんでしょうけれど、
真面目ですよね。それは映画を観てて梅山との鮮やかな対比となりました。
中村さん、気を抜いてませんでしたね^^
中村さんや韓さんや石橋さんが真面目さに満ちていたからこそ、
松山さん演じる梅山が地上5センチに浮いてるように、誰の目からも見えたんだ(笑)

短いインタビューですが、妻夫木さんとではなくて中村さん、というところが
新鮮で、興味深いですね。




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